冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!
デジタル一眼カメラ用三脚の選び方!初心者向けのおすすめ5選もご紹介
こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
デジタル一眼カメラで写真撮影を始めると、必ず一度は欲しくなるのが三脚です。
ただ三脚にはとても多くの種類が存在していて、初めて購入をするという方にとっては、三脚を選ぶこと自体が難しくとても悩むところです。
デジタル一眼カメラ用の三脚はとても種類が多いですが、その分あなた自身の撮影スタイルに適した三脚を見つけることも可能です。
- 三脚の必要性とメリット
- 三脚の種類
- 三脚を選ぶときのポイント
- オススメの三脚メーカー
- 初心者にオススメの三脚5選
私もこれまでに、現在使用しているものを含め5つの三脚を使用してきているのですが、毎回その時の撮影スタイルに合わせたものを購入してきました。
すでに三脚を使って撮影したい写真が決まっている方はもちろん、とにかく三脚を使っていろいろと撮影をしてみたい方にも、それぞれオススメの三脚を紹介しているのでぜひ購入の参考にしてみて下さい。
三脚の必要性とメリット
- 手ブレを抑えられる
- 室内、朝焼けや夕焼け、森の中など薄暗くい環境での撮影に最適
- 構図を調整しやすい
- 水平・垂直の調整、同じ構図で複数枚の撮影に最適
- 撮影の幅が広がる
- 滝、夜景の光、花火をわざとブラして撮影、日中長時間露光に最適
自然風景の撮影に限らず、デジタル一眼カメラで写真を撮る時には、三脚を使用することで上の3つのメリットを得ることができます。
これらのメリットを活かすことで、失敗写真をなくすことや写真撮影の技術の上達にもつながるので、ぜひデジタル一眼カメラでの撮影に三脚を取り組んでいきましょう。
三脚の種類
- フルサイズ三脚
- 一般的な三脚で室内や車で持ち運ぶことを前提として三脚
- トラベル三脚
- 旅行や登山で持ち運びしやすい、軽量・コンパクトになる三脚
- ミニ三脚
- テーブルの上での使用や荷物に制限のある場合に持ち運べる三脚
三脚は大まかにこの3種類に分かれていて、撮影の用途や予算などに合わせて選ぶことが可能となっています。
それぞれの三脚の主な特徴や、オススメの用途などを下の表にまとめているので、購入を検討する際の参考にしてみると良いでしょう。
フルサイズ三脚 | トラベル三脚 | ミニ三脚 | |
---|---|---|---|
最大高 [1番高くした状態] | 商品も存在 | 160cm以上の商品が多数 | 130~150cmの商品が多数 | 13~50cmの
収納高 [折りたたんだ状態] | 商品が多数 | 50cm以上の商品が多数 | 40cm前後の商品が多数 | 13~20cmの
重量 | 1~4kg以上まで さまざま | 商品が多数 | 1~2kgの商品が多数 | 500g以下の
安定性 | |||
値段 | 数万円まで | 数千円から数万円まで | 数千円から数万円まで | 数千円から
値段に関しては3種類どれもピンキリなので、この後で紹介する三脚の選び方とオススメの三脚を参考にして下さい。
三脚選びのでの5つのポイント
これから初めて三脚を購入するという方、以前は三脚選びに失敗したので今回は失敗したくないという方は、この5つのポイントに注意して三脚選びをしていきましょう。
これら5つのポイントは、実際に私が三脚を購入する際に注意をしている点であり、多くのカメラ中級以上の方も、三脚を選ぶときに注意をしている点となっています。
三脚メーカー
- SLIK[スリック]
- ¥1,000~5,000の比較的リーズナブルな価格帯の商品が多い
- Velbon[ベルボン]
- リーズナブルな価格帯の商品やテーブルフォトに特化した商品を販売
- Manfrotto[マンフロット]
- 軽量・コンパクトなトラベル三脚を多く販売
三脚メーカーとして有名なのは「SLIK」「Velbon」「Manfrotto」の3社で、この3つのメーカーは比較的にリーズナブルでコストパフォーマンスの高い三脚を多く販売してます。
実際にはこの3社以外にも、「Gitzo」「RRS」「Leofoto」など有名な三脚メーカーは存在するのですが、どれも数万円から十数万円する商品ばかりなので今回は紹介をしません。
私が現在使用中のLeofoto三脚
初心者向け以外の三脚を検討している方や、Leofotoの三脚が気になる方はこちらの記事も参考にしてみて下さい。
私が現在使用している三脚なので、使用感や撮影できる写真のサンプルを見ることができます。
雲台の種類
- 3way 雲台
- 上下・水平・回転方向の3軸の調整がそれぞれ独立している雲台
- 自由雲台
- 上下・水平・回転方向の3軸の調整を一度にできる雲台
一般的な三脚には雲台というパーツが存在していて、このパーツは三脚本体とカメラ本体を繋ぐ役割をしています。
ちなみにこの雲台は三脚を使った撮影での構図作りや、三脚を持ち運ぶときの折りたたみサイズにも影響するので、自分が撮影するスタイルにあった雲台の三脚を選ぶようにしましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
3way 雲台 | 上下・水平・回転方向の3軸の微調整がしやすい 3軸それぞれを個別で固定できるので安定感がある | 上下・水平・回転方向をそれぞれ個別に調整するので時間がかかる 3軸それぞれの調整の部があるので収納時にかさばる |
自由雲台 | 上下・水平・回転方向の3軸の調整に時間がかからない 3軸の調整のノブが1つなので収納時にコンパクトになる | 上下・水平・回転方向のどれかを調整すると他がズレることがある 3軸を1つのノブで固定しているので安定性に欠けることがある |
耐荷重量
三脚にはそれぞれ耐荷重量が設定されていて、この耐荷重量によってどれだけの重さのカメラを、安定して使用できるかを知ることが可能です。
耐荷重量を確認する時のには、三脚に固定するカメラの総重量で考える必要があるので、カメラ本体の重量だけではなく、使用するレンズやアクセサリーパーツの重量も考慮しましょう。
耐荷重量はカメラの総重量ピッタリではなく+0.5~1kg以上を選ぶとこと
良い例 | [カメラ本体 : 1kg + レンズ : 0.5kg ] | 耐荷重2kgの三脚にカメラ全体1.5kg
悪い例 | [カメラ本体 : 1.5kg + レンズ : 0.5kg ] | 耐荷重2kgの三脚にカメラ全体2kg
高額な三脚の場合は三脚本体と雲台が別々で販売されているので、三脚本体と雲台のそれぞれに耐荷重量の表記がある場合もあります。
三脚の太さと段数も安定感に影響
三脚の安定感には関しては、耐荷重量の他に三脚の脚の太さと三脚の足の段数の違いによっても、カメラを載せた時の安定感に違いがあります。
基本的に三脚の脚は穂太いほど、三脚の足の段数は少ないほど安定感が良くなるので、同じ耐荷重量の三脚が複数ある場合には、この2点も参考にしてみると良いでしょう。
最大高と最低高
- 最大高が高い三脚
- 展望台の柵や橋の欄干などの上から撮影可能、自分の目線の高さで撮影可能
- 最低高が低い三脚
- 地面スレスレや、上を見上げるようなアングルで撮影可能
三脚の最大高は高いものを選ぶほど、展望台の柵や橋の欄干がある場所でもそれら障害物に遮られることなく、三脚を使った撮影をすることができます。
逆に最低高が低い三脚を選ぶと、足元の花や植物と同じ目線の高さで撮影したり、地面スレスレの位置から見上げるようなアングルの写真を撮ることが可能になります。
収納高と重量
フルサイズ三脚 | トラベル三脚 | ミニ三脚 | |
---|---|---|---|
収納高 [折りたたんだ状態] | 商品が多数 | 50cm以上の商品が多数 | 40cm前後の商品が多数 | 13~20cmの
重量 | 1~4kg以上まで さまざま | 商品が多数 | 1~2kgの商品が多数 | 500g以下の
三脚を折り畳んだ時の収納高と三脚の重量は、それぞれ小さい三脚を選ぶほど持ち運びがしやすくなります。
自宅でテーブルフォトを撮るだけの方はあまり気にする必要はないですが、旅行先や外出先で三脚を持ちながら移動をする予定の方は、なるべく軽量・コンパクトになる三脚を選ぶようにしましょう。
私は登山をしながらの撮影が多いので、軽量・コンパクトなトラベル三脚を使用しています。
初心者にオススメの三脚5選
SLIK U883
メリット | デメリット |
---|---|
とにかく安い 耐荷重量2kg クイックリリース式 水準器、専用ケース付き | 三脚の脚を大きく広げられない 風や周りの振動がカメラに伝わりやすい APS-Sサイズ機では望遠レンズをつけると安定しない フルサイズ機の使用には不向き |
SLIKならではのリーズナブルでありながらも、耐荷重量2kgなのでAPS-Cサイズのカメラでも、標準キットズームレンズであれば使用できる、コストパフォーマンスが高い三脚です。
ただし三脚の構造上、脚を大きく広げることはできないのでローアングルでの撮影には向かない三脚です。
こんな人にオススメ
- とにかくまずは三脚を使ってみたい
- 三脚を使うのは主に室内
- マイクロフォーサーズ、APS-Cサイズのカメラを使用
メーカー | SLIK |
雲台 | 3way 雲台 |
カメラ取り付け | クイックリリース |
耐荷重量 | 2kg |
最大高 | 1,500mm |
最低高 | 1,170mm |
収納高 | 560mm |
重量 | 1,270g |
脚部の段数 | 3段 |
パイプ径 | 23mm |
Velbon トラベル三脚 ULTREK UT-3AR
メリット | デメリット |
---|---|
重量1kg未満の超軽量 収納高30cm以下でコンパクト クイックリリース式 [アルカスイス互換] 荷物を吊るせるカラビナ付き | 最大高が1355mmと低め 耐荷重量が1.5kgしかない 脚の段数が多く細いので使い方によっては不安定 |
本体重量が1kgを切っていて、三脚を折りたたんだ時の長さも29.5cmとコンパクトなので、旅行など移動の多い場面で持ち運びやすい三脚です。
ただしコンパクトで軽量な分、耐荷重は1.5kgと少ないので、マイクロフォーサーズカメラでの使用が基本となっています。
APS-Cサイズのカメラで使用する場合には、なるべく軽量なレンズを使用することと、三脚を正しく使用するとように心がけましょう。
こんな人にオススメ
- マイクロフォーサーズカメラを使用
- 旅行にも気軽に持っていける三脚が欲しい
メーカー | Velbon |
雲台 | 自由雲台 |
カメラ取り付け | クイックリリース [アルカスイス互換] |
耐荷重量 | 1.5kg |
最大高 | 1,355mm |
最低高 | 360mm |
収納高 | 295mm |
重量 | 786g |
脚部の段数 | 5段 |
パイプ径 | 21mm |
Velbon Sherpa 435 III
メリット | デメリット |
---|---|
ローアングル撮影が可能の超軽量 脚の開脚幅を3段階で変更可能 クイックリリース式 水準器、専用ケース付き | 最大高が1540mmと少し低め 価格の割に耐荷重量が2kgしかない |
センターポールが取り外せるので、脚部を最大限まで広げたローポジションでの撮影が可能で、地面付近から見上げるような構図やマクロレンズでの撮影にオススメ。
またカメラの向きを調整するためのハンドルを脚部に沿って折りたためるので、3WAY雲台のかではコンパクトに収納が可能。
ただし耐荷重は2kgなので、マイクロフォーサーズやエントリー機の一眼カメラに標準レンズの装備が対象となります。
こんな人にオススメ
- ローアングルでの撮影がしたい
- 水平でない床や屋外で三脚を使いたい
- マイクロフォーサーズ、APS-Cサイズのカメラを使用
メーカー | Velbon |
雲台 | 3way 雲台 |
カメラ取り付け | クイックリリース |
耐荷重量 | 2kg |
最大高 | 1,540mm |
最低高 | 221mm |
収納高 | 480mm |
重量 | 1,560g |
脚部の段数 | 4段 |
パイプ径 | 23mm |
Manfrotto 290シリーズ DUAL
メリット | デメリット |
---|---|
ローアングル撮影が可能 90°センターポール機構搭載 耐荷重量4kg クイックリリース式 | 価格が2万円をこえる 三脚自体が重い |
90°センターポール機構の採用によって、センターポールを左右の横方向に伸ばせるので、被写体を真上から撮ることも可能です。
また最低高5.5cmでのローアングル撮影と、最大高175.5cmの高さからの撮影ができるので、ほとんどの撮影シーンで使用できるのが大きな特徴です。
こんな人にオススメ
- 被写体を真上から撮影したい
- ローアングル撮影をしたい
- APS-Cサイズに望遠レンズ、またはフルサイズカメラを使用
メーカー | Manfrotto |
雲台 | 3way 雲台 |
カメラ取り付け | クイックリリース |
耐荷重量 | 4kg |
最大高 | 1,755mm |
最低高 | 550mm |
収納高 | 740mm |
重量 | 2,590g |
脚部の段数 | 3段 |
パイプ径 | 不明 |
Manfrotto Elementトラベル三脚
メリット | デメリット |
---|---|
ローアングル撮影が可能 軽量・コンパクト 耐荷重量4kg カーボン製 クイックリリース式 [アルカスイス互換] 専用ケース付き | 価格が2万円をこえる 最大高が1430mmと低い |
トラベル三脚として軽量(1.05kg)でコンパクト(収納時32cm)ながらも、カーボンを素材に使用することで耐荷重量4kgを実現しています。
カタログではミラーレス機用となっていますが、フルサイズの一眼レフカメラでも大抵のレンズとの組み合わせは問題がないでしょう。
こんな人にオススメ
- カーボン製の三脚が欲しい
- ローアングル撮影をしたい
- 旅行先でもしっかりとした三脚を使いたい
- APS-Cサイズに望遠レンズ、またはフルサイズカメラを使用
メーカー | Manfrotto |
雲台 | 自由雲台 |
カメラ取り付け | クイックリリース [アルカスイス互換] |
耐荷重量 | 4kg |
最大高 | 1,430mm |
最低高 | 350mm |
収納高 | 320mm |
重量 | 1,050g |
脚部の段数 | 5段 |
パイプ径 | 22mm |
まとめ
三脚を使用する事でスローシャッターでの撮影や同じ構図を違う露出で撮るブラケット撮影など、写真の表現の幅が広げることが可能になります。
自分自身の用途にあった三脚を正しく選んで、カメラのスキルを上達させていきましょう。
ただし単に三脚を購入しても、正しく使用することができないと、写真がブレてしまうことがあります。
三脚の購入後は正しい使用法を理解して、安全に三脚を使用するようにしていきましょう。
次の記事→「【三脚の正しい使い方】知れば写真がもっと上手くなる!」
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