冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!
カメラのマニュアルモードはいつ使う?Mモードのメリットと使い方
こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
みなさんは普段、カメラのマニュアルモードを使って撮影をしていますか?
マニュアルモードの使い方が分からない方、マニュアルモードの使いどきが分からない方は、この記事を参考にすることで、マニュアルモードだからこそ撮れる写真や使用するメリットがわかるようになりますよ。
- マニュアルモードとは
- マニュアルモードのメリット
マニュアルモードとは
カメラのマニュアルモードは撮影モードの1つで、写真を撮るときの基準となる「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つすべてを、自分自身で設定することができます。
一般的にカメラの扱いに慣れた上級者やプロのカメラマン、写真家が使用するイメージが強く、扱いが難しい撮影モードと認識されていますが、使い方とメリットをしっかりと把握しておくと、撮影シーンによっては他の撮影モードよりも写真を簡単に撮ることも可能になります。
マニュアルモードとその他の撮影モードの違い
マニュアルモードとその他の撮影モード(オート・セミオート)には、撮影者本人が設定する必要のある項目に違いがあります。
各撮影モードの設定項目
上のイラストは、カメラの各撮影モードを使って撮影をする際に、設定が必要な項目を一覧で比較したものです。
カメラの撮影モードがわからないという方は、「結局何を使えば良いの?!デジタルカメラの撮影モードの使い分けを簡単解説!!」にて詳しく解説しているので、先にチェックしておきましょう。
撮影現場でしっかりと写真を作り込むためには、どの撮影モードでも各項目を細かく設定する必要があるのですが、必要な項目を比べるとマニュアルモードが3つと、1番少ないことがわかります。
マニュアルモードの基本的な使い方
マニュアルモードでは、「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つをバランスよく設定することで、写真の明るさやボケ感、ブレの有無を自分好みに決定していきます。
この記事では、マニュアルモードで1番のメインとなる写真の明るさ(露出)の決め方をご紹介していきます。
露出インジケーターを見ながら設定・調節
デジタル一眼カメラには、ファインダー内や背面のモニター画面に、現在の設定で撮ることができる写真の明るさを示す「露出インジケーター」が表示されているので、この「露出インジケーター」を確認することで設定や調整を簡単におこなうことができます。
露出インジケーターは真ん中を基準に、カーソルが右にいくほど写真は明るくなり、カーソルが左に行くほど写真は暗くなります。
自分が撮影したい明るさの位置にカーソルがくるように、「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つを設定していきましょう。
露出インジケーターと写真の明るさ
「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の設定方法
「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つは、それぞれ上のイラストのように設定することで、露出(明るさ)が明るくなったり、暗くなったりするので、「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つをバランスよく設定してあげることがポイントになります。
仮に絞りをF11に固定して撮影したい場合には、「シャッター速度」「ISO感度」の2つを調整して露出を決めるようになります。
露出設定のイメージ
上のイラストは、ある一定の明るさで写真を撮りたい時の、「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つをバランスを表したもので、3パターンとも撮りたい明るさは同じですが、設定がそれぞで異なっているのがわかります。
撮影したい明るさを枠として、その明るさにピッタリ合うように、「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つの設定を調整しながら当てはめていくイメージです。
設定次第で明るさもコントロール可能
また「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つの設定によって、写真の明るさ(露出)を自由にコントロースすることも可能になるので、各項目をどのように設定すれば写真が明るくなるか、逆に暗くするためにはどうするかを意識して設定をしていきましょう。
各項目と写真の明るさのイメージ
上のイラストは、写真の明るさ(露出)の違いでの、「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つの設定のイメージを表したものです。
写真を暗く撮りたい時には、絞り→絞る
シャッター速度→速く
ISO感度→低く
にそれぞれ設定してあげる必要があります。
逆に写真を明るく撮りたい時には、絞り→開ける
シャッター速度→遅く
ISO感度→高く
にそれぞれ設定してあげる必要があると覚えておきましょう。
マニュアルモードのメリット
マニュアルモードを使って撮影をするのには、主に3つのメリットがあり、撮影シーンによっては他の撮影モードを使用するよりも、スムーズにクオリティーの高い写真を撮ることも可能になります。
- 露出を自由に決められる
- 撮影毎にカメラの設定が変わらない
- 調整する項目が他の撮影モードより少ない
露出を自由に決められる
マニュアルモードを使用して撮影する場合、写真の露出(明るさ)を決めるのは、撮影する自分自身なので、他の撮影モードで使用する測光モードに写真の露出(明るさ)を左右されることがありません。
- マニュアルモード →
絞り
、シャッター速度
、ISO感度
の3つで、自分で露出を決める - 他の撮影モード → シャッター半押しで
測光モード(カメラ)
が露出を決定
このため他の撮影モードのように、測光モード(カメラ)が露出を決定した後で、好みの明るさになるように露出補正をする必要がないのが、マニュアルモードの大きなメリットです。
撮影毎にカメラの設定が変わらない
マニュアルモードでは、写真の明るさやボケ感、ブレの有無すべてを、撮影者である自分自身でおこなうので、一度設定をしてしまえば、自分で設定を変更・調整しない限り、毎回同じ設定で撮影をすることが可能になります。
- マニュアルモード → 毎回同じ設定(写真の明るさやボケ感、ブレの有無)で撮影が可能
- 他の撮影モード → 基本的に撮影毎に設定(写真の明るさやボケ感、ブレの有無)が変化する
特に明暗さが大きく、測光する場所によって写真の明るさが変化するようなシーンでは、マニュアルモードを使うことで、毎回同じ露出(明るさ)で写真を撮ることが可能になります。
調整する項目が他の撮影モードより少ない
初心者の方にとっては、難しく感じるマニュアルモードですが、将来的にクオリティーの高い写真を撮るためには、写真の明るさやボケ感、ブレの有無を細かく調整する必要があるので、これらの調整を「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つだけで完結できる、マニュアルモードでの撮影に慣れておくと良いでしょう。
まとめ
カメラのマニュアルモードは、写真の明るさをシビアに調整したいときにとても便利な撮影モードです。
またカメラで写真を撮るための、「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つの関係性と設定を理解することができると、他の撮影モードよりも少ない調整で写真の印象や雰囲気を調整することができるようになります。
マニュアルモードの使い方が分からなかったという方は、この記事を参考にしてマニュアルモードでの撮影を試みてみましょう。
またマニュアルモードでオススメの撮影シーンを、「結局何を使えば良いの?!デジタルカメラの撮影モードの使い分けを簡単解説!!」で紹介しているので、気になる方はチェックしてみましょう。
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