冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!
マクロレンズの選び方とCanonおすすめレンズ8選
接写で被写体を大きく写すことが出来るマクロレンズ。マクロレンズの魅力は接写に限らず、高解像度で背景をぼかしやすい、とても汎用性の高いレンズです。
そんな1本あればどんな場面でも活躍出来るマクロレンズはどの焦点距離のモノを買うのが良いでしょう?
そんな方のためにマクロレンズの選び方とおすすめのレンズを紹介します。
- マクロレンズの種類
- 焦点距離別のおすすめの被写体
- マクロレンズを使う時の注意点
- おすすめのマクロレンズ
マクロレンズの種類と選び方
マクロレンズといっても、焦点距離・最大撮影倍率の違いに加え手ブレ補正の有無と、その種類はさまざまです。
それぞれのマクロレンズの特徴を知ることで、自分に合ったマクロレンズを選びましょう。
マクロレンズの焦点距離とおすすめの被写体
マクロレンズは焦点距離別に、大きく分けて3種類に分類することが出来ます。
- 標準マクロ = 60mm前後
- 中望遠マクロ = 100mm前後
- 望遠マクロ = 180mm前後
ここで言う焦点距離は、全て35mm換算となっているので、フルサイズ以外のAPS-C機やマイクロフォーサーズ機を使用している方は、それぞれのセンサーサイズに換算して考えましょう
標準マクロレンズにおすすめの被写体
- アクセサリー
- 食べ物
- 雑貨・小物
焦点距離の短い標準マクロレンズは、被写体に近寄って撮影する事が多くなります。
そのため比較的カメラを近づけることが出来て、自ら動く事がない被写体がおすすめで、基本的はブツ撮り用のマクロレンズとなります。
中望遠マクロレンズにおすすめの被写体
- 花・紅葉
- 食べ物
- 動きの遅い昆虫
焦点距離がポートレート用のレンズと同じ中望遠マクロレンズでは、動きのない被写体から多少の動きがある被写体まで多くを対象として撮影が可能。
静物のブツ撮りから、風で多少揺らぎのある花や動きの遅い昆虫まで、汎用性がとても高いので、初心者の1本目のマクロレンズとしておすすめ。
望遠マクロレンズにおすすめの被写体
- 昆虫
- 動物園の動物
焦点距離が長くなる望遠マクロレンズは、被写体との距離を取れるので、近づくと逃げられてしまうような昆虫から、動物園のオリの中にいる動物をアップで撮影することが出来る。
警戒心の強い昆虫や動物をアップで撮影したい人には、超望遠レンズとセットで持つことをおすすめ出来るレンズ。
マクロレンズは最大撮影倍率で選べ
レンズには最大撮影倍率というモノが決められていて、この最大撮影倍率の数値によって被写体をどれだけの大きさで、カメラで撮影出来るかが変わってきます。
マクロレンズの最大撮影倍率は0.5-1.0倍以上
一般的な標準レンズの最大撮影倍率0.2倍と比べて、マクロレンズの最大撮影倍率は約5倍大きい0.5-1.0倍以上となっています。
最大撮影倍率が1.0倍の時には被写体をその大きさのままカメラのイメージセンサーに写すことが出来ますが、最大撮影倍率が0.5倍のレンズではカメラのイメージセンサーに写る被写体は半分の大きさになってしまいます。
マクロレンズと標準レンズの比較
同じ被写体を標準レンズとマクロレンズでそれぞれ撮影した時の違いを見てみましょう。
どちらもレンズでピントが合う最大までよって撮影した写真ですが、写っている被写体のサイズに大きな違いが見れる。
標準レンズで撮影した写真も切り取り(トリミング)を行うことで、マクロレンズと同じように画面いっぱいまで被写体を広げることは可能ですが、写真を引き伸ばすということはそれだけ画質を落とすことになります。
マクロレンズは被写体を高画質で大きく写せる
マクロレンズは単焦点レンズがおすすめ
マクロレンズは、ズームレンズと単焦点レンズの2種がありますが、被写体をどれだけ大きく写すことができるかを示す最大撮影倍率には大きな違いがあるので、単焦点のマクロレンズの購入をおすすめします。
単焦点のマクロレンズは最大撮影倍率が高い
単焦点のマクロレンズは、そのほととんどが最大撮影倍率1.0-2.5倍と高く、被写体をとても大きく写す事が可能です。
また単純にズームレンズと単焦点レンズでは、その構造上レンズの解像度に違いが出るので、高解像度なレンズになる単焦点のマクロレンズを選ぶ方が良いでしょう。
ズームのマクロレンズは最大撮影倍率が低い
ズームのマクロレンズは、どちらかというとマクロ機能がついたズームレンズといえます。
これはズームのマクロレンズの最大撮影倍率が0.5倍に近いものが多く、被写体を画面いっぱいに写すようなマクロレンズ本来の効果が薄いからです。
マクロレンズの最短焦点距離とワーキングディスタンス
被写体を大きく撮影するマクロレンズでは、最短焦点距離とワーキングディスタンスも重要な要素になってきます。
例えば、近づくと逃げてしまうような昆虫は最短焦点距離が短いレンズでは、被写体までのワーキングディスタンスを取ることが出来ないので、撮影する前に被写体に逃げられてしまう可能性があるのです。
自分がどんな被写体をマクロレンズで撮影したいか、それによって最短焦点距離とワーキングディスタンスのあうマクロレンズを選ぶようにしましょう。
≫ レンズの最短焦点距離とワーキングディスタンスとは
マクロレンズを使用する時の注意点
被写体を実物大の大きさで撮影することができるマクロレンズですが、デメリットもいくつか存在するので、マクロレンズを使っての撮影では次の2つに注意をするようにしましょう。
- 中望遠・望遠マクロレンズは手ブレに注意
- マクロレンズはピント位置のズレに注意
中望遠・望遠マクロレンズは手ブレに注意
マクロレンズは最大撮影倍率が高く被写体を大きく写すせる反面、被写体の動きやカメラを持つ手の微振動で簡単に手ブレや被写体ブレを起こしやすくなります。
強力な手ブレ補正が付いたマクロレンズであれば問題はないですが、手ブレ補正がなかったり、効き目の弱いマクロレンズを使用する場合は三脚の使用をおすすめします。
マクロレンズはピント位置のズレに注意
マクロレンズは被写界深度がとても浅いので、手持ちでの撮影ではピント位置のズレに注意して撮影しましょう。
特にF値の低い設定で撮影する場合は、少しカメラの位置がズレたり被写体が前後に動くだけで、ピント位置がズレてしまうことがよくあります。
被写体をクローズアップで撮る時や、F値が小さいボケを活かした写真を撮るときには、三脚を使うなどして撮影するといいですよ。
Canonレンズ・マウント別 おすすめのマクロレンズ
Canonユーザーにオススメのマクロレンズを、カメラの種類(レンズマウント)別にご紹介していきます。
マイクロフォーサーズ機(EF-M)用
EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM
- 強力な手ブレ補正
- 前面LEDライト
- 最大撮影倍率1.2倍
レンズ全面に取り付けられたLEDライトで、被写体の細部まで明るく撮影が可能。
また手ブレ補正が4段分付いているので、LEDライトと合わせることで三脚を使用しなくても十分綺麗な写真を撮ることができます。
またスーパーマクロモードを使用することで、被写体を等倍以上の1.2倍で撮影することが可能となります。
分類 | 標準マクロレンズ |
対応レンズ・マウント | EF-M [ マイクロフォーサーズ機] |
最大撮影倍率 | 通常撮影モード時:1倍 スーパーマクロモード時:1.2倍 |
焦点距離 | 28mm [35mm換算で56mm相当] |
最短焦点距離 | 通常撮影モード時:0.097m スーパーマクロモード時:0.093m |
開放F値 | F3.5 |
フィルター径 | 43mm |
手ブレ補正 | 約3.5段分 |
重量 | 130g |
APS-C一眼レフ機(EF-S)用
EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM
- 強力な手ブレ補正
- 前面LEDライト
レンズ全面に取り付けられたLEDライトで、被写体の細部まで明るく撮影が可能。
また手ブレ補正が4段分付いているので、LEDライトと合わせることで三脚を使用しなくても十分綺麗な写真を撮ることができます。
またスーパーマクロモードを使用することで、被写体を等倍以上の1.2倍で撮影することが可能となっています。
分類 | 標準マクロレンズ |
対応レンズ・マウント | EF-S [ APS-C一眼レフ機] |
最大撮影倍率 | 1倍 |
焦点距離 | 35mm [35mm換算で56mm相当] |
最短焦点距離 | 0.13m |
開放F値 | F2.8 |
フィルター径 | 49mm |
手ブレ補正 | 約4.0段分 |
重量 | 190g |
EF-S60mm F2.8マクロ USM
- 美しい描写力
- 高速AF
35mm換算で96mmとなる中望遠マクロレンズなので、アクセサリーや食べ物といったテーブルフォトから花や動きの遅い昆虫まで幅広く活躍するマクロレンズです。
分類 | 中望遠マクロレンズ |
対応レンズ・マウント | EF-S [ APS-C一眼レフ機] |
最大撮影倍率 | 1倍 |
焦点距離 | 60mm [35mm換算で96mm相当] |
最短焦点距離 | 0.2m |
開放F値 | F2.8 |
フィルター径 | 52mm |
手ブレ補正 | なし |
重量 | 335g |
フルサイズ一眼レフ機(EF)用
EF100mm F2.8L マクロ IS USM
- 高級Lシリーズレンズ
- 高速AF
- 強力な手ブレ補正
Canonの高級レンズシリーズであるLレンズのマクロレンズで、接写と通常の撮影距離別にスイッチを切り替えることで高速なAFを可能にしています。
また通常撮影時には約4段階分、等倍のマクロ撮影でも約2段分の強力な手ブレ補正で、被写体を高解像度で撮影することができます。
ポートレート用のレンズとしてもその描写力は活かせるので、予算に余裕があれば是非持っていたいマクロレンズです。
分類 | 中望遠マクロレンズ |
対応レンズ・マウント | EF [ フルサイズ一眼レフ機] |
最大撮影倍率 | 1倍 |
焦点距離 | 100mm |
最短焦点距離 | 0.3m |
開放F値 | F2.8 |
フィルター径 | 67mm |
手ブレ補正 | 通常撮影距離領域:約4.0段分 マクロ領域0.5倍撮影時:約3.0段分 マクロ領域等倍撮影時:約2.0段分 |
重量 | 625g |
TAMRON SP90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD
- 高解像度
- 美しくやわらかなぼけ
- 強力な手ブレ補正
「伝説のマクロレンズ」の異名を持つTAMRONの90mmマクロレンズの最新モデル。
以前のモデルには搭載されていなかった手ブレ補正が約3.5段分付いたことで、タムキュー特有の美しくやわらかなぼけのあるマクロ撮影を、手持ちでも可能になっています。
分類 | 中望遠マクロレンズ |
対応レンズ・マウント | EF [ フルサイズ一眼レフ機] |
最大撮影倍率 | 1倍 |
焦点距離 | 90mm |
最短焦点距離 | 0.3m |
開放F値 | F2.8 |
フィルター径 | 62mm |
手ブレ補正 | 約3.5段分 |
重量 | 610g |
TAMRON SP AF180mm F3.5 Di MACRO
- コストパフォーマンス最強
風景撮影では広角レンズとどうようによく使われる望遠レンズと、小さな被写体をクローズアップするマクロレンズの両面を兼ね備えた望遠マクロレンズです。
180mmの単焦点レンズに加えてマクロレンズであるにも関わらず、中古で5万円を切る価格は望遠マクロレンズを初めて購入する人には必見のレンズといえます。
分類 | 望遠マクロレンズ |
対応レンズ・マウント | EF [ フルサイズ一眼レフ機] |
最大撮影倍率 | 1倍 |
焦点距離 | 180mm |
最短焦点距離 | 0.47m |
開放F値 | F3.5 |
フィルター径 | 72mm |
手ブレ補正 | なし |
重量 | 920g |
SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
- 高級Artシリーズ
- シャープな解像度
「カミソリマクロ」と呼ばれ、圧倒的な解像感とヌケ感をっていたsigmaマクロレンズのartシリーズ。解像度を最優先したい方は必須のマクロレンズです。
分類 | 標準マクロレンズ |
対応レンズ・マウント | EF [ フルサイズ一眼レフ機] |
最大撮影倍率 | 1倍 |
焦点距離 | 70mm |
最短焦点距離 | 0.26m |
開放F値 | F2.8 |
フィルター径 | 49mm |
手ブレ補正 | なし |
重量 | 510g |
フルサイズミラーレス機(RF)用
RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
- 高級Lシリーズ
- 最大1.4倍の超マクロレンズ
- ピント位置の前後でボケ間のコンロールが可能
キャノンフルサイズミラーレス機用のマクロレンズで、一眼レフ機用の「EF 100mm F2.8 L」の性能を引き継ぎながら、さらなるマクロ機能とボケ感のコントロール機能が備わった上位互換となっています。
1番の特徴は最大等倍率1.4倍での超マクロ撮影が可能になっていることで、小物や花などの細部をより明確に表現することが可能になりました。
また「SAコントロールリング」という機能によってフォーカス位置の前後のボケ感を、それぞれ柔らかくしたり、逆に硬くすることが可能なので、マクロ撮影での表現の幅が広がっています。
分類 | 中望遠マクロレンズ |
対応レンズ・マウント | RF [ フルサイズミラーレス機] |
最大撮影倍率 | 1.4倍 |
焦点距離 | 100mm |
最短焦点距離 | 0.26m |
開放F値 | F2.8 |
フィルター径 | 67mm |
手ブレ補正 | 約5段分 |
重量 | 685g |
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