MENU
Pick up記事
  • 雪景色の撮影アイディア サムネイル

冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!

Tomo
風景写真家
カナダで山に登りながら数々の風景写真を撮影し着た経験を活かして、風景写真を綺麗に撮るためのテクニックなどを発信しています。

撮影に関するご質問などがあれば、お問い合わせページ、またはSNSのDMからお気軽にご連絡ください。
姉妹サイト

カナダでの生活に必要な情報や海外生活でのお得な情報、日本の動画サイトの視聴方法などを紹介しています

Luminar Neoの割引クーポン公開中¥1,000分のクーポンを使う

便利になったLightroomの新しいマスクの機能と基本的な使い方

※本ページはプロモーションが含まれています

こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。

Adobe Lightroomでは、2021年10月のアップデートでマスク機能が新しくなり、これまでよりも使いやすく、簡単にマスクをかけられるようになりました。

マスク機能って何?
これまでのマスク機能との違いは?
新しいマスク機能の使い方がわからない…

Lightroomを使って高度なレタッチに挑戦したい方は、新しくなったマスク機能を使うことで、これまでよりも簡単に、高度なレタッチをおこなうことが可能ですよ。

この記事の内容
  • マスク機能とは
  • Lightroomの新しいマスク機能
  • 新しいマスク機能の使い方 
目次

マスク機能とは

レタッチにおけるマスク機能とは、レタッチを適用する範囲を写真の中の被写体やある特定の範囲に限定するための機能です。

通常レタッチのツールを使用すると、写真全体にその効果が反映されますが、マスク機能で範囲をして指定することで、マスク機能で範囲を指定した部分にだけ、レタッチの効果が反映されるので、細かな明るさの調整や彩度の調整が可能になるのです。

マスクの使用例
タブの切り替えで比較可能

空マスク
空にマスクを使用

上の写真は、レタッチをしていないオリジナルの写真と、空の範囲にマスクをかけてレタッチした写真の比較です。

右の写真は露光量を−1.5に下げて調整しましたが、マスクで露光量を下げる範囲を空だけに限定しているので、空以外の森林や海の明るさは変化していないことがわかります。

このように、写真の中の特定の範囲だけをレタッチするときに使用するのがマスク機能になります。

マスクなしで露光量を下げた場合
タブの切り替えで比較可能

オリジナル
オリジナルの状態

今回の比較では、マスクを使用せずに露光量を−1.5下げて調整しているので、空だけでなく森林や海を含めた写真全体の明るさが変化しています。

写真のどこをレタッチ・調整したいのかによって、マスクなしでのレタッチかマスクを使用してのレタッチを使い分けることが必要です。

ポイント
  • 写真全体をレタッチ・調整 → マスク機能は必要なし
  • 写真の特定の範囲をレタッチ・調整 → マスク機能が必要

Lightroomの新しいマスク機能

Lightroomの新しいマスク機能には、従来の手動でマスクをかける範囲を指定する機能に加えて、人工知能 -AI-を使って自動でマスクをかける範囲を指定できる機能が追加されました。

  • 被写体を選択
  • 空を選択

従来から引き継がれているマスク機能も、2021年10月のアップデートで名称や操作方法が変更されたので、人工知能 -AI- を使った新しいマスク機能と一緒に、使い方を解説していきます。

マスク機能の場所

マスク機能の場所

Lightroomのマスク機能は、現像画面内で基本補正の上にある4つのアイコンの内、1番右の円形のアイコンをクリックで、マスク機能の一覧が表示されるので、用途にあったマスク機能を選択して使用しましょう。

被写体を選択

被写体を選択

被写体を選択は、人工知能 -AI- を使って写真の中に存在する被写体を自動で検知して、マスクをかけてくれる機能です。

被写体を選択を使ったマスクの範囲指定は、人物だけに限らず動物や花などにも範囲の指定が可能ですが、背景が複雑な写真よりも背景がシンプルな写真の方が正確な範囲の指定が可能になります。

ポイント
  • 人物・動物・花に対して正確にマスク範囲を選択できる
  • シルエットになった被写体もマスク範囲を選択できる
  • 小さな人物や被写体には効果がない
  • 背景が複雑な写真はマスクの範囲に誤差が出る

空を選択

空を選択

空を選択は、人工知能 -AI- を使って写真の中に存在する空を自動で検知して、マスクをかけてくれる機能です。

水平線や地平線のある写真だけでなく、山の稜線や建物との境目も人工知能 -AI-が判断をして、空の部分だけにマスク範囲を指定してくれますが、空との境目はシンプルなほど正確に判断してくれます。

ちなみに空がボケていたり景色とトーンが同じ場合には、空を判別できない場合もあります。

ポイント
  • 空と地平線や水平線、山の稜線などとの境目を判断してくれる
  • 空との境目が複雑になる程、マスクの範囲に誤差が出る
  • 空がある写真でも使用できない場合がある

ブラシ

ブラシ

ブラシは、2021年10月のアップデート前の補正ブラシと同じ機能で、筆を使うような感覚でマスクをかける範囲を指定することが可能です。

筆と同じ感覚で使用できるので、複数の場所にマスクの範囲を指定するのに便利なマスク機能ですが、ブラシを使ってマスクをかけるよりも、他のマスク機能で選択したマスクの範囲を調整する目的で使用することが主な使い方になります。

ポイント
  • 複数の場所に同時にマスクの範囲を指定することができる
  • マスク機能で指定した範囲を調整する時に役立つ(後述あり)

ブラシの詳細設定

ブラシの詳細設定

ブラシには、マスクの範囲を指定するブラシのサイズや1度に適用する量の細かな調整が可能です。

  • サイズ → 使用するブラシのサイズ変更
  • ぼかし → ブラシの境界線をハッキリさせるかボカすかの調整
  • 流量 → 1度に適用するブラシの濃さを調整
  • 密度 → ブラシで指定する範囲の透明度

線形グラデーション

線形グラデーション

線形グラデーションは、2021年10月のアップデート前の段階フィルターと同じ機能で、直線上にマスクをかける範囲を指定することができます。

線形グラデーションを使用すると、3本の線が表示されますが、線形グラデーションを使い始める起点とは反対側の2本の線の間は、適用されるレタッチの効果が徐々に薄れるようにグラデーションになています。

ポイント
  • 直線上に広範囲を1度にマスクの範囲指定ができる
  • グラデーションで境界線付近のレタッチ効果を調整できる

線形グラデーションの調整

線形グラデーションの調整

線形グラデーションは、マスクをかける全体の位置調整や、マスクをかける範囲の角度の調整、グラデーション部分の範囲の調整をそれぞれおこなうことが可能となっています。

円形グラデーション

円形グラデーション

円形グラデーションは、2021年10月のアップデート前の円形フィルターと同じ機能で、円状にマスクをかける範囲を指定することができます。

マスクをかける範囲は、円形グラデーションのパネル内にある反転にチェックを入れることで、マスクをかける範囲を反転して、円の外側を指定することも可能です。

また線状グラデーションと同じで、マスクをかける全体の位置調整や、マスクをかける範囲の角度の調整、グラデーション部分の範囲の調整をそれぞれおこなうことが出来るようになっています。

ポイント
  • 円形にマスクをかける範囲を指定できる
  • 反転を利用して円の外側にマスクの範囲を指定できる

カラー範囲

カラー範囲

カラー範囲を使用すると、写真の中の特定の色をに対してマスクの範囲を指定できる機能です。

マスク機能一覧から、カラー範囲を選択するとスポイトが表示されるので、マスクの範囲を指定してたい色の部分でクリックをすると、写真の中の同じ色を自動的に指定してくれます。

指定する色は、除外のスライダーを左右に動かすことで、スポイトで選んだ色だけを選択するか、選んだ色に似たような色まで選択するかを調整することが可能です。

輝度範囲

輝度マスク

輝度マスクは、写真の中の同じ明るさの部分をマスクの範囲として指定することができる機能です。

マスク機能一覧から、輝度範囲を選択するとスポイトが表示されるので、マスクの範囲を指定してたい明るさの部分でクリックをすると、写真の中から同じ明るさの部分を自動的に指定してくれます。

指定する明るさは、輝度範囲のスライダーを調節することで、スポイトで選んだ明るさだけを選択するか、選んだ明るさに近い明るさまで選択するかを調整することが可能です。

マスク機能の使い方

マスク機能は、レタッチの方向性やマスクを使いたい被写体・範囲によって使い分けが必要で、それぞれ調整方法に違いがあるので、この記事ではマスク機能の基本的な使い方だけに絞ってご紹介していきます。

手順
  1. 使用するマスクの選択
  2. マスク範囲の指定
  3. マスク範囲の調整
  4. レタッチ
  5. マスクの追加

無料体験版で試してみることも可能

Lightroomもまだ持っていないという方は、7日間の無料体験版を利用することで、この記事で紹介している「マスク機能」だけでなく、Lightroomの全ての機能を無料で試すことが可能になります。

無料期間内に解約も可能なので安心

\7日間無料でLightroomでのレタッチが試せる!/

STEP
使用するマスクの選択

マスク機能使用の流れ1

レタッチパネルの基本補正の上にある4つのアイコンから円形のアイコンをクリックし、表示される一覧から使用するマスク機能を選択します。

※今回は空を選択を使用して解説していきます。

STEP
マスク範囲の指定

マスク機能使用の流れ2

空の選択被写体を選択を使用する場合は、自動的に選択範囲が指定されます。

その他のマスク機能の場合は、手動でマスクをかける範囲を選択しましょう。

STEP
マスク範囲の調整

マスク機能使用の流れ3

上の写真の赤丸で囲ったところのように、指定したマスクの範囲が必要としない部分にも指定されている場合には、マスク範囲の調整をしていきます。

マスク機能使用の流れ4

マスク機能のパネルから、減算ブラシをクリック。

減算を使用することで、ブラシでなぞった部分のマスク指定を消すことが可能です。

マスク機能使用の流れ5

ブラシのサイズや流量などを調整して、マスクの指定範囲である赤い部分を、ブラシでなぞりながら消していきます。

画面を拡大しながら作業すると、細かい境目も綺麗に調整することができます。

  • キーボードのZで画面の拡大・元に戻す
  • キーボードのスペースキーを押しながらマウスで画面の移動
  • command+Z(Mac)/ Ctrl+Z(Windows)で作業の取り消し
STEP
レタッチ

マスク機能使用の流れ6

マスクの範囲が確定したら、お好みの仕上がりになるようにレタッチをおこないます。

マスク機能では、マスクを指定した範囲専用のレタッチパネルが表示されるので、その中からレタッチをおこないましょう。

 スクロールして下にある基本補正よりも下は、通常の写真全体のレタッチ用
STEP
マスクの追加

マスク機能使用の流れ7

マスク機能パネルのマーク(新しいマスクを作成)をクリックすると、追加でマスク機能を使うことができます。

空のレタッチ・暗い部分のレタッチ・特定の色のレタッチと、必要に応じてマスクを追加しながらレタッチをおこうと、より綺麗に写真を仕上げることができるようになります。

まとめ

2021年10月のアップデートで新しくなった、Adobe Lightroomマスク機能の特徴とマスク機能の基本的な使い方をご紹介しました。

マスク機能を使いこなせるようになると、写真の仕上がりにも大きな影響が出るので、マスク機能それぞれの特徴を活かしながら、レタッチをおこなっていきましょう。

\7日間無料でLightroomでのレタッチが試せる!/

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

質問・コメント

コメント一覧 (2件)

  • マスク2つ目(例 空をマスク、地面をマスク)したときに、空で調整したカラーや効果が地面にも反映されてしまうのですがどうすれば、別々のカラーや効果にできますでしょうか?よければご教示いただければ幸いです。

    • コメント・ご質問いただきありがとうございます。

      2つ目のマスクに、1つ目のマスクが反映されるとのことですが、おそらくマスクの「追加」を使用しているのが原因かと思われます。
      マスクを設定すると、マスクの「追加」と「新しいマスクを作成」の2つが選択できますが、それぞれに下記の違いがあります。

      追加 → 1度設定したマスク(または選択中のマスク)の範囲を広げる
      新しいマスクを追加 → 1つ目のマスク(既存のマスク)とは別のマスクを作成

      空にかけたマスクとは別に、地面を調整するためのマスクを作成するためには、「新しいマスクを作成」を選んでみてください。

      仮に記号しか表示されていない場合には、

      上の大きな+マークが「新しくマスクを作成」
      下の小さな+-が並んでいる方が「追加」になります。

コメントする

目次