
デジタルカメラマガジン 2022年4月号[雑誌]
Leofotoの三脚が気になっているけど、中国製という点は大丈夫なの?
カーボン製の割には安いみたいだけど、実際の耐久性はどうなの?
コスパが良くてとても使いやすいと評判のLeofotoの三脚、実際に購入して2年以上使用してのレビューを紹介していきます。
Leofotoの三脚が気になっている方、中国製の三脚を購入するのが不安な方は、ぜひこのレビュー記事を参考にしてみて下さい。
まず初めに今回レビューするLeofotoの三脚「LS-324C + LH-40」の総合的な評価は以下のとおりです。
Leofotoの三脚はカーボン製の三脚の中ではとても安く購入が可能で、風景写真を長く撮影している方を中心に人気のあるブランドです。
軽量でありながらも高い剛性と安定感を生み出すカーボン製三脚なので、普段から長時間露光の撮影をしている方や、登山をしながら山岳写真を撮っている方にはオススメできる三脚です
\夜景や星景写真の撮影、登山をしながらの撮影にオススメ/
製品名 | LS-324C+LH-40 カーボン三脚 レンジャーシリーズ 自由雲台セット Leofoto |
価格 | ¥58,905 [Amazon価格 2023/3] |
商品内容 | 三脚:LS-324C 雲台:LH-40 |
耐荷重量 | 15kg |
最大高 | 1,705mm |
最低高 | 165mm |
総重量 | 1,880g |
収納高 | 570mm |
付属品 | センターポール(DC282) 専用メンテナンス工具 専用キャリーバッグ スパイク石突 |
外観・デザイン
外観はカーボン繊維剥き出しで、繊維の折り重なりで生まれるパターン模様がモダンでスタイリッシュな印象です。
また配色もカーボン繊維に統一したブラック、グレー、シルバーを基調としていて、高級感のある外観・デザインとなっています。
今回レビューを紹介する「LS-324C+LH-40」は、三脚部であるLS-324Cと雲台部であるLH-40の2つの商品がセットで販売されている商品です。
スペックと特徴に関してはLS-324CとLH-40のそれぞれで紹介するので、単品での購入を検討している方はにも参考になるかと思います。
脚部素材 [パイプ] | カーボンファイバー [10層構造] |
耐荷重量 | 15kg |
収納高 [折りたたんだ時の高さ] | 485mm |
最低高 | 85mm |
最大高 [センターポールなし] | 1,305mm |
最大高 [センターポールあり] | 1,625mm |
脚の段数 | 4 |
パイプ径 | 32/28/25/22mm |
重量 | 1,390g |
高さ | 85mm |
耐荷重量 | 20kg |
ボール径 | 40mm |
重量 | 540g |
私がLeofoto三脚LS-324Cと雲台LH-40のセットを、登山での山岳写真の撮影とNDフィルターを使った長時間露光の撮影を中心に使用してきた経験をもとにレビューしていきます。
実際に使用してみてのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
カーボン製の中では安価 軽量・コンパクト 風や不整地でもブレない安定感 最低高165mmでローアングル撮影ができる 大きなロックノブで手袋でも操作がスムーズ 荷物を吊り下げられるカラビナ付き | 三脚を重要視していない人にとっては高額 トラベル三脚としては少し重い 脚の開閉部のネジが緩みやすい |
LS-324CとLH-40のセットのメリット・デメリットについて、特に注目するべき点を解説していきます。
私は普段から風が吹く山頂付近で、NDフィルターを使った長時間露光撮影をすることが多いのですが、多少の風であれば三脚が動くこともなく上の参考画像のような写真を撮ることが可能です。
また市街地とは違って安定した水平な場所がない山の中での撮影でも、正しく三脚を使用している限りは脚が滑ったり三脚が転倒することもなく、安定した状態で撮影をすることができます。
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三脚の脚を最大まで広げると雲台込みの最低高が165mmまで下がるので、ローアングルから上を見上げるような撮影や、地面付近の景色や被写体をダイナミックに撮ることが可能です。
特に広角レンズを使用した風景の撮影では、地面に近寄って撮影することで構図の中に遠近感が生まれるので、ここまでローアングルで撮影ができるととても楽しいです。
ローアングルを使った作例
こちらはLS-324CとLH-40のセットを最大まで低くした状態で撮影した写真で、凍結した湖面のアイスバブルと遠方にある山を同時に写真に撮ることができました。
このように近くの景色と遠くの景色を一緒に撮影ができるのも、165mmという低い位置から撮影ができるLS-324CとLH-40の三脚セットがあってこそです。
三脚部のLS-324Cと雲台部のLH-40はどちらも大きなロックノブを採用しているので、脚を手袋をした状態でも脚を伸縮させたり雲台の調整をスムーズにおこなうことが可能です。
夜景を撮影する方や秋の朝霧を撮影する方は、冷え込みの対策として手袋をすることもあると思うので、手袋をした状態でもスムーズに三脚の操作ができるのはとても大きなメリットです。
このカラビナがあることで、撮影中に重い荷物を背負う必要がなく、フィルター類やレンズクリーナーなどの出し入れもスムーズにスムーズにおこなうことがかのうです。
また三脚に荷物を吊り下げることで、ウェイトの役割も果たすので三脚の安定感が増しますが、風が強すぎると荷物が揺れて写真ブレの原因にもなるので注意しましょう。
荷物をぶら下げて安定感が増すが、強風の場合は荷物が揺れるので注意が必要
三脚を長期間使用しているとどうしても開閉部のネジが緩んでくるのですが、LS-324Cではその感覚が比較的早いように感じます。
ただLS-324Cには開閉部やその他各部分のネジを調整するための工具が付属しているので、定期的にメンテナンスをしておけば特に問題はありません。
ネジは緩みやすいが専用の工具が付属しているのでメンテナンス可能
カーボン製三脚の最大のメリットは脚が重みでしなることがなく、結果的に写真のブレが抑えられることです。
このため遅いシャッター速度で撮影する「日中長時間露光」や「夜景」「星景写真」を主に撮っている方は、三脚の素材をカーボン製のものに変えるだけで劇的な変化があります。
逆に普段三脚を使用するのが屋内でのテーブルフォトやブツ撮りの方は、カーボン製でないステンレス製の三脚でも十分に撮影が可能なので、特に購入を検討する必要はないでしょう。
今回レビユーしたカーボン製三脚
登山での撮影に持ち歩いていますが、とても丈夫で多少ぶつけても撮影に支障がないので、5年以上は使える三脚です。
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