冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!
縦横比を変えると写真の印象も変わる!縦横比(アスペクト比)の違いを解説
こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
みなさんは、デジタル一眼カメラで撮影をするときや、レタッチをする時に写真の縦横比を意識したことがありますか。
写真の縦横比を知らない方や、縦横比を変更する必要性がわからない方は、この記事を参考にすると写真の印象を変えることはもちろん、SNSへの投稿や写真のプリントをより良くすることも可能になりますよ。
- 写真の縦横比とは
- 写真の縦横比が与える写真への影響
- カメラでの縦横比の変更方法
- レタッチでの縦横比の変更方法
写真の縦横比とは
写真の縦横比は、写真の縦の長さと横の長さの比率を表したもので、別名「アスペクト比」とも呼ばれ、主に次の4つの縦横比(アスペクト比)が存在しています。
カメラの縦横比(アスペクト比)
縦横比と呼ばれていますが、表記自体は「縦:横」ではなく、「長辺:短辺」を指しているので、横長の写真も縦長の写真どちらでも、「4:3」や「3:2」「16:9」というように表現されるので覚えておきましょう。
縦横比(アスペクト比)それぞれの特徴
写真での縦横比(アスペクト比)には、主に4つが存在していますが、それぞれが写真に与える影響が違うので、その特徴を確認して写真撮影やレタッチでのアイディアにしてみると良いでしょう。
また写真をプリントする時にも、この縦横比(アスペクト比)が重要になるので、プリントしたいサイズの縦横比(アスペクト比)にあうようにカメラの設定やレタッチでの変更をしていきましょう。
写真プリントする場合の相関性 | |
3:2 | L サイズ|KG サイズ|2L サイズ|W6切 |
4:3 | DSC サイズ|DSCW|6切 サイズ |
16:9 | HV(ハイビジョン)サイズ |
1:1 | ましかく|スクエア |
3:2の縦横比(アスペクト比)
最も一般的な写真の縦横比(アスペクト比)で、写真の印刷もこの3:2縦横比(アスペクト比)が主流となっています。
またデジタル一眼カメラのフルサイズやAPS-Cサイズのセンサーサイズが、縦横比(アスペクト比)3:2なので、カメラ本体での設定やレタッチでの縦横比(アスペクト比)変更は、この3:2を基準として、そこから各縦横比(アスペクト比)に切り取っていくことになります。
- 普段目にする縦横比(アスペクト比)で安定感・安心感がある
- 基本的な構図の基準となる縦横比(アスペクト比)
- 写真のプリントで最も使用する縦横比(アスペクト比
デジタル一眼カメラのセンサーで使用されている縦横比(アスペクト比)なので、写真を撮る時に構図を作りやすく、安定感を感じる特徴があります。
また写真に適度な余白を入れたり、縦構図で撮影することで写真に奥行きを出せるのも大きなメリットです。
3:2で撮る写真
- 基本的に全てのジャンルの写真
- 適度な余白を入れたい時
- 写真に奥行きを出したい時
- 三分割構図で撮りたい時
4:3の縦横比(アスペクト比)
一般的なコンパクトデジカメや、マイクロフォーサーカメラで採用されているセンサーサイズと同じ縦横比(アスペクト比)です。
またスマートフォンで撮影する写真も、この4:3の縦横比を初期設定としていることが多いので、スマホで写真を撮る撮ることが多い方には、馴染みのある縦横比(アスペクト比)とも言えます。
- 中央に目がいきやすい
- 余計な部分や余白を取りのぞける
3:2の縦横比(アスペクト比)と比べて長辺が少し短く、まとまりのある写真になるので、中央付近に被写体があると、自然と目がいきやすい特徴があります。
また長辺が少し短いので、縦横どちらの構図でも余計な部分や余白を切り取って、バランスの良い写真に撮ることも可能になります。
4:3で撮る写真
上の写真は、同じ景色を3:2と4:3それぞれの縦横比(アスペクト比)で撮影した写真ですが、4:3で撮影することで、中央付近の岩山や湖内の木に目が行きやすくなっていることがわかります。
- 3:2だと余白や不要な部分が多い時
- 中央付近に主題がある時
16:9の縦横比(アスペクト比)
一般的にハイビジョンテレビ(最近のテレビ)で採用されている縦横比(アスペクト比)で、カメラのセンサーサイズとしては採用されていないので、カメラの初期設定のままで16:9の写真を撮ることはできません。
- 広がりを感じる写真が撮れる
- ダイナミックさを感じられる
16:9は3:2よりも横長になる縦横比(アスペクト比)なので、横に広がりのある風景を撮影する場合や、広がりを使ったダイナミックな写真を撮るとことができる特徴があります。
またMacやスマホの画面は16:9に近い縦横比(アスペクト比)なので、画面いっぱいに写真を表示させる事ができるというメリットもあります。
16:9で撮る写真
- 横に広がりのある景色
- ダイナミックさを出したい時
- Macやスマホの壁紙にしたい時
1:1の縦横比(アスペクト比)
インスタグラムでお馴染みの、SNS上やインターネットのギャラリーページでは、普段から見慣れている人も多い縦横比(アスペクト比)です。
16:9と同様に、カメラのセンサーサイズとしては採用されていないので、カメラの初期設定のままで1:1の写真を撮ることはできません。
- 余計な余白が入らない
- 主題が強調される
- ギャラリーにしたときに統一感が出る
1:1は縦と横の長さが同じなので、余計な余白が入りにくく主題が強調される特徴があります。
また複数の写真をプリントして飾ったり、ブログなどでギャラリーを作るときにも、縦や横の区別がない分どこにでもバランスよく配置することが可能になります。
1:1で撮る写真
- 平面的な景色を撮る時
- 料理の写真を撮る時
- 主題を明確にさせたい時
カメラやレタッチでの縦横比の変更
カメラのセンサーサイズによって、初期設定されている縦横比(アスペクト比)は異なります。
写真を撮影する段階から、縦横比(アスペクト比)を変更して起きたい場合にはカメラ本体での設定を、撮影後に自分好みの縦横比(アスペクト比)に片越したい場合には、レタッチソフトを使って変更作業をおこないます。
- 3:2 → フルサイズ、APS-C
- 4:3 → コンデジ、マイクロフォーサーズ、スマホ
カメラで縦横比(アスペクト比)を変更する方法
この記事では3:2の縦横比(アスペクト比)が標準の、フルサイズ、APS-Cサイズのセンサーを持つデジタル一眼カメラでの変更方法をご紹介していきます。
フルサイズ、APS-Cサイズの場合
上の画像はCanonのEOS R6での設定画面ですが、カメラのメニューを開き、静止画クロップ/アスペクト
→アスペクト比を選択して変更ができます。
- 細部まで拘ったクオリティーの高い構図で撮影できる
- 縦横比(アスペクト比)を変えた時のイメージが付きやすい
- jpegで保存すると元の縦横比(アスペクト比)に戻せない
レタッチで縦横比(アスペクト比)を変更する方法
この記事では、一般的なレタッチソフトであるLightroom Classicでの変更方法をご紹介します。
基本補正の上にあるツールメニューの1番左
をクリック→撮影時
→表示された一覧から、お好みの縦横比(アスペクト比)を選択して変更が可能です。
- 画像をチェックしながら縦横比(アスペクト比)を決められる
- カメラに無い縦横比(アスペクト比)を使用できる
- 縦横比(アスペクト比)の変更で不自然な仕上がりになる事がある
AIで構図を決めるという選択肢
縦横比(アスペクト比)を変更しても、写真のどの部分を切り取れば良いかわからないという方は、人工知能AIが装備されたルミナーNeoで、縦横比(アスペクト比)を変更で切り取る部分を自動で決めてもらうことができます。
- 縦横比(アスペクト比)を変更する必要性があるかわからない
- 縦横比(アスペクト比)を変更しても切り取る部分がわからない
- 構図の作り込みを学びたい
構図AIで完璧なフレーム
- 自動的に写真の水平を修正
- 自動的に不要な傾きや歪みを取り除いて遠近法を修正
- トップの写真家からのアイデアをもとに設計されたAI機能の切り取りの提案
参考:Skylum
ルミナーNeoでは、構図AIを使用することで自動的に最善な構図になるように余分な部分をカットしたり、縦横比(アスペクト比)変更後の切り取り位置を提案してくれます。
ルミナーNeoの使用イメージ
プロの写真家のアイディアかが蓄積された人工知能で、写真のベストな構図になるように切り取りの提案がされるので、レタッチを始めたばかりの方や、切り取りで構図の作り込みを学びたいという方にとてもオススメなレタッチソフトと言えます。
ルミナーNeoは、7日間無料で使用することができるので、まずは試しに使用してみるといいでしょう。
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