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冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!

Tomo
風景写真家
カナダで山に登りながら数々の風景写真を撮影し着た経験を活かして、風景写真を綺麗に撮るためのテクニックなどを発信しています。

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被写界深度を理解してボケを操ろう!!

※本ページはプロモーションが含まれています

カメラで写真を撮っているとよく耳にする被写界深度と言う言葉、四文字熟語みたいで難しそうにも思いますが、これは写真を撮る際のピントの合う範囲を指す言葉なんです。
この被写界深度を理解すれば、あなたの写真に思い通りのぼけ、またはぼけのない写真を表現できますよ。

目次

写真はボケるもの

カメラで撮る写真は基本的にはどこかしらがボケています。これはレンズと同じような構造をしている人間の目で確かめてみると分かりやすいでしょう。

普段何かを目にしている時、無意識のうちに人間の目は注目している物にピントを合わせています。

例えば今あなたが凝視している画面には目のピントが合っていると思いますが、その周りの景色はどうでしょうか?なんとなく何があるかはわかっていてもピントは合っておらずぼやけているのではないでしょうか。

カメラのレンズでもこれと同じことが起きているのです。

これはカメラのレンズも人間の目も平面に対してピントを合わせているためで、ピントを合わせた平面から離れる面ほどピントが合わなくなってくるのです。

被写界深度は英語で「Depth of Field」と呼ばれています。これは視界の深さのことでカメラで撮る景色はカメラから見てそれぞれの距離毎(各平面)に分類されている事を指しています。

例えばのどかな牧場の風景をカメラで撮るとしましょう。目に見えているのはこのような景色ですが、この景色の中に写る被写体は撮影者からの距離ごとに各平面に分けることが出来ます。 

目に見ている景色

景色を撮影者からの距離別に分類した場合

目に見えていた景色は大きく分類すると4つの距離に分けることが出来ました。

①手前にいる牛たち

②奥にいる牛たち

③家や木々

④背景になる山や空

被写界深度を決定する2大要素

カメラはピントの位置を距離ごとの平面で決めていると言いましたが、2つの要素を基準にピントの合う範囲である被写界深度は変わっていきます。この被写界深度を決定する要素が絞り値焦点距離の2つです。

この2つの要素を元に被写界深度を変化させることで、ピントの合う範囲を変化させることが出来ます。

一般的にピントの合う範囲が狭い場合は被写界深度が狭いと呼ばれ、逆にピントの合う範囲が広くなる被写界深度が深いと言われています。これはピントの合う平面がどれだけあるかと言うことです。写真全体にピントが合う場合はパンフォーカスと言います。 

絞り値による被写界深度の変化

レンズからイメージセンサーに当てる光の量を調整する絞り値を開放から最大まで絞ることで被写界深度を変化させることが出来ます。

被写界深度は絞りが開放の時が一番浅く、絞ぼっていくほどに被写界深度が深くなります。 

焦点距離による被写界深度の変化

被写界深度はレンズの焦点距離によっても変化します。レンズの焦点距離は長くなるほど被写界深度が深くなっていきます。これは「一眼レフカメラだからこそ! 背景をボカして主役を引き立たせよう!!」でも紹介したぼけを作る要素の1つです。

これを逆に利用すれば薄暗い中でシャッター速度を稼げない場合でも、広角レンズであれば絞りを開けてシャッター速度を稼ぎつつ、景色の広範囲にピントを合わせることが出来ます。

またF値の小さいレンズを持ち合わせていなくいても、ズームレンズの望遠側で撮影すれば背景をぼかすことも出来るというわけです。 

広角側で絞りを開けつつピントを全体的に合わせた写真

絞りはF.4.0と一般的な風景写真で使用されるF8~11よりもかなり絞りを開いているにもかかわらず、焦点距離35mmの広角で撮影しているため、全体的にピントが合っている。 

望遠側で絞りつつ背景をボカした写真

絞りをF8まで絞っているが、35mm換算で約300mmの焦点距離で撮影しているので、背景をボカすことが出来ています。

まとめ

少し難しいようにも思える被写界深度ですが、意味を理解すれば普段からみなさんが試行錯誤して変化をつけていたぼけ具合のことなんですね。

難しい事は考えずに被写界深度の変化と要因を覚えてしまえば、今まで以上に写真の表現の幅を広げられるのではないでしょうか。

レンズと被写界深度の関係

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