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Tomo
風景写真家
カナダで山に登りながら数々の風景写真を撮影し着た経験を活かして、風景写真を綺麗に撮るためのテクニックなどを発信しています。

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【初心者必見】デジタル一眼カメラの交換レンズの種類と特徴

こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。

理由は人それぞれですが、デジタル一眼カメラで写真を撮っていると、新しいレンズを欲しくなってきますよね。

遠くの景色を撮りたい!
野生動物を撮りたい♪
カフェやレストランでオシャレな写真を撮りたい。

スマホやコンパクトデジカメと違って、レンズを自分の好みに合わせて交換できるのが、デジタル一眼カメラの大きな特徴ですが、レンズの種類が多いのでどれを買えば良いか迷ってしまう人も多いと思います。

またこれからデジタル一眼カメラを買いたいという人も、どんなレンズを一緒に買えば良いのかわからないという人もいるかも知れません。

そんなデジタル一眼カメラの交換レンズの種類と特徴を、わかりやすく教えていきます。

この記事の内容
  • 交換レンズの種類
  • 高級レンズと一般的なレンズの違い
目次

デジタル一眼カメラの交換の種類

デジタル一眼カメラには数多くの交換レンズがありますが、主に次の3つ分類でをレンズを知ることでそれぞれのレンズの特徴を知ることができます

レンズの分類
  • レンズの焦点距離と画角の違い
  • レンズの構造の違い
  • レンズマウントの違い

レンズの焦点距離と画角の違い

レンズにはそれぞれ違う焦点距離が決められていて、この焦点距離の違いで写真を撮るときの画角(範撮影できる範囲)が決まっています。

この焦点距離(画角)の違いで、レンズを主に次の3つの種類に分けることができます。

  • 広角レンズ
  • 標準レンズ
  • 望遠レンズ

焦点距離と画角(撮影できる範囲)の関係は、『そのレンズが写真に撮れる範囲は?知っておくべきレンズの焦点距離と画角の関係』で詳しく紹介しているので、気になる方はチェックしておきましょう。

焦点距離はフルサイズ機での場合

この記事内で紹介するレンズの焦点距離は、どれもフルサイズ機での数値になるので、マイクロフォーサーズ機やAPS-C機を使っている方は、35mm換算をした数値で考えましょう。

35mm換算の例

仮に焦点距離24mmと記載がある場合、センサーサイズ別で使用する必要がある、実際の焦点距離は次の通りです。

  • フルサイズ機 → 24mmのレンズ(35mm換算の必要なし) 
  • APS-C機 → 16mmのレンズ(35mm換算で24mmになる)
  • マイクロフォーサーズ機 → 12mmレンズ(35mm換算で24mmになる)

広角レンズ

広角レンズは焦点距離が10-35mm(35mm換算)のレンズで、人間が普段何気なく見ているよりも広い範囲を写すことができるレンズす。

広角レンズを使用して撮る写真には、遠近感が生まれたり奥行きを感じさせる効果があるので、広大な景色だけでなく、狭い空間の景色もダイナミックに撮ることが可能です。

広角レンズで撮る作例

3:2の縦横比

上の写真は焦点距離24mmの広角レンズで撮影した写真ですが、手前の植物と奥に見える島や半島の大きさの違いが、写真に遠近感と奥行きを与えているのがわかります。

広角レンズの特徴
  • 遠近感が生まれる
  • 奥行きが生まれる
  • 狭い場所を広く見せる

焦点距離24mm以下は超広角レンズ

広角レンズの中でも、焦点距離が24mmよりも短いレンズは「超広角レンズ」と呼ばれ、遠近感や奥行きがより強調される写真を撮ることができます。

  • 超広角レンズ → 焦点距離:10-24mm
  • 広角レンズ  → 焦点距離:24-35mm

標準レンズ

標準レンズは焦点距離が35-70mm(35mm換算)のレンズで、人間が普段何気なく見ている(焦点があっている範囲)のと同じ範囲を写すことができるレンズです。

普段見ているのと同じ世界を切り取れるため、安定感がある写真になりやすく、さまざまな場面で使える汎用性の高さがあるので、カメラを始めたばかりの初心者におすすめのレンズと言えます。

標準レンズでの作例

ブラックミストのイメージ画像

上の写真は、焦点距離50mmの標準レンズで撮影した写真ですが、人間が普段見ている範囲(焦点の合っている範囲)で撮影しているので、その場にいるかのように感じるので、見ていて安定感があるのがわかります。

標準レンズの特徴
  • 見ていて安定感がある
  • 汎用性が高くてさまざまなシーンで使える

望遠レンズ

望遠レンズは焦点距離が70-300mm(35mm換算)またはそれ以上のレンズで、人間が何か一点に注視した時に見るような風景を写したり、遠くの風景や被写体を大きく写すことができるレンズです。

望遠レンズで撮る写真には、圧縮効果によって遠近感がなくなったり、構図をシンプルにできるといったメリットがあります。

望遠レンズでの作例

Nik collectionでレタッチ後

上の写真は、焦点距離600mmの超望遠レンズで撮影した写真ですが、圧縮効果によって木々の大きさが均一になっているので、写真の中に遠近感はほとんど感じられません。

実際写真の手前から奥には、数百メートルの距離があります。

また写真に写っているのも、木々と濃霧だけなのでとてもシンプルで見やすい写真に撮ることができています。

望遠レンズはさらに細かく3種類に分かれる

望遠レンズは、その焦点距離によってさらに3種類に分かれるので、一言で望遠レンズといっても、種類によって撮れる写真や圧縮効果の影響も大きく変わってきます。

  • 中望遠レンズ → 焦点距離 : 70-150mm
  • 望遠レンズ → 焦点距離 : 150-300mm
  • 超望遠レンズ → 焦点距離 : 300mm以上
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レンズの構造の違い

デジタル一眼カメラのレンズには、レンズの構造の違いによって2つの種類が存在していて、それぞれにメリット・デメリットが存在しています。

  • ズームレンズ
  • 単焦点レンズ
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ズームレンズ

ズームレンズは、決められた範囲の焦点距離を自由に変更できるレンズのことで、デジタル一眼カメラとセットで販売されているレンズのほとんどはこのズームレンズです。

  • 焦点距離 16-35mm
  • 焦点距離 24-70mm
  • 焦点距離 70-300mm など

同じ位置からでも、焦点距離を変えながらさまざまな構図で写真が撮れるので、シャッターチャンスを逃すことも少ないので、いろいろなジャンルの写真を撮りたい方や、山歩きなどをしながら写真を撮る方にオススメです。

ただし、ズームレンズは構造上大きく重いレンズが多く、解像度や開放F値の小ささでは単焦点レンズに劣るので、画質や解像度を重視する方や、背景ボケなどを撮りたい方には使いずらいレンズとなります。

メリット・デメリット
  • 1本持っているだけで様々な場面で撮影が出来る
  • 交換レンズを持ち運ばなくて良くなる
  • 構図の微調整がしやすい
  • 画質で単焦点レンズに劣る
  • F2.8よりも明るいレンズがほとんど無い
  • 写真の上達が遅れる原因になりうる

山岳写真には高倍率ズームレンズ

山に登ったりハイキングをしながら、長距離を移動して写真を撮る方には、広角から中望遠までをたった1本で撮ることができる、高倍率ズームレンズがオススメです。

単焦点レンズ

単焦点レンズは焦点距離が固定されていて、変更することができないレンズです。

  • 焦点距離 24mm
  • 焦点距離 50mm
  • 焦点距離 135mm など

単焦点レンズは構造が単純なので、開放F値が小さくて画質・解像度の高いレンズが多いので、ボケ感が重要なポートレートや解像度が重要な星の撮影などで使用することが多いです。

ただし、単焦点レンズは焦点距離を変更できないので、構図を変えるには自分自身が移動する必要があり、被写体や景色との距離を大きく変えて写真を撮る風景写真などには不向きなレンズと言えます。

メリット・デメリット
  • 高画質・高解像度な写真が撮れる
  • F1.4やF2などの明るいレンズで簡単に背景ボケのある写真を撮れる
  • 使っているうちに写真が上達していく
  • 複数のレンズを揃える必要が出てくる
  • 複数のレンズを持ち歩く必要が出てくる
  • 構図を大きく変えて撮るのが大変

特殊な交換レンズ

交換レンズには、焦点距離や構造で分けた種類のほかにも、特殊な機能を持った交換レンズがいくつかあります。

  • マクロレンズ
  • 魚眼レンズ
  • シフトレンズ

マクロレンズ

マクロレンズは被写体を大きく(等倍)に撮ることができるレンズです。

被写体を実際の大きさで写真に収めることができるので、花や葉っぱの上の水滴から、虫や小物など小さな被写体を実際の大きさで撮ることができるので、ミニチュアのような世界観の写真を撮ることが可能です。

マクロレンズの種類や撮影できる写真の特徴などは、『「マクロレンズは何が凄い?使い方を知ればあなたも非日常が撮れる!』で詳しく紹介しているので、気になる方はチェックしましょう。

魚眼レンズ

魚眼レンズは別名「フィッシュ・アイレンズ」や「出目金レンズ」と呼ばれ、超広角レンズよりも広い範囲を写すことができるレンズです。

超広角レンズよりも広い範囲を写すことができる反面、写真の周辺は大きく歪んで遠近差も大きくなるので、慣れるまでは扱いが難しいレンズです。

シフトレンズ

シフトレンズは、基本的に見上げた構図で撮影することになる高層ビルや建物の写真を、まるで正面から撮影したかのように写すことが出できるレンズです。

主に水平・垂直をしっかりと撮りたい建築物の撮影に使用されます。

レンズマウントの種類

カメラと交換レンズの接続部分には、レンズマウントというものが存在していて、各カメラメーカーで異なるのはもちろんですが、同じメーカーのカメラであってもカメラの種類によって、レンズマウントの種類が異なります。

レンズマウントの異なるレンズとカメラは、そのままでは取り付けることが出来ないので、交換レンズを購入する時には、使用しているカメラと同じレンズマウントの交換レンズから選ぶことになります。

各メーカーの主なレンズマウント
Canon RFマウント / EFマウント /  EF-Sマウント / EF-Mマウント
Nikon Zマウント / Fマウント
SONY Eマウント /  Aマウント
ポイント
  • レンズマウントの違うレンズとカメラは取り付けができない
  • レンズマウントはメーカーによって違う
  • 同じメーカーでもカメラの種類でレンズマウントは違う

高級レンズと一般的な交換レンズの違い

デジタル一眼カメラ用に交換レンズを探してみると、1万円台から購入出来る交換レンズから、10万円や20万円を超えるような交換レンズまで様々な交換レンズがあることがわかります。

そんな高級レンズは一般的な交換レンズとはどんな違いがあるのでしょうか?

高級レンズの特徴

値段が10万円を超えるような高級レンズには、一般的な交換レンズに勝る3つの特徴があります。

  • 高解像度・高画質
  • 明るい・小さい開放F値
  • 高い耐久性

高解像度で高画質

高級レンズは同じ焦点距離のズームレンズや単焦点レンズと比べて、より高画質・高解像の写真を撮ることができます。

写真の鮮明さはもちろんのですが、一般的なレンズで起きやすいフレアやゴーストといった光の写り込みが少なく、画面周辺の歪みや色被りを抑えることができるレンズも多いです。

開放F値の小さい明るいレンズ

高級レンズは同じ焦点距離のズームレンズや単焦点レンズと比べて、開放F値が小さい明るレンズが多いです。

開放F値が小さいので、背景を大きくボカしたり綺麗な玉ボケのある写真を撮ることができたり、シャッター速度が遅くなりやすい暗い場所での撮影でも、手ブレが起こらないシャッター速度で撮影することが可能になります。

耐久性が高い

高級レンズは写真を綺麗に写すせることはもちろんですが、過酷な環境でもレンズが壊れないように「防塵・防滴」といった機能が備わっています。

風景写真など外で写真を撮る機会が多い方には、必須といえる機能です。

一般的な交換レンズでも良い写真は撮れる

高級レンズを使うことで、高画で綺麗な写真を撮ることは可能ですが、すべての人にとって高級レンズが必要かというとそうでもありません。

次の2つに該当する方は、高級レンズの購入にお金を使うのではなく、撮影地への交通費などに予算を回すのが良いでしょう。

  • 主に風景写真を撮っている
  • SNSへの投稿やスマホでの閲覧が主な楽しみ方

風景写真では、基本的に景色全体にピントを合わせることが多いので、絞りはF8.0以上に設定するので、必ずしも「F2」や「F2.8」といった開放F値が小さいレンズが必要というわけではありません。

私が普段、風景写真の撮影に使っているレンズの開放F値はF4です。

また、主にSNSに投稿したり、スマホの小さな画面で閲覧をする方は、高画質・高解像度のレンズは必要ないと言えるでしょう。

撮った写真をプリントアウトして楽しみたいという方は別ですが、スマホの画面は小さいので、高級レンズで撮影した写真と一般的な交換レンズで撮影した写真の画質の違いがわかりづらくなるので、そこまで解像度にこだわる必要はありません。

まとめ

デジタル一眼カメラには数多くの交換レンズがありますが、値段だけで判断するのではなく、自分の撮影する環境にあったレンズを購入するようにしましょう。

どんなに高性能なレンズを買っても、それの性能を必要とする環境で撮影をしないのであれば、その機能を持つ必要はないのです。

まずは自分が撮りたい写真は何か、大まかなジャンルだけでも決めることが出来れば、どのレンズを購入するべきかがわかってくるはずです。

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