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冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!

Tomo
風景写真家
カナダで山に登りながら数々の風景写真を撮影し着た経験を活かして、風景写真を綺麗に撮るためのテクニックなどを発信しています。

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写真はハイキーとローキーで撮れ!極端な露出補正が写真の印象を変える!

※本ページはプロモーションが含まれています

こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。

普段写真を撮っていてこのように思うことはありませんか?

カッコいい雰囲気の写真を撮りたい…
もっとふんわりとした明るいイメージで撮りたい…

花や子供の写真を撮る時には「ふんわりとしたイメージ」で、逆にひっそりとした神社や街中の写真を撮る時には「静かさ・重厚感」などが伝わるように撮影をしたいですよね。

このような自分のイメージに合った写真を撮るには、カメラの露出を変更してハイキーまたはローキーで写真を撮る必要があります。

この記事の内容
  • ハイキーとローキーとは
  • ハイキーとローキーそれぞれの特徴と撮り方
  • ハイキーとローキーそれぞれと相性の良い被写体

ハイキー・ローキーはカメラやレンズの性能に関係なく、どのデジタルカメラでも試すことが出来きる技術です。

まだハイキー・ローキーが分からないというあなたも、この記事を読むことで思い通りの雰囲気の写真を撮ることができるようになりますよ。

目次

ハイキーとローキーとは

ハイキーとローキーは、カメラで写真を撮るときの露出をそれぞれ、意図的に「明るくした写真」と「暗くした写真」のことをさします。

  • ハイキー → 意図的に明るい露出で撮った写真
  • ローキー → 意図的に暗い露出で撮った写真

上の2枚の写真のように、全体的に明るく撮っている写真を「ハイキー」と呼び、逆に全体的に暗く撮っている写真が「ローキー」と呼ばれます。

しかし単純に明るい写真や暗い写真と言っても、カメラ任せでの撮影では上の2枚のような写真を撮ることはできないので、ハイキーやローキーで撮れるように自分自身で露出の補正(調整)をする必要があります。

露出とは

マニュアルモードのイメージ

「露出」は写真を撮る時に取り込まれる光の量を指す言葉で、写真の明るさを決定しています。

この露出には「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つの要素が関係していて、撮影モードによって自動または手動で露出を決定して撮影をおこないます。

露出補正(調整)の方法

カメラの撮影モードの中でも「Pモード」「Avモード」などを使用して撮影している方は、特に設定や調整をおこなわない限り、カメラが自動的に適切と判断した露出で撮影がおこなわれます。

この時の露出は、カメラのファインダー内や背面のモニター画面に表示されている「露出インジケーター」で確認できるので、ここから露出補正おこなっていきます。

ファインダー内での見え方

ファインダー内の露出インジケーター

この露出インジケーターで、露出を+方向に補正すると「ハイキー」で、逆にマイナス方向に補正すると「ローキー」での撮影をおこなうことができるようになります。

露出インジケーターでの露出補正の方法は、使用するカメラのメーカーや機種によって異なるので、使用しているカメラの取り扱い説明書を確認してみましょう。

露出補正のイメージ

露出補正のイメージ

上のイメージのように同じ場所・同じ時間で撮影をする写真でも、露出補正をおこなうことで全く違う印象の写真を撮ることができるのです。

写真は露出によって印象が変わるので、撮影する景色や被写体に似合った露出を選ぶことが大切です。

露出補正ができる撮影モード

露出補正は、カメラが自動的に設定した露出を後から調整する機能です。

そのためカメラの撮影モードによって露出補正ができる場合と、露出補正ができない場合があるので、普段撮影している撮影モードが露出補正可能かどうか確かめましょう。

撮影モード
[ カメラ上の表記 ]
露出補正の可否
フルオート
[ A / Auto / i ]
プログラムオート
[ P ]
絞り優先
[ A / Av ]
シャッター優先
[ S / Tv ]
マニュアル
[ M ]

露出補正ができない撮影モードとは

フルオート [ A / Auto / i ]では、露出を含む全てを完全にカメラが設定して撮影するモードなので、露出補正をおこなうことができません。

マニュアル [ M ]では、「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つを全て自分自身で調子して露出を決めるモードなので、そもそも露出補正をする必要がありません。

このためMモード(マニュアル)を使用している方は、「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」の3つのバランスでハイキーやローキーになるように露出を自分で設定しましょう。

露出補正はカメラが決めた露出を調整する機能
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ハイキーの特徴と撮り方

明るい露出で撮影をおこなうハイキーでは、写真に次のような印象を持たせることが可能です。

  • 暖かい
  • 明るい
  • ふんわり・柔らか
  • 幻想的
  • さわやか

全体を明るく撮影するハイキーでは、写真に明るく柔らかな印象を与える事ができるので、華やかなウエディングやお花畑、子供や女性を可愛く撮影する時などにハイキーはとても向いています。

ハイキー写真の撮り方

ハイキーの設定イメージ

ハイキー写真を撮る時は、標準露出の±0を基準に1.0~3.0の間で露出を上げることで、意図的に明るい写真を撮影をします。

上げる露出の数値はその撮影環境によって異なり、被写体を順光やサイド光で撮影する場合は露出を1.0~2.0上げるだけで大丈夫ですが、逆光であれば2.0~3.0とかなり露出を上げる必要があります。

主題が適切な明るさになるように設定

ハイキー撮影でのポイントは、主題とする被写体が十分な明るさになるように、露出補正をおこなうことです。

特に逆光での撮影では、主題となる人や花などは影で暗くなりがちなので、背景の白とびを恐れることなく、主題がハッキリと認識できる明るさまで露出をプラスに補正してあげましょう。

液晶モニターで明るさを確認

一眼レフ機の場合は背面のライブビューモニターで、ミラーレス機の場合は電子ファインダーで露出補正後の明るさを確認すると、スムーズに撮影がおこなえます。

ハイキーと相性の良い被写体

ハイキーで撮影する設定が完了したら、ハイキーと相性の良い被写体を撮影していきましょう。

全体を明るく撮影するハイキーには、次のような被写体を撮影するのに向いているので、当てはまる被写体を撮影する時にはハイキーでの撮影を試してみましょう。

相性の良い被写体
  • 赤ちゃん・子供
  • 女性
  • デザートや料理

子供・赤ちゃん

明るく柔らかいイメージを与えるハイキーで子供や赤ちゃんを撮影する事で、可愛さをより一層強めることが可能です。

同じく可愛い被写体として子猫や子犬、小動物もハイキーで撮影する事で可愛さを強調できます。

女性

ふんわり・柔らかねイメージを与えるハイキーで女性を撮影すると、女性の優しい表情や透明感を強調することが可能です。

屋内で撮影する時には被写体である女性を日中の光が差し込む窓際で撮影すると良いでしょう。

花はハイキーで撮影することで、明るく柔らかなイメージと共に、幻想的な印象を写真で表現することが可能です。

ただし桜のように色の薄い花をハイキーで撮影する時には、その色が白とびで消えてしまわないように、露出の上げ過ぎには気をつけましょう。

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デザート

絞りを開けて撮影1

甘いイメージの強いデザートもハイキーとの相性がとても良い被写体です。

明るさと柔らかなイメージを持つハイキーによって、デザート本来の甘さをより強く表現することが可能です。

デザートの他にも、レストランなどでの料理撮影にもハイキーは向いているので、カフェやレストランで料理の写真を撮る時には、露出を上げてハイキーで撮影をしてみましょう。

ハイキーと相性の良い撮影環境・技法

全体を明るく撮影するハイキーでは、いくつかの点を意識する事で、さらに印象的な写真を撮ることが可能になるので、次の点を注意して撮影をしてみましょう。

ハイキー撮影でのポイント
  • 逆光を狙う
  • 背景ボケや前ボケを合わせる
  • 意図しない白とびに注意

逆光を狙う

逆光で撮る紅葉風景2

花びらや葉っぱ・紅葉など薄く光を通しやすい被写体は、逆光の中でハイキーに撮影することで花びらや葉っぱ・紅葉などが透けて、写真に透明感をプラスすることが出来ます。

背景ボケや前ボケを合わせる

背景ボケと合わせたハイキー

背景ボケや前ボケには、ハイキーの写真と同じく柔らかなイメージがあるので、ハイキーと合わせて撮影をする事で写真により一層の、柔らかなイメージを与えることができるのです。

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ハイキーは白とびに注意

白とびした桜

ハイキーで撮影をすると、明るくなりすぎて白とびを起こすことがあります。

白とびを起こすと、その部分の色や被写体はレタッチでも補正が不可能になるので、ハイキーで撮影する際には、白とびしないように気をつけて撮影をしましょう。
≫ 白とびの原因と対策方法

ローキーの特徴と撮り方

暗い露出で撮影をするローキーの写真には、次のような印象を持たせることが可能です。

  • 暗い・ダーク
  • 重厚的・硬い
  • 古い
  • 静か
  • かっこいい・渋い

全体を暗く撮影するローキーでは、写真に渋く重厚的な印象を与える事ができるので、質感の硬い岩場や山肌、古い建築物や男性の撮影する時などに向いています。

ローキー写真の撮り方

ローキーの設定イメージ

ローキー写真を撮る時は、標準露出の±0を基準に-1.0~-3.0の間で露出を下げることで、意図的に暗く撮影をします。

下げる露出の数値は撮影環境によって異なるので、その時々の環境に応じて明るさを確認しながら撮影をしましょう。

主題が明確になるように周囲を暗く設定

ローキー撮影でのポイントは、主題に視線誘導ができるように周囲を暗くすることです。

つまり写真全体を暗くするのではなく、明暗差を活かして主題に視線が集まるように撮ることがローキー撮影では大事となってきます。

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ローキーと相性の良い被写体

ローキーで撮影する設定が完了したら、ローキー相性が良い被写体を撮影していきます。

全体を暗く撮影するローキーには、次のような被写体を撮影するのに向いているので、当てはまる被写体を撮影する時にはローキーでの撮影を試してみましょう。

ローキーと相性の良い被写体
  • 男性
  • 建造物
  • 機械・金属物
  • 森や水辺

男性

女性とは対照的に、渋さやかっこよさを強調したい男性を被写体とした撮影にはローキーでの撮影が向いています。

光の当たっている箇所と影になる箇所の明暗差によってメリハリが生まれ、渋さやかっこよさを強調することが可能です。

建造物

建築物を撮影する時には、ローキーで撮影することでその質感を強調することが可能です。

これは近代的な建築物に限らず、古いお城や民家を撮影する時にもその古い質感を表現することができます。

機械・金属物

ローキーで機械や金属物を撮影すると、被写体のメタリック感を強調すると共に、重厚感を印象づけることも可能です。

車や時計、最近ではスマホなどをローキーで撮影するのも良いでしょう。

森林や水辺

Nik collectionでレタッチ後

森林や水辺をローキーで撮影すると、暗くダークなイメージと共にその静けさを表現することが可能です。

朝夕で太陽の光が当たる場所が少ない時間帯を狙う時には、ローキーでの撮影を試してみると良いでしょう。

意図しないハイキーとローキーは失敗写真

一般的に極端な露出オーバーや露出アンダーな写真は、失敗写真と言われています。

これは明る過ぎて白とび(真っ白)になったり、暗過ぎて黒つぶれ(真っ黒)になってしまった場所には基本的に階調が残らないため、何が写っているのか分からなくなってしまうからです。

また白とびや黒つぶれで階調が残っていない部分は、撮影後の編集でも本来写っていたモノを見えるようにする事はできないのです。

自分のイメージ通りに撮るためにハイキーやローキーを使うことは良い写真を撮るために必要ですが、自分の意図しない白つぶれや黒つぶれはただの失敗写真になってしまうので、撮影する時には気をつけるようにしましょう。

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