
デジタルカメラマガジン 2022年4月号[雑誌]
太陽といえばこのように、太陽の光が四方八方に伸びている光景を想像する人が多いと思います。
Photo by Herbert Goetsch on Unsplash
ではこのような綺麗な太陽の光はどのようにデジタル一眼カメラで撮っているのでしょうか?
そんなみなさんの疑問もこの記事を読めば解決し、すぐにでもお手持ちのデジタル一眼カメラで太陽の光の線を写真に撮ることができるようになります。
太陽の光の線は入門機とキットレンズのセットを含むほとんどのカメラとレンズで撮影が可能です。
この記事を参考にぜひ太陽の光の線を写真に撮ってみましょう。
太陽の光の線を撮るための設定は特に難しいことはなく、下記の2点だけです。
それぞれの設定がどのように太陽の光の線を撮るために必要なのかを確認していきましょう。
太陽の光は、レンズの絞り羽の僅かな隙間を通って細い光の線として写真に写し出されます。
この絞り羽はF値を絞るほど隙間が長くなるので、F値を絞るほど太陽の光の線を長くハッキリと写真に撮ることができるのです。
撮影する環境にもよりますが、F値をF16~22あたりまで絞ると太陽の光の線を綺麗に撮ることが可能になります。
レンズによってはF値をF32まで絞ることが可能なレンズもありますが、F値を絞りすぎると解像度が落ちるので絞りすぎには注意しましょう。
太陽の光はとても明るいので、露出補正でを少しマイナスにしてあげると光の線をハッキリと撮ることができるようになります。
せっかくF値を絞って太陽の光の線を出しても標準露出やハイキーで撮影してしまうと、明るくなり過ぎて太陽の光の線がハッキリとは写真に写らなくなってしまいます。
明るい太陽の光は露出補正をマイナス(-1/3 ~ -1)にしてハッキリと写真に撮る
朝焼けと夕焼けの時間帯は、太陽を山や雲・建物や人間などに触れるような形で撮影しましょう。
太陽よりも手前にある被写体がシャドー部分となって、明るい太陽の光の線を綺麗に写し出すことができるようになります。
朝焼けと夕焼けの時間帯は空の色と太陽の光の線の色が同じオレンジ色や黄色になるので、露出補正をマイナスにするだけでは太陽の光の線をが空の色に溶け込んでしまうので、必ず手前に被写体をおくように心がけましょう。
太陽の前に被写体がない場合
太陽の光の線は太陽を小さく写真に撮ることができる広角レンズがオススメです。
太陽の光の線は、太陽そのものが点光源のように小さくなるほど綺麗に撮ることが可能になります。
このため太陽が大きく写ってしまう標準や望遠レンズよりも、構図の中に太陽を小さく写す広角レンズを使用すると、より綺麗に太陽の光の線を写真に撮ることができるようになるのです。
太陽の光の線は太陽を小さく撮れる広角レンズほど綺麗に撮れる
太陽の光の線を撮るときには、ゴーストの発生に注意しましょう。
太陽の光の線を撮るときは太陽にレンズを向ける逆光での撮影になるので、ゴーストが発生する可能性が高くなります。
少しでもゴーストの発生を防ぐには次のような対策を取ると良いでしょう。
ホコリや指紋でレンズが汚れていると、その汚れに反射した光が原因で写真にゴーストが発生する可能性があります。
撮影前にレンズが綺麗な状態か確認をして撮影しましょう。もしもレンズが汚れている場合にはレンズペンや使い捨てのレンズクリーナーで綺麗にしてから撮影すると良いでしょう。
レンズ保護フィルターを付けるということは、ゴーストの発生に影響するガラスを1枚増やしていることになります。
逆光に強くゴーストを発生しづらいレンズ保護フィルターもありますが、念のために外すしておくのが良いでしょう。
高級レンズと呼ばれるレンズの中には、逆光での撮影でもゴーストが発生しづらいレンズがあります。
予算に余裕があり、より綺麗で解像度の高い写真を撮りたいという方は、レンズの買い替えも考えてみると良いでしょう。
太陽の光の線を綺麗に撮るための設定は、夜景撮影での光条撮影にも応用が可能です。
街灯やビルの灯り、車のライトなども太陽と同じように小さな点光源として撮影することで、太陽の光の線と同じように綺麗な光条を撮ることが可能になります。
ただ夜景の光は太陽の光ほど明るくはないので、露出補正をマイナスにする必要はありません。
ゴーストの発生というリスクはありますが、太陽の光の線は手持ちのカメラとレンズでも十分に綺麗に撮ることが可能です。
まずは普段の撮影で試しに撮影してみると良いでしょう。
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