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冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!

Tomo
風景写真家
カナダで山に登りながら数々の風景写真を撮影し着た経験を活かして、風景写真を綺麗に撮るためのテクニックなどを発信しています。

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風景写真では何故F値を絞る? プロがF8 -16を使う理由を分かりやすく解説

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※本ページはプロモーションが含まれています

こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。

みなさんは風景写真を撮るときのF値(絞り)は、いくつに設定して撮影していますか?

カメラのオートモードに任せてる…
F8が良いと聞いたのでなんとなく設定している…

これまで風景写真を撮るときに、F値を気にせずに撮影していた方や、とにかく全体にピントが合うように最大F値まで絞って撮影していたという方は、レンズの解像度が最も良くなるF値(絞り)を意識して撮影をするといいでしょう。

この記事の内容
  • 風景写真でF値(絞り)を絞る理由
  • F8~16が解像度が良くなる理由

この記事を参考にすると、風景写真でF値(絞り)を絞る必要性とその理由が明確になるので、自分の撮りたい写真のイメージにあったF値を自分で選択して撮影することが出来るようになりますよ。
≫ F値(絞り)の基本的な知識はこちら

目次

風景写真でF値(絞り)を適度に絞る理由

風景写真の撮影で、F値(絞り)を絞るのには、次の2つの理由があります。

  • 景色全体にピントを合わせることができる
  • 解像度の良い綺麗な写真が撮れる

写真を撮る上で、これといったルールや決まり事はありませんが、一般的に風景写真を撮る上では、「全体にピントが合っている」「解像度の良い」写真が良い写真の1つの基準となっていることは確かです。

F値を変えた時の比較

F11で撮影

上の写真は、同じ景色をF11とF4で撮影した写真の比較ですが、1枚ずつではあまり気にならないことでも、2枚を並べて比べるとF4の方は「手前と奥のピントの甘さ」「写真周辺の暗さ」「画質の悪さ」が目立ちます。

意図してF4で撮影するような写真に仕上げるのであれば問題はありませんが、撮影してから写真を見直して、「手前と奥のピントの甘さ」「写真周辺の暗さ」「画質の悪さ」が気になってしまうのは良くありません。

綺麗な写真を撮影する為だけでなく、意図しない撮影ミスを防ぐ為にも、風景写真でF値(絞り)を絞る必要性を理解していきましょう。

景色全体にピントを合わせることができる

F値(絞り)は、絞るほど写真の手前から奥まで全体にピントが合うようになります。

ピントの合う範囲は、F値(絞り)だけで決まるわけではありませんが、風景写真で使用する広角レンズや標準レンズであれば、F8~16あたりまでF値(絞り)を絞ることで、手前から奥まで全体にピントが合うようになります。

望遠レンズの場合はF値(絞り)を最大まで絞っても全体にピントが合わないことがある

F16あたりが1番レンズのデメリットが少ない

デジタル一眼カメラのレンズは、価格の安いレンズか高いレンズに関わらず、どのレンズでもF値(絞り)を適度に絞ることで、そのレンズで1番の解像度で写真を撮ることができます。

これにはレンズの3つのデメリットが関係していて、F値(絞り)を適度に絞ってあげることでこの3つのデメリットの影響づらくなるのです。

「周辺減光」「収差」はF値(絞り)が開放に近いほど影響を受け、「回析現象」はF値(絞り)を絞るほど影響を受けやすくなります。

周辺減光(四隅が暗い)

周辺減光した写真

周辺減光は写真の四隅が暗くなる現象で、どのレンズでもF値(絞り)を開けるほど写真の四隅が暗くなるので、写真中央付近と四隅では明るさが均一ではなくなります。

収差(写真が歪む)

レンズの収差

収差は、レンズの四隅で被写体が細長く伸びて歪んでいるように写真に写ることで、F値(絞り)を開けるほど写真の四隅でこの収差がの影響を大きく受けることになります。

星や夜景の街灯など点光源を撮影する写真では、この収差の影響で写真の印象が悪くなることもあります。

回析現象(シャープ感がなくなる)

回析現象は、レンズの絞りを通った光が周辺に広がることで写真がボケる現象で、F値(絞り)を絞って光が通る穴が極端に小さくなると影響を受けやすくなります。

このため回析現象が起きるまでF値(絞り)を絞ると、写真のシャープ感が失われて、解像度の悪い写真になってしまうのです。

F8~16が解像度が良くなる理由

カメラのレンズには「周辺減光」「収差」「回析現象」の3つのデメリットがありますが、この3つの影響を1番受けにくいのが、F値(絞り)をF8~16あたりに絞った時なのです。

F値とレンズ性能の関係

F値とレンズ性能の関係

上のイラストは、F値とレンズ性能の関係を表したもので、F値(絞り)を開けるほど「周辺減光」「収差」の影響を受けやすく、F値(絞り)を絞るほど「回析現象」の影響を受けてしまうことがわかります。

F8~16が1番デメリットの影響を受けない

値段の違いに関わらずどのレンズでも、「周辺減光」「収差」「回析現象」の3つのデメリットが存在していますが、この3つのデメリットを1番受けないのが、F値(絞り)をF8~16に絞った時であり、結果的にそのレンズを1番良い状態・高解像度で撮影ができているのです。

まとめ

風景写真でF値(絞り)をF8~16辺りまで絞って撮影する必要性を、分かりやすく解説しました。

ただし写真の表現はさまざまで、解像度よりも写真ボケ感を優先することや、手ブレや被写体ブレを抑えるためにF値(絞り)を開けること、意図的にシャッター速度を遅くするためにF値(絞り)を絞ることもあります。

風景写真での優先順位

① シャッターチャンス
② 露出
③ 構図
④ ブレ
⑤ カメラの設定

F値(絞り)の調節はあくまでも良い写真を撮るための要素の一部、それも優先順位としては高くはないので、シャッターチャンスや構図を上手く意識できるようになってから、写真を綺麗に仕上げる最後の一手としてF値(絞り)も意識してみるといいでしょう。

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