冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!
フォーカスロック撮影を使って精確なピントと構図作りを楽しもう!!
写真を撮るときにAFはでしっかりとピントは合っていますか?
- AFで撮影したい被写体にピントが合わない
- AFでのピント合わせが甘い
こんな悩みがある人はフォーカスロック撮影をしてみてはどうでしょう?
どんなにカメラの性能が良くなってきても、全てカメラ任せではなかなか自分が思う通りにピントは合いません。(カメラは自分自身ではないのですから当然ですよね)
フォーカスロック撮影を使って撮影をすれば、自分の思う通りにピントを合わせられるようになるので、この機会にカメラ撮影での基本的なテクニックであるフォーカスロック撮影を覚えましょう。
フォーカスロック撮影とは
フォーカスロック撮影は、シャッター半押しでピント位置を決定 (固定) してからカメラの向きを変えて構図を調整する撮影テクニック
風景や料理、観光地での記念撮影など動かない被写体(静物)を撮るときには必須とも言えるテクニックで、静物の撮影では多くの人が使用しています。
フォーカスロック撮影の方法
- AFモード : ワンショットAF
- AFエリア : 1点AF (中央位置)
フォーカスロック撮影を行うには、いくつカメラの設定が必要になります。
フォーカスロック撮影では、シャッター半押し状態でピントが固定されるワンショットAFと、1点AFを1番精度の高い中央位置に設定します。
※私の愛用するCanonのEOS R6ではそれぞれワンショットAFと1点AFと呼ばれていますが、メーカーや機種によって呼び方が変わります。
カメラの設定が完了したら撮りたい被写体を1点AFのある中央に入れた状態で、シャッターを半押ししてピントを合わせます。ピント合わせ後はシャッターを半押し状態(ピントの固定)で、好きな構図になるようにカメラの向きを変えたら、シャッターを全押しで写真を撮るだけです。
フォーカスロック撮影のメリット
- 精確なピント合わせ
- 構図による表現のバリエーション
フォーカスロック撮影ではピント合わせが1番精確な中央のAFポイントを使用するので、被写体を端に置いてのピント合わせよりも、より精確なピント合わせができるようになる。
逆にシャッターを半押しでピントを固定してから構図の調整ができるので、初心者が多用する被写体の真ん中にくる日の丸構図以外での撮影も可能になる。
作品例
中央でベンチへピントを合わせてから、カメラを上にずらして構図を調整した写真。
ベンチへの精確なピント合わせを中央で行ってからはベンチとカメラの距離に変化はないので、ベンチにピントを合わせたまま構図を決めることができている。
フォーカスロック撮影の注意点
- 撮影するまではシャッター半押しをキープ
- ピント合わせ後は被写体との距離を変えない
1度ピントが決まったら撮影するまでシャッターは半押し状態をキープしましょう。
シャッター半押しでピント合わせ後に、シャッターから指を離してしまうと、その後撮影するときにもう1度1点AFのある中央でピント合わせが行われてしまい、撮りたい被写体からピントがズレてしまいます。
構図の調整はカメラを上下左右にだけ動かす、または向きを変えるだけにする。
シャッター半押しでピントを固定するので、被写体との距離が変わるとピントが被写体から外れてしまいます。
フォーカスロック撮影にオススメの撮影シーン
- 風景
- 料理
- ポートレート
- 記念撮影
- F値を絞っての撮影
AFを使って1番精確なピント合わせが出来るフォーカスロック撮影には、基本的に動くことのない被写体、さらにはF値を絞っての撮影シーンがとてもオススメです。
どんなにカメラの性能が高くなって、数多くのAFポイントを作れるようになってきても、風景写真家の中にはAFポイントは中央付近に数個あれば十分と言う人もいるくらいです。それほどフォーカスロック撮影は風景での撮影など多くの静物撮影で効果を発揮しているということですね。
フォーカスロック撮影に向かない撮影シーン
- 動物
- 子供
- マクロ
- F値開放での撮影(特にF2.8以下)
静物の撮影には効果を発揮するフォーカスロック撮影ですが、カメラとの距離が変わりやすい動物や子供といった被写体の撮影では、すぐにピントからハズれてしまうので向いていません。
また被写界深度の浅くなるマクロや被写体に近づいての撮影、F値開放での撮影も少しカメラの向きを変えるだけでもピントからハズれることがあるので、フォーカスロック撮影には向いていません。
まとめ
フォーカスロック撮影はカメラでの基本的な撮影テクニックではありますが、中級からプロの写真家まで多くの人が使用しているテクニックです。
1度やり方を覚えてしまえば、普段の撮影で狙った通りの被写体にしっかりとピントを合わせることができるようになります。まずは家にある物からでもいいので試し撮りをしてフォーカスロック撮影を身につけましょう。
質問・コメント