冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!
桜を綺麗に撮るなら望遠レンズ!今すぐ試せるオススメの撮り方5選
こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
春の訪れとともに見頃を迎える桜。
私が住むカナダのバンクーバーでも桜を見ることはできますが、長い桜並木や見事な一本桜などを見ることはできないので、この桜の季節だけは日本での生活に憧れてしまいます。
そんな季節限定の桜ですが撮影をしてみると、思っている以上に綺麗に撮るのが難しいと感じる人が多いのではないでしょうか?
意外と撮ることが難しい桜写真ですが、誰でも望遠レンズとカメラの設定を正しく行うことで、綺麗な写真に撮ることが可能になります。
- 桜を撮るにオススメのレンズと設定
- 桜の撮り方でオススメのアイディア
この記事ではキットズームレンズでも撮影ができる方法をご紹介するので、お手持ちの望遠レンズを使って直ぐにでも撮影を試してみましょう。
また日本全国の桜の名所と、それぞれの名所での撮影方法・アイディアを解説している本も紹介しているので、気になる方はそちらも確認してみると良いでしょう。
桜を撮るのにオススメのレンズと設定
桜を綺麗に撮るためには望遠レンズを使うのがオススメですが、高画質で高額なレンズは必要なく、デジタル一眼カメラを購入する時にセットになっているキットズームレンズでも十分です。
桜写真の作例
上の桜の写真は、私が以前愛用していたカメラ「CanonのEOS 70D」とそのキットレンズである「EF-S 55-250mm F4-5.6 IS II
このように高額なレンズがなくても、望遠レンズとカメラの設定をしっかりと行うことで、これだけ綺麗な桜の写真を撮ることがきるので、ぜひこの後の解説を参考にしてみてください。
CanonのEOS 70Dについて
CanonのEOS 70Dは2013年に発売された一眼レフカメラで、APS-CサイズのCOMSイメージセンサーに2070万画素を搭載したカメラです。
カメラのグレードとしては中級者向けとして販売されていて、キットレンズには広角〜標準域の「EF-S 18-55mm」と中望遠から望遠の「EF-S55-250mm」のレンズがセットになっていました。
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望遠レンズ
私のブログでは花や風景を撮るのに望遠レンズの使用をオススメしています。
これは構図の中に映り込んでしまう被写体が少ない望遠レンズの方が、簡単に背景を整理することが可能で、主題となる桜を強調する写真が撮れるからです。
また望遠レンズは広角や標準レンズよりも背景をボカしやすいので、綺麗な背景ボケのある柔らかな印象の桜の写真を撮ることができるのです。
望遠レンズを使うと桜を大きく写せて背景も綺麗にボケる
プラスに露出補正
桜を撮影する際には、カメラが決まる標準露出のまま撮影するのではなく、露出補正を使って+1前後明るくして撮影するのがオススメです。
特に木の上で咲いている花びらを撮る場合には、露出補正で明るく撮影することで春の暖かみや桜の花びらの柔らかさを感じる写真に撮ることが可能になります。
プラスに露出補正して撮ると、暖かさと柔らかさを感じる桜の写真が撮れる
マゼンタにWB補正
桜の淡いピンク色を写真で表現したい場合には、WB補正(ホワイトバランス補正)を使ってマゼンタ(ピンク)に調整すると良いでしょう。
ただしWB補正を使うと桜以外の景色も同じマゼンタ(ピンク)色になるので、過度な調整はしないように、全体のバランスを見ながら撮影をしていきましょう。
WB補正をマゼンタに調整すると桜のピンク色が綺麗に撮れる
各カメラメーカーのWB補正の方法
桜の撮り方でオススメのアイディア
桜を綺麗に撮るには、レンズとカメラの設定以外にもいくつかのポイントがあります。
私がこれまでに撮影してきた写真を使って、いくつかの撮影のアイディアを紹介するので、ぜひ参考にして桜の写真撮影を楽しんでください。
望遠で背景をぼかして撮影
桜は望遠レンズを使って、構図の中に1とつの花びらを大きく配置して絞り(F値)を開放気味で撮影することで、綺麗な背景ボケのある写真に撮ることが可能になります。
ただし桜の枝は風で揺れやすいので、被写体ブレに注意しながらなるべく高速なシャッター速度になるように、ISO感度を高めに設定して撮影をすると良いでしょう。
- 桜の木全体ではなく1つの花を大きく切り取る
- 絞り(F値)を小さくして背景をボカす
- 風で被写体ブレするときはISO感度を高く設定する
撮影の参考になる記事
くもりか日陰を選んで撮影
桜に限らずですが、花を構図の中に大きく写す場合には直射日光が当たる晴れの日よりも、柔らかい光が全体に満遍なく当たるくもりの日か日陰の桜を狙うのがオススメです。
くもりや日陰を選んで撮影をすることで、弱いコントラストの柔らかな印象の桜の写真を撮ることが可能になるのです。
- コントラストが弱いくもりか日陰の桜を撮影
- 望遠レンズで桜の花を大きく構図に入れる
- 風で被写体ブレするときはISO感度を高く設定する
晴れている日には桜の木全体か枝単位で撮影
晴れた日には桜の花びら単体を大きく写すのではなく、桜の木全体、または桜の枝単位で撮影をするのがオススメです。
この場合背景を上手に整理できるのであれば、使用するレンズは広角や標準のレンズでも問題ないので、なるべく逆光を避けてサイド光や順光、斜光を選んで撮影をすると良いでしょう。
撮影の参考になる記事
望遠レンズで桜並木を撮影
望遠レンズの圧縮効果を使って桜並木を撮影すると、実際の見た目よりも桜の木々の密集感を表現した写真を撮ることができます。
撮影したい桜並木の少し後方から、使用している望遠レンズの1番長い焦点距離を使って撮影してみると良いでしょう。
- 撮影したい景色の少し後方から望遠レンズで撮影
- 焦点距離は長くなるほど密集感が強くなる
- 手ブレ防止のために三脚か手ブレ補正機能を使う
撮影の参考になる記事
色のある背景を選んで撮影
桜は自然なの中だけでなく街中にも咲いているので、緑色や黄色、赤色などさまざまな色の背景を探して撮影するのもオススメです。
桜の花びらは淡いピンク色なので、補色の関係にある緑色や水色を背景に選んで撮影をするとメリハリのある写真に撮ることができます。
逆に近似色の関係にある赤色や紫色を背景に選んで撮影すると、色の調和が取れた写真に撮ることが可能なので、色々な背景で試してみると良いでしょう。
- 撮影したい景色の少し後方から望遠レンズで撮影
- 焦点距離は長くなるほど密集感が強くなる
- 手ブレ防止のために三脚か手ブレ補正機能を使う
散った桜を撮影
桜のシーズンが終わりの頃には、地面に散っている桜の花びらを撮影するのもオススメです。
この場合はマイナスに露出補正をして少し暗めに撮影をすることで、散った桜の儚さを感じる写真に撮ることが可能になります。
- マイナスに露出補正で少し暗めに撮影
- 広角、標準、望遠どのレンズでも撮影可能
日本全国の桜の名所と実際の撮影方法がわかる本
桜の撮影方法は分かったけど、桜の名所も知りたい…
ライトアップや一本桜の撮り方も知りたい …
できることなら解説したいんですがカナダ在住で無理なので、代わりにオススメの本をご紹介します。
残念ながらカナダ在住の私(Tomo)には、日本の桜の名所や、日本だからこそ撮れるライトアップされた桜や一本桜の詳細な撮影方法を解説することができないので、桜の名所での撮影にオススメの本を1冊ご紹介します。
デジタルカメラマガジン 2022年4月号[雑誌]
Kindleで購読ができる「デジタルカメラマガジン 2022年4月号」では、日本全国の桜の名所での定番の撮影方法と番外編の撮影方法を作例付きでわかりやすく解説しています。
北は北海道から南は熊本まで、桜並木や一本桜、ライトアップされた桜など63ヶ所の桜の名所が紹介されていて、各桜の名所ごとの撮影方法から、撮影に最適な時間帯、QRコードで読み取れるGoogleマップまで記載されているとても便利な1冊です。
オススメポイント
- 全国63ヶ所の桜の名所を知ることができる
- 名所ごとの撮影方法やアイディアがわかる
- 撮影に最適な時間帯がわかる
- QRコードから各桜の名所の地図が見れる
解説されている桜の名所
- 弘前公園[青森県]
- 飯給駅[千葉県]
- 高遠城址公園[長野県]
- 吉野山[奈良県]
- 開山公園[愛媛県]
- 錦帯橋[山口県]
上の6ヶ所を含めた合計63ヶ所の桜の名所とそれぞれの場所での撮影方法が解説されています。
\まずは無料で試せるので読まないと損です/
桜の花びらをより綺麗に撮るならマクロレンズ
キットレンズの望遠ズームレンズでも、十分綺麗に桜の花びらを撮影することが可能ですが、こんな希望を持つ方にはマクロレンズの購入をオススメします。
- 桜の花びらを高解像度な写真を大画面で楽しみたい
- 桜の花びらをもっとアップで撮りたい
- 桜の花びらをもっと綺麗な背景ボケと一緒に撮りたい
マクロレンズは、他のレンズと比べて高解像度のモノが多く、近寄って被写体を大きく撮影することができます。
またマクロレンズは、望遠レンズよりもさらに被写界深度が浅いため、より綺麗な背景ボケと一緒に桜の花びらを写真に撮ることが可能になります。
マクロレンズを使った作例
マクロレンズを1本持っておくと、桜の写真に限らず他の花の写真撮影にも使用できるので、普段から花の写真をたくさん撮るという方はマクロレンズの購入も検討してみると良いでしょう。
オススメのマクロレンズ
TAMRON 単焦点マクロレンズ SP AF90mm F2.8 Di
タムロン伝統のマクロレンズ『タムキュー』。
3万円前後と低価格にも関わらず、最大撮影倍率は1.0倍で被写体を等倍(実物大)で、かつ柔らかで美しいぼけの写真を撮ることができるので、桜の花びらを撮るのにもオススメです。
最大撮影倍率 | 1倍 |
焦点距離 | 90mm |
F値 | F2.8 |
フィルター径 | 55mm |
手ブレ補正 | なし |
対応カメラメーカー | Canon / Nikon / Sony / PENTAX |
唯一のデメリットは手ブレ補正がついていないことなので、少し値段が高くても手ブレ補正の付いたマクロレンズが欲しいという方は、後継機として手ブレ補正の付いた新しいモデルがを購入しましょう。
手ブレ補正付きモデル
まとめ
意外と綺麗に撮ることが難しい桜の花びらも、使用するレンズや設定、その他いくつかのポイントを意識するだけで、初心者の方でも簡単に綺麗な桜の花びらを写真に撮ることができます。
ぜひこの記事を参考に季節限定の綺麗な桜の写真を撮影してみてください。
最悪撮影に失敗してしまった場合には、レタッチで綺麗な写真に復活させることもできるので、下記の記事も参考にしてみると良いでしょう。
日本全国の桜の名所と撮影方法がわかる本!
\まずは無料で試せるので読まないと損です/
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