冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!
空の入れすぎに注意!風景写真で気を付けたい構図に入れる空の割合
こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
無我夢中で撮った風景写真を後で見返すと、半分以上空が入っている、なんてことはありませんか?
実は、風景写真において構図の中に空を入れすぎると、少し残念な写真になってしまうことが多いです。
どのくらい空を入れれば綺麗な風景写真になるのか、そんな風景写真における空の割合に対する考え方をシェアしていきます。
- 風景写真の構図に空が多いことのデメリット
- 風景写真でベストな空の割合
- 空が多くても良い風景写真
撮影した風景写真にいつも納得がいかないという方、風景写真の構図の中に入れる空の割合を意識することで、グッと良い風景写真になりますよ。
風景写真の構図に空が多いことのデメリット
風景写真の構図の中に空が多く入ってしまうと、1番面積の多い空が目立ってしまって、主題とする被写体に目が行きにくくなってしまいます。
人は無意識に、写真の中で1番大きな被写体や明るい被写体、または色の濃い被写体に目が行きやすくなっています。
この写真のように構図の半分を空が締めてしまうと、1番大きくて明るい被写体である空に目がいってしまい、肝心の主題である雪を被った山脈の印象が薄れてしまうのです。
風景写真の構図で主題は何かを考える
風景写真を撮るときに、1番綺麗だと感じたのはなんでしょうか?
構図の中の主題は綺麗な湖や形が特徴的な山、または綺麗に雪景色した山脈や真っ赤に染まった紅葉かもしれません。
あなたが1番見せたいはずの主題に、写真を見る人の目が行くようにするためには、空の割合が多くならないように気を付けなくてはいけません。
風景写真でベストな空の割合
風景写真の構図の中に入れる空の割合は、構図全体の1/3(30%)以下にするのが理想です。
空の割合を構図全体の1/3にすることで、主題となる被写体よりも空を少なくすることができる上、空が遠景の役割をするので構図の中で主題となる前景・中景と合わせて、風景写真に遠近感を持たせる効果があります。
空を構図の中に1/3の割合で入れる方法
実際の撮影現場では、カメラのファインダーまたはライブビューモニター上に、9分割のグリッド線を表示させます。
この表示させたグリッド線を基準にして、空が1/3以下になるように構図を決めていきます。
この9分割のグリッド線を用いた構図の決め方、風景写真の基本とも言える三分割の構図を作るために必要な方法です。
風景写真で基本となる三分割構図を写真に取り込むためにも、ぜひ9分割のグリッド線を用いた構図の決め方は覚えておくようにしましょう。
曇りの日は空の割合を1/10以下か0にする
曇りの日には明るい雲が真っ白になってしまい、基本的には空(雲)の割合が増えるほど、真っ白な余白が増えるだけの写真になりやすいです。
真っ白で何も表現できない空はなるべく構図に入れないようにして、主題となる被写体が綺麗に写る範囲だけ、必要最低限に空を入れるようにしましょう。
ただし曇りの日でも空を綺麗に撮る方法はあるので、撮影する時の空模様を見てどの割合で空を構図に入れるかを考えるといいでしょう。
空が多くても良い風景写真
基本的に風景写真の構図の中で、1/3以下の割合に抑えるべき空ですが、次のような場合には空の割合を多くしても良いでしょう。
- 雲の形が特徴的な空
- 雲の形が特徴的な空
- 雲の隙間から光が差している空
空が特徴的で、空を主題として撮りたい風景写真の場合には、空の割合を1/3以上にして撮ると良いでしょう。
この場合には、空の割合を構図の半分以上にするととても効果的です。綺麗な風景も構図の中に入れながら、特徴的な空模様を多く構図ないに入れて写真を撮ることで、見慣れた風景もあなただけが撮るオンリーワンの写真い生まれ変わります。
まとめ
- 風景写真に入れる空の割合は1/3以下がベスト
- 曇りの日には極力空を入れないように意識する
- 特徴的な空模様を主題とする場合は空を多く入れる
風景写真を撮っていると、ついつい空を大きく入れてしまいがちです。特に綺麗な青空の日には、ほとんど方が頑張って空を構図に入れようとするのではないでしょうか?
しかし風景写真において、何が主題なのかをよく考えてみると、空はそんなに多くなくても良いはずです。
写真を見る人に1番見てほしい被写体(主題)に、ちゃんと目がいくように、風景写真の構図の中に入れる空の割合を考えながら撮影していきましょう。
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