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冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!

Tomo
風景写真家
カナダで山に登りながら数々の風景写真を撮影し着た経験を活かして、風景写真を綺麗に撮るためのテクニックなどを発信しています。

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ハーフNDフィルターとは?!風景写真をより綺麗に撮れるハーフNDフィルターの基礎知識!!

ハーフNDフィルター サムネイル

※本ページはプロモーションが含まれています

こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。

風景写真を撮っていると必ず頭を悩まされるのが風景内の明暗差、特に空と地面の明暗差は風景写真につきものです。

通常は撮影後にLightroomやPhotoshopでレタッチをする明暗差ですが、ハーフNDフィルターを使うことで、撮影の段階で明暗差を少なくすることが可能になります。

ハーフNDフィルターの使用例

ハーフNDありで撮影した場合の画像
ハーフNDありで撮影した場合
そもそもハーフNDフィルターって何?
ハーフNDフィルターの使い方がイマイチわからない…
どのハーフNDフィルターを買えば良いかわからない…

この記事ではハーフNDフィルターで得ることができる効果や使い方、初めての購入にオススメのフィルター1式セットなどをご紹介していきます。

この記事の内容
  • ハーフNDフィルターとは
  • ハーフNDフィルターの減光量の見方
  • ハーフNDフィルターの基本的な使い方
  • ハーフNDフィルターと段階フィルターの仕上がりの違い
  • ハーフNDフィルターの選び方

ハーフNDフィルターにはさまざまな種類があり、取り扱いも少し難しい特殊なフィルターですが、使い始めると風景写真をより綺麗に撮れるようになりますよ。

風景写真にはフィルターセットがオススメ

\ハーフNDの使用に必要な部品も全てセットに含まれるので安心/

ハーフND×2、NDフィルター×2、PLフィルター×1が付属

私が愛用しているStandard setには、NDフィルターのND64とND1000に加えてCPLフィルターも付属しているので、逆光での撮影以外にも滝や波打ち際の撮影から、日中の長時間露光撮影もおこなうことができるようになります。

\初めての購入でも安心のフィルターセットをご紹介/

目次

ハーフNDフィルターとは

Photo by NiSi

ハーフNDフィルターは、フィルターの一部のみにNDフィルターの効果(減光効果)が施されているフィルターで、主に明るい空と暗い地上景色の明暗差を少なくする目的で使用します。

特に逆光での撮影が多くなる朝焼けや夕焼けの時間帯などでは、ハーフNDフィルターを上手く使用することで、空模様と地上の景色の両方を適切な明るさで撮影することが可能になります。

ハーフNDフィルターの効果

ハーフNDフィルターを使った時の効果の説明画像

明暗差が大きい逆光での撮影でも、明るい空の部分にだけNDフィルターを使用できるので、地上の景色に露出を合わせて撮影をしても、空が白とびすることなく撮影ができています。

ハーフNDフィルターの効果

  • 写真全体の明るさの均一化
  • ハイライトの彩度・コントラストの向上

通常は明暗差が大きいシーンでの撮影では、ダイナミックレンジの関係で明るい空の景色か暗い地上の景色のどちらかにしか露出を合わせることができません。

しかし写真の一部分だけを減光できるハーフNDフィルターを使用すると、「写真全体の明るさの均一化」をすることが可能で、その恩恵として「ハイライトの彩度・コントラストの向上」という効果を得ることも可能になるのです。

地上に露出を合わせた時の比較

逆光で明るい空の部分にハーフNDフィルターを使用して撮影したので、レタッチなしでも「写真全体の明るさの均一化」をすることができています。

またその副産物として、ハイライト(空の部分)の彩度とコントラストが向上して空模様をハッキリと認識できています。

ハーフNDフィルターは角型フィルターが主流

ハーフNDフィルターは、構図の中の任意の場所にNDフィルター(減光)の効果を適用できるように、角型(長方形)のフィルター形状が主流となっています。

この角型の形状によって、構図の上部20%だけにNDフィルター(減光)の効果を適用したり、構図の上部半分(50%)にNDフィルター(減光)の効果を適用するなど、柔軟な撮影が可能になるのです。

ハーフNDフィルターはNDフィルター(減光)の効果を適用する範囲を調節できる

円形のハーフNDフィルターも販売されていますが、その場合はNDフィルター(減光)の効果を適用する範囲を調整することができません。

ハーフNDフィルターの種類

ハーフNDフィルターは、フィルター内がNDフィルター部分と透明な部分に分かれています。

このNDフィルター部分と透明部分の境目はグラデーションになっていて、このグラデーションの範囲によってハーフNDフィルターはいくつかの種類に分類されています。

NDフィルターの種類

  • ソフトタイプ
  • ミディアムタイプ
  • ハードタイプ

NDフィルターの種類

グラデーションのタイプは、範囲の狭いハードタイプになるほど使用できる撮影環境が限定されていくので、最初の一枚にはあらゆる環境で撮影が可能な、ソフトタイプのハーフNDフィルターがオススメです。

ちなみに、この他にもフィルターの真ん中部分だけにNDフィルターのあるリバースタイプや、山の谷間の形に合わせてNDフィルターをつけたタイプなども販売されています。

最初の1枚にはソフトタイプのハーフNDフィルターがオススメ

私が普段使用しているのもソフトタイプです。

ハーフNDフィルターのサイズ

スクロールできます
サイズ取り付け可能なレンズ径
APS-C用レンズ75 x 100mm39mm ~ 67mm
フルサイズ用レンズ100 x 150mm67 / 72 / 77mm
特殊レンズ
[魚眼や超望遠など]
150 x 170mm
180 x 210mmなど
さまざま
サイズ早見表

ハーフNDフィルターのサイズは大まかに2種類に分けれていて、取り付けるレンズがAPS-C機用かフルサイズ機用かで判断することが可能です。

APS-C機専用のレンズには75mmベース(横幅)のサイズを、フルサイズ機用のレンズには100mmベース(横幅)のサイズを選ぶと良いでしょう。

 APS-C用レンズ → 75 x 100mm

フルサイズ用レンズ → 100 x 150mm

1番種類が多いのはフルサイズ機用レンズで使用できる「100×150mm」

ハーフNDフィルターの減光量の見方

スクロールできます
ハーフNDフィルターの表記0.30.60.91.2
通常のNDフィルターでの換算ND2ND4ND8ND16
減光できる量EV −1段分
[1/2の明るさに]
EV −2段分
[1/4の明るさに]
EV −3段分
[1/8の明るさに]
EV −4段分
[1/16の明るさに]

ハーフNDフィルターは通常のNDフィルターとは違う表記で、減光量を表しているメーカーもあります。

慣れるまでは表記の違いに戸惑うかもしれませんが、上の早見表を元に通常のNDフィルターと減光量の比較をしてみると良いでしょう。

文章1番汎用性があるのは0.9タイプ

一般的な朝焼けや夕焼けでは、約3段分の減光効果のある0.9(ND8)のハーフNDフィルターがあれば、十分に明暗差をなくした写真撮影をすることが可能です。

またその他の撮影シーンでも、0.9(ND8)のハーフNDフィルターがあればほとんどの撮影で自然な仕上がりの写真を撮ることができるのでオススメです。

私が普段使用しているのも0.9(ND8)のハーフNDフィルターです。

ハーフNDフィルターの基本的な使い方

ハーフNDフィルターセットの構成部品

ハーフNDフィルターは角型フィルターになっているため、通常の円形フィルターのようにレンズの前面に直接取り付けることができません。

ハーフNDフィルターを含めて3つの部品を使用して取り付けるので、各部品名とその役割をしっかりと理解しましょう。

アダプターリング / ステップアップリング

アダプターリング / ステップアップリングは、ハーフNDフィルターを取り付けるホルダーとレンズを繋ぐ役割の部品です。

レンズに接続されるステップアップリングを使用するレンズ径に合わせて付け替えることで、複数のレンズに対して同じハーフNDフィルターシステムを使用することが可能になります。

ステップアップリングの解説

ステップアップリングの解説

複数のレンズ径のレンズに対して、1つのフィルターセットを使用できるようにするアイテム

ポイント

67 / 72 / 77mmなど数種類のステップアップリングを、使用するレンズ径に合わせて付け替えて使用していきます。

ホルダー

ホルダーは角型のハーフNDフィルターを取り付けるための部品です。

ホルダーにはハーフNDフィルターを通すためのレールがあり、そのレールにハーフNDフィルターを通して取り付けをおこなえて、ネジ式でPLフィルターを装着することも可能となっています。

またホルダー自体は、レバーやネジを使って簡単にアダプターリングとの脱着ができるようになっています。

ホルダーへの取り付けイメージ

マグネットタイプが登場

これまでのレールにフィルターを差し込んで使用するタイプの他に、ホルダーにマグネットの力でフィルターを取り付けるタイプのハーフNDフィルターが登場しています。

ハーフNDフィルター

NDフィルターの種類

ハーフNDフィルターは、撮影する環境によってグラデーションのタイプを使い分けて使用します。

  • ソフトタイプ → 高い山や建物の多い景色
  • ミディアムタイプ → 空と地面の間にある程度被写体のある景色
  • ハードタイプ → 水平線や地平線のある景色

景色によってグラデーションのタイプを選ぶ必要はありますが、どのグラデーションタイプのハーフNDフィルターも、空と地面(明暗差のある景色)の境目にグラデーション部分がくるように、ホルダーのレール内を上下させながらハーフNDフィルターの位置を調整して使用します。

上記の2枚のように、撮影する場所や構図によって明暗差の境目は変わってくるので、その時々でハーフNDフィルターの位置や角度をホルダーで調整していきましょう。

ハーフNDフィルターの取り付けイメージ

ホルダーは360°回転することができるので、明暗差の境目が水平でない景色で撮影をする場合でも、その明暗差の境目に合わせてハーフNDフィルターの角度を調整して使用することが可能です。

ホルダーは360°回転、フィルターは上下に移動が可能

段階フィルターとの仕上がりの違い

ハーフNDフィルターの効果と使い方を調べていると、1つの疑問が浮かぶと思います。

ハーフNDフィルターを使わなくても、段階フィルターで編集すれば良いのでは?
ハーフNDフィルターを使う方が彩度とコントラストが綺麗に仕上がるんです。
私もハーフNDフィルターを購入する前は同じように思っていましたが、実際にハーフNDフィルターを使用してみると、段階フィルターよりも自然な仕上がりの写真を撮ることができるようになりました。

ハーフNDフィルターを使うと仕上がりが綺麗

ハーフNDフィルターを使って撮影の段階で明暗差を少なくすることで、ノイズや色の変化のない綺麗な写真に仕上げることが可能になります。

Lightroomなどの段階フィルターで明暗差をなくそうとすると、必ず多少のノイズや色の変化ができてしまいます。

これは撮影した写真の暗い部分を明るくしたり、逆に明るい部分を暗く編集しているので当然の結果とも言えるでしょう。

逆光で明るい空の部分にハーフNDフィルターを使用して撮影したので、レタッチなしでも全体的に明るさが整った写真に撮れています。

また明るい空をしっかりと減光して撮影をしているので、青空と雲の形がハッキリと確認できています。

ハーフNDフィルターの選び方

ハーフNDフィルターは、フィルターの種類や使用する部品が多いアクセサリーです。

このため初めてハーフNDフィルターを購入するという方には、各メーカから販売されているハーフNDフィルターセットの購入をオススメします。

ハーフNDフィルターのセットには、実際の使用に必要な「アダプターリング 」「 ステップアップリング(数種類)」と「ホルダー」、「ハーフNDフィルター」が必ず含まれるので、単品で購入して各部品が接続できないという心配もなく、購入後からすぐに使用を開始することができます。

フィルターセットには必要部品一式がすべて含まれている

メーカーとフィルター径で選ぶ

  • メーカー
  • フィルターとステップアップリング径のサイズ

ハーフNDフィルターのセットにもいくつかの種類があるので、上2つの点に注意して選ぶようにしていきましょう。

まずはハーフNDフィルターを使って撮影したいレンズが、フルサイズ用とAPS-C用のどちらかをチェックして、それに合わせて75mmベースか100mmベースのどちらかのセットを購入するようにしましょう。

基本的にどのメーカーもフルサイズ用である100mmベースでのセット販売が主流となっているので、この記事では100mmベースのセットを基準にご紹介していきます。

ハーフNDフィルターのメーカー

ハーフNDフィルターは、メーカーによってフィルター自体やホルダーなどに特徴があるので、自分の使い安いと思う特徴を持ったメーカーを選ぶと良いでしょう。

この3社がハーフNDフィルターで有名なメーカーです。

ちなみに通常の円形フィルターメーカーでお馴染みのKenkoやMarumiからも、ハーフNDフィルターは販売されています。

しかしハーフNDフィルターを専門に扱う、KANI・NiSi・LEEが作るハーフNDフィルターはとても品質が高く、中でもKANIとNiSiは一般的なレンズ径のレンズのほとんどに取り付けが可能なため、どちらか2つのメーカーから選ぶことをオススメします。

KANIのハーフNDフィルターの特徴

色の変化のが少なく、逆光にも強いメンテナンスのしやすいガラスを使用した、ハーフNDフィルターを販売。

ハーフNDフィルターの使用で最も多いゴールデンアワーの撮影では、太陽にカメラを向ける逆光での撮影が基本となります。

このような撮影環境でも、KANIのハーフNDフィルター(Premium)はフレアやゴーストの発生を限りなく無くすことが可能で、ハーフNDフィルターを使用しての写真をとても綺麗に仕上げてくれます。

KANIを使用した作例

私が使用しているのがKANIのハーフNDフィルターで、購入後は劇的に私の作品に良い影響を与えてくれています。

また基本的に丸出しで使用することになるハーフNDフィルターは、水飛沫や埃が簡単に付着してしまいますが、KANIのハーフNDフィルターは別途販売されているクロスを使って、簡単に水飛沫や埃を取り除くことが可能です。

ハーフNDフィルターは値段の安いアクセサリーではありません。こういったメンテナンス面にも配慮のあるのが、KANIの大きな特徴と言えるでしょう。

KANIでオススメのハーフNDフィルターセット

ハーフND×2、PLフィルター×1が付属
¥63,735 (2024/11/15 10:41時点 | Amazon調べ)
ハーフNDフィルター
[100 x 150mm]
Premium Soft GND 0.9
Premium Hard GND 0.9
その他フィルター CPLフィルター
ホルダー
アダプターリング
ステップアップリング67⇨82mm
72⇨82mm
77⇨82mm
セット内容

フルサイズ用の、基本的なレンズ径で使用可能な100mm幅のハーフNDフィルターのセットで、付属するフィルター類は個別でケースが付います。

風景撮影で使いやすいソフトとハードグラデーションの2つのハーフNDフィルターと、ホルダーに直接取り付けが可能なC-PLフィルターが含まれています。

長時間露光もするならStandard setがオススメ

ハーフND×2、NDフィルター×2、PLフィルター×1が付属

私が愛用しているStandard setには、NDフィルターのND64とND1000に加えてCPLフィルターも付属しているので、逆光での撮影以外にも滝や波打ち際の撮影から、日中の長時間露光撮影もおこなうことができるようになります。

≫ Standard setの特徴や詳細はこちら

NiSiのハーフNDフィルターの特徴

色の変化のが少なく、逆光にも強いメンテナンスのしやすいガラスを使用したハーフNDフィルターを販売。

NiSiでは、自社のハーフNDフィルターを使用するフォトグラファーからのフィードバックを参考に、常に最高のグラデーションとNDフィルター効果を研究し続けているのが大きな特徴です。

NiSiでオススメのハーフNDフィルターセット

ハーフNDフィルター
[100x150mm]
ミディアム GND8
その他フィルターND1000
TRUE COLOR CPL
ホルダー
アダプターリング
ステップアップリング67⇨82mm
72⇨82mm
77⇨82mm
付属品システムケース
レンズキャップ
ブロワー
クリーニングクロス
クレバークリーナー
セット内容

ハーフNDフィルター一式に加えて、風景写真で大きな効果を発揮するC-PLフィルターと長時間露光に適した通常のNDフィルター(ND1000)を含んだセット。

フィルター類をまとめて収納できる専用ケースと、クリーニング機材一式がセットになっていることも大きなポイントです。このセットがあれば、撮影からメンテナンスまで全て安心しておこなうことが可能です。

LEEのハーフNDフィルターの特徴

他のメーカーとは違い、ハーフNDの減光量がさらに細かい0.45(1.5段分)と0.75(2.5段分)のラインナップを販売。

ハーフNDフィルターのグラデーション部分は、1枚1枚手作業で極めて正確に作られているのが特徴。

まとめ

  • まずは各メーカーのハーフNDフィルターセットがオススメ
  • グラデーションはソフトタイプが万能
  • 減光量はND8(0.9)が朝焼けと夕焼けで使いやすい
  • ハーフNDフィルターのサイズはAPS-Cとフルサイズのレンズ用に分かれる

種類と部品が多く、購入前に挫折してしまいそうになるハーフNDフィルターですが、まずは使用したいレンズに合ったサイズのハーフNDフィルターセットを購入して、撮影を楽しんでみましょう。

各メーカーから販売されているハーフNDフィルターセットは、一般的な使用環境に合わせた商品と部品が揃えられているので、初めてのハーフNDフィルター購入でもしっかりとその効果を実感することができますよ。

長時間露光もするならStandard setがオススメ

ハーフND×2、NDフィルター×2、PLフィルター×1が付属

私が愛用しているStandard setには、NDフィルターのND64とND1000に加えてCPLフィルターも付属しているので、逆光での撮影以外にも滝や波打ち際の撮影から、日中の長時間露光撮影もおこなうことができるようになります。

≫ Standard setの特徴や詳細はこちら

ハーフNDフィルター サムネイル

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