冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!
カメラがなかなか上達しない人の6つの特徴と実践したい改善策
こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
みなさんはデジタル一眼カメラを購入、使い始めてから、カメラで写真を撮る技術が上達していると感じていますか?
長い間デジタル一眼カメラで写真を撮っていても、なかなか写真を撮る技術が上達しないという人は意外と多いのですが、そんなカメラが上達しない人には同じような特徴が存在しています。
- カメラがなかなか上達しない人の6つの特徴
- 風景写真を上達させるための解決方法
今回この記事で解説するのはあくまでも「特徴」であって、カメラが上達しない原因に直結するわけではありませんが、過去の私を含めて多くの方はこの記事で解説する6つの特徴の内どれか1つくらいは当てはまっているはずです。
まずはカメラが上達しない人の特徴とその理由を理解して、これからの撮影ではカメラが上達していけるように改善策を学んでいってください。
カメラが上達しない人の特徴6選
カメラがなかなか上達しなくて悩んでいる人で、下記にリストアップした6つの特徴の内1つでも当てはまるようであれば、これまでカメラで写真を撮る技術が上達しなかった原因の1つになっている可能性が高いです。
これら6つの特徴がどのようにカメラの上達の妨げになっているかを理解して、併せて紹介する改善策を実践しながらカメラが上達できるようになっていきましょう。
撮影する機会や枚数が少ない
至極当然のことですが、デジタル一眼カメラを購入しても撮影をする機会や1度に撮影する枚数が少ないと、カメラで写真を撮る技術を練習する機会が少ないので結果的にカメラも上達しません。
カメラに限らずスポーツや勉強も繰り返し練習や勉強しないと上達することはないので、デジタル一眼カメラを購入したことに満足するのではなく、できる限り撮影に出かける機会を増やしたり1度の撮影で沢山の写真を撮るようすることが重要です。
- 月に1回、年に数回しか撮影に出かけない
- 1度の撮影で2,30枚程度しか撮らない
- 毎回1つか2つの被写体だけ撮影して帰る
撮影する機会や枚数が少ない人の改善策
- 撮影の機会を増やす
- 1度の撮影で100枚以上撮るようにする
- 1度の撮影で複数の被写体を撮影する
理想としてはこの3つすべてを実践してもらいたいところですが、まずはどれか1つからでも実践するように心がけましょう。
近場の公園や良い景色が見れるスポットでも良いのでまずは撮影をする機会を増やしたり、旅行や遠出の際に構図やレンズの焦点距離を変えながら撮影をすると、自然と撮影枚数は100枚以上になっているはずです。
また1つの撮影場所でも花や動物、空模様や朝夕の時間帯など、なるべく複数の被写体や景色を見つけながら撮影をしていくと、風景の中から写真に撮るべき景色を見つける目を養うことができますよ。
いつも同じ条件で撮影している
いつも同じ撮影場所、同じような時間帯を選んで撮影をしていたり、設定がフルオートのカメラ任せで撮影をしているという人は、どんなに撮影する機会や枚数が多くても撮影する写真に代わり映えがないのでカメラが上達しません。
これまで撮影をした写真を見返して、どれも同じような構図、同じような明るさ、同じような景色または被写体ばかりという人は、これまでとは違う撮影場所や被写体を選んだり、自分でカメラの設定をして撮影をしていきましょう。
- いつも同じ場所で撮影している
- いつも晴れの日の日中に撮影している
- 撮影モードをフルオートで撮影している。
いつも同じ条件で撮影しているの改善策
- 撮影場所を変える
- カメラのアングルやポジションを変える
- 露出補正で写真の明るさをコントロールする
- 時間帯や天候、季節を意識して撮影する
普段とは違う撮影場所を探せれば1番良いですが、同じ撮影場所でも立ち位置を左右前後に移動しながら撮影をしてみたり、カメラのアングルやポジションを変えるだけでも写真に撮る景色の見え方は変わってきます。
カメラポジションの比較
上の2枚のように同じ景色を撮影する場合でも、カメラを構えるポジション(高さ)を変えるだけで撮れる写真には大きな違いあるので、普段たったまま顔の目の前にカメラを構えて撮影している人は、カメラのポジションやアングルを変化させながら撮影をしてみましょう。
写真の露出(明るさ)を自分で決めよう
カメラの撮影モードをフルオートで撮影をしていたり、絞り優先やプログラムオートでも写真の露出(明るさ)を自分で調整していないか場合は、カメラが決めた露出(明るさ)で撮影をしていることになります。
上の2枚のように少し写真の明るさが違うだけでも写真の印象は変わることがあるので、撮影モードを絞り優先やプログラムオートに設定して、露出補正で自分好みの明るさ調整をしながら撮影をしていきましょう。
j時間帯や天候、季節を意識
晴れた日の昼間を選んで撮影している人は多いと思いますが、たまには撮影をする時間帯を変えてみたり、天候や季節を選んで撮影に出かけることで、普段と同じ撮影場所でも印象的な写真を撮れることがあります。
時間帯では景色全体の色に変化があり、天候の違いではムードやドラマが生まれやすくなります。
また季節が変わるとその季節にし撮ることができない限定的な景色を写真に撮ることができるので、時間帯や天候、季節を選んで撮影にでかけてみましょう。
他の人の写真をあまり見ない
他の人が撮る写真を見る機会がほとんど無いという人は、上手な写真の撮り方に気づく機会が少ないのでカメラが上達しません。
スポーツなどでもプロの選手や監督・コーチなど上手な人のプレーを見て、そこからフォームなどを学んで上達していくので同じで、、カメラの上達にも他の人が撮る写真から構図の作り方や被写体・景色の選び方を学ぶことで上達できるのです。
- 印象的な写真を見ても「すごい」だけで終わる
- SNSでイイねだけして、他人の写真をよく見ていない
他の人の写真をあまり見ないの改善策
- SNSなどで自分が「良い」と感じる写真を見つける
- なぜその写真を「良い」と感じたかを考える
まずはインスタグラムなど素敵な写真を見ることができるSNS上で、自分が撮影しているジャンルやこれから撮影したいジャンルの中から、「良い」「好き」「印象的」と感じる写真を見つけてきましょう。
さらにはそれらの写真をじっくりと観察して、「どんな構図で撮影ているか」「どの焦点距離で撮影しているか」「光の当たり方はどこからか」などを考察してみることで、自分が撮影する時にも同じような点を意識しながら撮影をすることが可能になっていきます。
SNSなどで写真を発表したことがない
SNSや写真投稿サイトで自分が撮影をした写真を発表していないという人は、今の自分のレベルや撮影で足りていない点を知る機会がないのでなかなかカメラが上達しません。
人の評価を気にし過ぎるのはいけませんが、自分の写真が評価されるとそれだけ自分の技術に自信を持つことができるのは確かで、その逆に評価が低い時には自分の写真をもう1度見つめ直すキッカケにもなります。
- 撮った写真をほとんど見返すことがない
- 撮った写真を人に見せる機会がない
SNSなどで写真を発表したことがない人の改善策
- SNSに写真を投稿して他人の評価を受ける
- 写真投稿サイトで他人からの批評を受ける
身近なところではインスタグラムかツイッターを使って、自分が撮影した写真を発表してみると良いですが、SNSでは評価が高い写真=素敵な写真とならないこともあるので注意しましょう。
アカウントの知名度やSNSの投稿方法に頼ることなく、純粋に写真だけの評価を得たいという方は「PHOTOHITO」や「500px」「1X」といった写真投稿サイトを利用するのが1番オススメです。
SNSウケだけを狙った写真にならないように
SNSで写真を発表する場合には、他人の評価を集めるためだけに自分が撮りたいジャンルや仕上がりとは違う写真を撮らないように注意ましょう。
SNS上では不自然に色が濃い写真や加工された写真がバズることが多いですが、そういったSNSウケに方向転換するのではなく、あなた自身が撮りたい写真や目指すべきゴールがブレないようにすることが大切です。
レタッチ・編集だけに力を入れている
撮影の段階で光の当たり方や構図の作り込み、ボケ感や露出(明るさ)を意識しないで、レタッチ・編集でなんとかしようと考えているうちはカメラが上達することがありません。
デジタル一眼カメラで写真を撮るとレタッチ・編集はセットで考えることが多いですが、これはあくまでも撮影の段階ではどうにもできない点をレタッチ・編集で補うことが基本なのです。
昔と今の比較
上の作例はレタッチに頼っていた頃の写真とjpeg撮って出しでも印象的な写真が撮れる現在の比較で、レタッチに頼らなくても印象的な写真を撮ることができるのがわかります。
どんなにレタッチをおこなっても構図や光の当たり方、時間帯による景色の色の違いなどは変更することができないので、カメラを上達するには撮影現場でしっかりと構図や設定などを考える必要があるのです。
- カメラの設定を調整しないで撮影している
- 構図を意識せずに撮影している
- 1番撮りたいのは何かを考えずに撮影している
レタッチ・編集だけに力を入れている人の改善策
- カメラの設定や機能について学習する
- 順光、サイド光、逆光などで撮れる写真の違いを理解する
これまでレタッチ・編集だけに力を入れていた人は、普段から仕上げている露出やホワイトバランスで撮影ができるようにカメラの設定や機能について学習と、実際に撮影現場で撮影ができるように練習をすると良いでしょう。
またレタッチ・編集ではどうにもならない光の当たる向きは、実際の撮影現場で「順光」「サイド光」「逆光」になるように撮影位置を変えてみることで、それぞれでどんな写真が撮れるかを理解することが可能になります。
機材ばかりにお金を使う
どんなに高性能なカメラやレンズを購入したからと言って、誰でも印象的な写真が撮れるわけではありません。
星景写真用の高感度ノイズに強いカメラや、物理的に近寄れない野鳥撮影用の超望遠レンズなどを除けば、基本的にはカメラやレンズの性能に関係なく印象的な写真を撮ることはできます。
- カメラ本体やレンズの知識ばかり多くなっている
- 写真が上達しないのは機材のせいだと思っている
- 高性能な機材を購入して撮影で遠出するお金がない
機材ばかりにお金を使う人の改善法
- 機材よりも撮影の移動費にお金を使う
- 機材の知識よりも構図やカメラの設定などを覚える
- 今の機材でどうしても撮影できない時に購入を考える
新しいカメラやレンズの購入を考えるよりも先に、さまざまな景色を撮りに出かける際の移動費にお金を使って、たくさ写真を撮りながら経験を積むことが大切です。
またカメラ本体やレンズの性能を調べるよりも、構図の作り方やカメラの設定、それぞれのレンズの焦点距離で撮れる写真の特徴などを調べる方がカメラの上達につながります。
まとめ
みなさんはいくつ当てはまりましたか?
ちなみに私がカメラを始めた頃とカメラが上達しないと感じていた時期を総合すると、すべての特徴が当てはまっていました。
しかし私自身がそうであったように、風景写真を撮るのには何が大切なのかをしっかりと見極めることで写真は確実に上達していきます。
風景写真を撮る際にはこの記事のことを思い出しながら、上達の妨げになる行為をしていないか、どうすることが写真の上達に繋がるかを確認しながら撮影していきましょう。
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