
デジタルカメラマガジン 2022年4月号[雑誌]
こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
みなさんは普段風景写真を撮る時にはどんな時間帯や天気、または季節を選んで撮影をしていますか?
風景写真は同じ場所で撮影をしても時間帯や天候、季節によって撮れる写真がまったく違ってくるという楽しさがあります。
これまで特に時間帯や天候、季節を意識することなく風景の写真を撮っていた方や晴れの日の日中ばかりで撮影をしているという方は、時間帯や天候、季節のどれか1つでも意識をすることでもっと印象的な風景写真を撮ることが可能になりますよ。
SNSなどでとても印象的な風景写真を撮っている方のほとんどは、この時間帯や天候、季節の3つを意識しながら撮影をしているので、みなさんもこの記事を参考にしてぜひ印象的な風景写真が撮れるようになっていきましょう。
冒頭でも少し触れましたが時間帯や天候、季節は同じ場所から見る風景をまったく別の印象に変えてくれます。
このため誰もが知っている有名な撮影場所であっても時間帯や天候、季節を選んで撮影すると、他の人とはまったく違うオリジナリティのある写真を撮ることが可能になるのです。
またほとんどの方が晴れている日の昼間に撮影をするということは、他の時間帯や天候、季節を選んで撮影に出かけると周りに撮影している人が少ないので、景色をじっくり楽しみながら撮影をすることもできるのです。
まずはどれか1つからでも意識することが重要
上の参考写真は左から順に時間帯や天候、季節それぞれを意識して撮影した作例で、どれも晴れ日の昼間には決して撮ることができないオリジナリティのある写真となっています。
ここからは時間帯や天候、季節の違いで撮れる写真の違いやメリットをご紹介していくので、撮影をする時の参考にしながらまずはどれか1つからでも意識をして撮影をしてみましょう。
上の作例はどちらも同じ日の昼間と夕方それぞれの時間帯で撮影した写真で、昼間に撮影した写真と比べて夕方に撮影した写真の方では夕焼け空の色が反射して景色全体の色が変化していることがわかります。
このように時間帯を意識して撮影をすることで、日中では景色そのものの純粋な色で撮影が可能で、朝夕のマジックアワーの時間帯ではそれぞれの空の色が反射した特別な色での撮影が可能になるのです。
朝夕には霧やかすみが発生することも
色の変化に加えて、朝夕の時間帯では早朝での朝霧の発生や昼から夕方にかけてのかすみの発生といった天候変化もプラスされることがあります。
こういった気象現象も印象的な写真を撮るための1つの要素となので、普段とは違う朝焼けや夕焼けの時間帯に撮影に行ってみると良いでしょう。
撮影にオススメの記事
上の2枚はどちらも同じバイケイソウという高山植物を、晴れの日と曇りの日のそれぞれの天候で撮影した写真で、曇りの日に撮影した写真の方が全体的に柔らかい光が当たっているのでムードのある仕上がりになっています。
このように晴れている日よりも、曇りの日に撮る方が撮影に向いている被写体や景色も存在していて、さらにはムードある写真に仕上がることができるのです。
ムードの他にもドラマも生まれる
上の作例はどちらも霧が発生している日に撮影した写真ですが、霧の中で撮る写真にはムードが生まれ、霧を外から撮る写真にはドラマが生まれています。
このように同じ天候でも撮影をする場所によっても写真の印象も変わってくるので、晴れの日にばかり撮影に出かけるのではなく、曇りの日や雨の日、霧の日、雪の日など様々な天候の日に撮影を試してみましょう。
撮影にオススメの記事
構図は異なりますが上の2枚はどちらも同じ山に登って夏と秋それぞれの季節に撮影した写真で、秋の紅葉の季節になると一面緑色だった山の景色が紅葉に染まっていることがわかります。
このように紅葉の季節や雪の季節にはその景色全体がまったく違う景色に変化っするので、1年の中でも数週間から数ヶ月の短い間だけの限定的な風景を写真に撮ることが可能になるのです。
四季を意識して撮影がオススメ
私の住むカナダにも四季は存在していますが、日本国内ではよりはっきりとした四季の違いを感じることが可能なはずです。
桜や新緑の季節や紅葉の季節、雪景色の季節など、四季それぞれだからこその景色を狙って撮影をしてみましょう。
撮影にオススメの記事
晴れた日の撮影でも綺麗な写真を撮ることは可能ですが、他の人とは違うオリジナリティのある写真や印象的な写真を撮るためには、時間帯・天候・季節を意識しながら撮影することがとても重要です。
これまでは晴れた日の昼間ばかりに撮影をしていたという方は、ぜひこの記事を参考にしながらこれまでには撮ることができなかった綺麗な写真が撮れるようになっていきましょう。
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