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冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!

Tomo
風景写真家
カナダで山に登りながら数々の風景写真を撮影し着た経験を活かして、風景写真を綺麗に撮るためのテクニックなどを発信しています。

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ローアングルとローポジション 同じようで実は違うアングルとポジションの話

※本ページはプロモーションが含まれています

こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。

自然風景の撮影に限らずカメラを使っての撮影には、高い場所から撮影をしたり逆に低い位置から撮影したりとさまざまな方法があります。

しかしそれぞれがどのような「アングル」や「ポジション」での撮影を指しているか、みなさんはその違いをしっかりと把握しているでしょうか。

例えば下記のような体勢で撮影をしている場合、あなたは「〇〇〇〇〇〇で写真を撮る」と言いますか?

写真撮影のアングルとポジション

低い位置で撮影をしているからローアングルかな?
地面に近い場所にカメラを持ってきているからローアングルでしょ?

ほとんどの方は上のイラストのような撮影方法を「ローアングルで写真を撮る」と認識しているかと、実はこの場合は「ローポジション、水平アングルで写真を撮る」が正解です。

写真を撮影をする際にはカメラの「アングル」と「ポジション」をどのように構えるかで、撮影できる構図や写真の表現に違いがでてきます。

この記事ではこの「アングル」と「ポジション」2つの違いとそれぞれで撮れる写真の特徴などを、作例を使って分かりやすく解説していきます。

この記事の内容
  • アングルとポジションの違い
  • アングルとポジションで撮れる写真の特徴
  • アングルと ポジションの効果的な組み合わせ
目次

アングルとポジションの違い

2つの違いを詳しく調べないままだと同じ意味で使ってしまう「アングル」と「ポジション」ですが、それぞでの言葉を日本語に直すとまったく別の意味であることがよくわかります。

日本語にするとアングルは角度、ポジションは位置を意味するので冒頭で質問した撮影方法がなぜ「ローポジション、水平アングル」となるのかがなんとなく理解できたかと思います。

カメラのアングル

アングルはカメラを向ける角度のことで水平に対して上に向ければ「ローアングル」、下に向ければ「ハイアングル」となり、上下のどちらにも向けずにいると「水平アングル」となります。

カメラの角度がアングルなので、たとえ立った状態でカメラを構えていても上を見上げるようにカメラを向ければローアングルです。

身近なところでは東京スカイツリーや東京タワーを撮る時には、みんなカメラを上に向けるのでこれらもローアングルとなりますね。

アングルの違い
  • カメラを上に向ける → ローアングル
  • カメラを水平に保つ → 水平アングル
  • カメラを下に向ける → ハイアングル

それぞれのアングルで撮れる写真

上の2つの作例はそれぞれ「ローアングル」と「ハイアングル」を使って撮影した写真です。

みなさんがよく使うカメラを上下どちらにも傾けない「水平アングル」と比べて、普段私たちが見落としがちな景色を写真に撮ることができているのがよく分かります。

森の中で立ち並ぶ木々を見上げる「ローアングル」での撮影や、足元に散っている紅葉や桜の花びらを見下ろす「ハイアングル」での撮影を試していると良いでしょう。

オススメの被写体
  • ローアングル → 森林、星景、タワー、ビルなど
  • ハイアングル → 落ち葉、風紋、足跡など

カメラのポジション

カメラのポジションの違い解説

ポジションはカメラを構える位置のことで、直立してカメラを構えるアイレベル(顔の位置)を基準に首より下に構えることをローポジション、頭よりも上に構えることをハイポジションと言います。

ちなみにこのポジションは撮影をする人の慎重に左右されたり、展望台など高い場所に登った場合にもハイポジションとなったりと曖昧な認識のされ方をする点もあります。

ポジションの違い
  • カメラを頭より上に構える → ハイポジション
  • 展望台など高い場所で撮影 → ハイポジション
  • 立ったまま顔の前にカメラを構える → アイレベル
  • しゃがんでカメラを構える → ローポジション
  • カメラを首よりも下に構える → ローポジション

それぞれのポジションで撮れる写真

上の2つの作例はそれぞれ「ローポジション」と「ハイポジション」を使って撮影した写真です。

普段私たちが見ている「アイレベル」(立ったままの状態)で見る景色とは違う、印象的な構図の写真を撮ることがよく分かります。

地面に生えている草花と同じ目線に合わせる「ローポジション」での撮影や、山頂や高台など普段生活している場所よりも高い目線に立つ「ハイポジション」での撮影を試してみましょう。

オススメの被写体
  • ハイポジション → 山並みのレイヤー、高原、街並みなど
  • ローポジション → 草花、滝、ビーチ、動物、子供など
オススメの被写体
  • ハイポジション → 山並みのレイヤー、高原、街並みなど
  • ローポジション → 草花、滝、ビーチ、動物、子供など

アングルとポジションを組み合わせよう

カメラの構えはすべてがアングルとポジションの組み合わせで、何も意識せずにカメラを構えればそれは「アイレベル・水平アングル」となります。

「アイレベル・水平アングル」は一般的な構え方で、目に見たままの光景が写るので安心感はありますが、普段から見慣れた景色が撮れるので平凡でパッとしません。

平凡な写真から脱却するためにも、アングルとポジションを組み合わせた構えから生み出せるユニークな構図を覚えていきましょう。

「アングル」と「ポジション」の組み合わせはさまざまですが、私が普段からよく使用している組み合わせを、作例を使って分かりやすくご紹介していきます。

ローポジション+ハイアングル

ローポジション+ハイアングルは子供や小さな動物と同じ目線から、見下ろす形で撮ることができる組み合わせで地面のごく一部をクローズアップで撮るときにピッタリです。

上の作例のように地面に生えている植物をしゃがみながら見下ろすように撮影したり、凍った湖や水溜りの模様を地面に近い位置から撮影をすると良いでしょう。

マクロ機能付きレンズがオススメ

ローポジションでの撮影には被写体に近寄って撮影が可能なマクロレンズや、マクロ機能が付いている広角レンズの使用がオススメです。

特に上のアイスバブルを撮影した作例のような写真を撮る場合には、主題であるアイスバブルに近づいで撮影することで、奥行き感のあるダイナミックな印象の写真に撮ることが可能になります。

ローポジション+ハイアングル撮影での注意点

ローポジションでの撮影は被写体との距離がとても近くなることが多いので、レンズの最短焦点距離によってはピントが合わないことがあるので、被写体との距離には注意をしながら撮影をしましょう。

またしゃがみながらやを見下ろしながらの撮影では体が上手くバランスを保てないことがあるので、低い位置でカメラを固定できる三脚を使って構図作りをすると写真の仕上がりが良くなりますよ。

ちなみに今回の紹介したアイスバブルの撮影で使用した「Leofoto」の三脚は、最低地上高約17cmにカメラを設置可能な三脚なので、気になる方はリンクの記事を参考に購入を検討してみて下さい。

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ローポジション+ローアングル

ローポジション+ローアングルは低い位置から高い場所へと見上げるような構図になるので、構図の中に自然と視線誘導が生まれやすい写真になるのが特徴です。

上の作例のように山頂に向かって見上げるように撮影したり、滝や渓流の真上から見上げるように撮影をすると、山肌や水の流れに沿って写真の隅々まで視線を誘導できる印象的な写真に仕上がります。

広角レンズでの撮影がオススメ

ローポジション+ローアングルでの撮影には、空間を広く見せたり遠近感をもたすことができる広角レンズを使用するのがオススメです。

上の滝を撮影した作例では、広角レンズを使用していることで奥の景色になるほど小さく写り、とても小さな滝であるにもかかわらず奥行きを感じることができる写真に仕上がっています。

ローポジション+ローアングル撮影での注意点

  • 最短焦点距離とピント位置
  • 埃や水滴の付着
  • 構図の微調整には三脚を使用

ローポジションでの撮影は地面との距離がとても近くなるので、滝のように手前の景色にピントを合わせたい場合にはレンズの最短焦点距離に注意が必要です。

またカメラを上に向けての撮影になるので、レンズへの埃や水滴などの付着にも対応できるようにブロアーやレンズクリーナーを持ち歩くと良いでしょう。

低い位置でカメラを上向ける撮影ではファインダーを使った構図の確認が難しいので、三脚にカメラを固定しながら可動式の背面モニターや撮影した写真を確認して構図の微調整をするのがオススメです。

ローポジション撮影が可能な三脚 ≫

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ハイポジション+ハイアングル

ハイポジション+ハイアングルは普段生活をしているよりも高い場所から見下ろす目線での撮影になるので、広大な風景や雲の上の景色など壮大な写真を撮ることが可能です。

上の作例のように広角レンズを使って広大な風景を写真に撮ったり、望遠レンズを使って一部分の印象的な光景を切り取ると良いでしょう。

どんな焦点距離のレンズにも使える

ハイポジション+ハイアングルでの撮影は広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズといったどの焦点距離のレンズとも相性が良いので、普段みなさんが使用しているレンズでもすぐに再現が可能な組み合わせです。

山登りをしなくても、まずは近くの高台に車や交通機関で撮影に行ったり、展望台のある建築物から街並みを撮影することから始めてみると良いでしょう。

ハイポジション+ハイアングル撮影での注意点

  • 立ち入り禁止の場所に入らない
  • カメラの落下防止にカメラストラップを使用

山の中や展望台などには転落の危険がある場所への立ち入りが禁止されている場所があるので、そういった場所にはマナーと自分自身の安全のために立ち入らないように心がけましょう。

仮にその時は立ち入って撮影ができたとしても、誰かが真似したりするとその場所全体が撮影禁止になったりもするので、大切な撮影スポットを守るためにも撮影のマナーは守りましょう。

また山頂や崖の上の展望台などでは、カメラの落下防止にカメラストラップを使用することをオススメします。

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まとめ

アングルとポジションは撮影する写真の構図や印象に大きな変化を与えてくれます。

これまでは特に意識をせず自分の目線の高さで写真を撮っていたという方は、この機会にアングルとポジションを意識した撮影をおこなってみましょう。

アングルとポジションを意識するだけでも写真の構図の幅が広がって、さらに写真を撮るのが上手くなりますよ。

次の記事→「【初心者必見】いい写真を撮るには?写真上達のコツ、カメラのアングルとポジションの話

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