
デジタルカメラマガジン 2022年4月号[雑誌]
こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
みなさんは普段どのような場所で、自分が撮影した写真を投稿・公開していますか?インスタグラムやツイッターといったSNSに投稿している人がほとんどだと思いますが、そんな中でこんな疑問はありませんか?
SNSは沢山の人に自分の写真を評価してもらえる場の1つですが、純粋に写真のクオリティが判断されているわけではありません。
もしもあなたが、自分の写真を純粋にクオリティで評価されたいのであれば、世界一審査が厳しい写真投稿サイト1Xを使ってみましょう。
1Xはスウェーデン発の審査制写真投稿サイトで、写真を投稿するには有料会員になる必要があり、実際に写真を投稿するためには、全体でわずか5%しかクリアしないという世界レベルの厳しい審査を受ける必要がある写真投稿サイトです。
そんな世界一審査が厳しいとされる写真投稿サイトには、世界中から数多くの写真家が集まって日々写真の投稿に向けて審査を受けているので、投稿されている写真はどれもレベルが高い写真ばかりとなっています。
ちなみに1Xには無料会員制度もあるので、写真の投稿はしなくても世界中のレベルの高い写真を見て研究をしたいという方にもオススメできる写真投稿サイトです。
1Xが投稿に対して有料会員制であり、またその審査が世界レベルで厳しいにも関わらず世界的に人気があるのには、純粋に写真のクオリティを判断する審査システムにあります。
1Xでの写真の審査はCurationと呼ばれ、審査は全体で2~7日ほどかけて丁寧におこなわれます。
Curation(審査)の流れは、Member curationと呼ばれる私を含む一般的な1Xの無料・有料会員が審査、その後Expert Curationと呼ばれる1Xスタッフであるプロの写真家太刀の審査を受けることになります。
この厳しい審査をクリアした、全体のわずか5%ほどの写真だけが1XのギャラリーにPublish(投稿)することが許されるのです。
Publishedであれば、1Xのギャラリーに写真が掲載され、Not selectedの場合はギャラリーに掲載されることはない。
1Xは有料でありながら世界レベルに審査が厳しい写真投稿サイトですが、写真・カメラの技術を上達させたい人にとってはメリットがあります。
2~7日という長い時間をかけて沢山のメンバーが写真を評価する仕組みの1Xでは、写真のクオリティだけを純粋に評価してもらうことが可能です。
インスタグラムをはじめとするSNSは誰でも気軽に写真を投稿できますが、多くのいいねやコメントが付くには、写真そのもののクオリティよりもアカウントのフォロワー数や普段からの周りのアカウントとの交流が大きなポイントとなってしまします。
このためSNS上にどんなにクオリティの高い写真を投稿しても、フォロワー数の少ないアカウントなどでは、多くのいいねやコメントをもらうことはとても難しいのです。
1Xで写真をCuration(審査)に出すと、結果的に写真がPublishedされるされないに関わらず、写真の改善ポイントを知ることができます。
Curationにかけた写真の改善点はArea of improvementとして、いくつかの分野によって表示されます。
大まかで、特にどういった点をということまでは分かりませんが、SNSや他の写真投稿サイトにはない、この写真に対する改善点の評価を元に写真とカメラの技術を向上させていくことが可能になります。
改善点の見方
~Area of improvement~
Composition = 構図
Light = ライティング
Technical Quality = 撮影技術
Subject Matter = 主題選び
Originality = オリジナリティ
Mood = ムード
1Xで写真がPublishedされるということは、わずか5%とという世界レベルに厳しい審査を潜り抜けるほどのクオリティの写真だということになります。
実際に写真を審査に出すと分かりますが、初めのうちは10枚連続でNot selectedになることもほとんどなので、この審査基準がいかに世界レベルで厳しいかを実感できます。
そのため、世界レベルの写真が集まる1Xのギャラリーの中に、自分の写真が並んでいる光景はなんとも言えない喜びがあり、自分の写真やカメラの技術に大きな自信が持てるようになるのです。
1XではPublishedされた写真をストックフォトとして販売することが可能です。
私は自分の写真がPublishedされ始めてから日が浅いので、まだ写真が売れたということはありませんが、他の日本人写真家のブログはどでは実際に写真が売れたという記事を見かけます。
また数枚の写真がPublishedされただけで写真が購入されたという記事もあるので、今後に期待が持てます。
世界レベルの高いクオリティの写真のみが掲載される1Xなので、Publishedされる時点で写真販売にも可能性がある写真ということになるのかもしれません。
1Xは世界レベルの厳しい審査(Curation)をくぐり抜けた写真だけがギャラリーに掲載される、投稿がとても難しい写真投稿サイトです。
そのため安易な気持ちで写真の評価を受けるのではなく、本気で野心とカメラの技術を向上させるつもりで、審査に臨みましょう。
1Xでは写真の審査を受けるには最低1ヶ月契約からの有料会員になる必要があるので、軽い気持ちで審査を受けるのではなく、写真とカメラの技術を向上させるつもりで審査に挑みましょう。
ただし本気で審査の結果を受け止めてそこから改善点を修正できれば、写真の技術は格段にアップできるので、有料会員になって審査を受けるメリットはあります。
有料会員の月額費費(※金額はUSドル) | |
Yearly(1年分) | $5.99/月($71.88/1年) |
Quartely(3ヶ月分) | $7.99/月($23.97/3ヶ月) |
Monthly(1ヶ月分) | $9.99/月 |
1Xはわずか5%しかCuration(審査)に通らない、世界レベルに審査が厳しい写真投稿サイトです。
1度や2度のNot selectedは当たり前で、10枚以上連続でPublishedされないという人も多いので、めげることなく写真を審査に出し続けていきましょう。
1Xでは自分ではクオリティが高いと思う写真でも簡単にNot selectedになることがあります。
すでに撮影している写真を審査に出す場合には、レタッチの段階でノイズの除去や明るさ色味の調整などをしっかりとおこなうようにしましょう。
またこれから撮影する写真は、構図やライティングにこだわってオリジナリティのある写真になるように心がけて撮影をしていきましょう。
1Xには無料と有料2種類の会員制度がありますが、登録には無料会員登録→有料会員登録という流れになります。
有料会員をする方も、まずは無料会員の登録を完了させておきましょう。
こちらの方法は2021年時点の方法で、現在では登録の内容に若干違いがあります。
無料会員の登録にあたって、まずは下記のリンクから1Xの公式ページへ移動しましょう。
無料会員の登録が完了していれば、ギャラリーから1Xに投稿されているハイレベルな写真を楽しむことも、Curationという写真の審査にも加わることが可能です。
しかし自分の写真をCurationに出すことはできないので、最低3ヶ月からの契約になる有料会員への登録をおこないましょう。
UPLOAD
をクリックで有料会員登録画面を開く有料プランは自動更新なので、自分で有料会員からの退会手続きが必要
1Xの月額料金を支払うためのカード情報を記入します。
全ての項目が記入できたら、Save information to pay faster next time
をチェック後、Subscribe
をクリックで登録を完了します。
※Save information to pay faster next time
は、次回以降の支払いを簡単にするために支払い情報を登録しておく機能です。(登録したくない場合にはチェックを外しておきましょう。)
これでPRO(有料会員)への登録は完了です。1Xで写真を審査に出してどんどん腕試しをしていきましょう。
1Xの有料会員プランは初めに契約した期間が終了すると自動更新されるので、続けて利用をしたいくない方は自分自身でキャンセル(退会)の手続きをしましょう。
Subscription
をクリックCancel auto-renewal
をクリックCancel Pro
をクリックで完了掲載されるのは審査に出される写真全体のわずか5%とという、審査基準がとても厳しい写真投稿サイト1Xですが、Publishedされるされないに関わらず、自分の写真とカメラのレベルを知る腕試しになるので、有料会員として一度審査を受けてみてはいかがでしょうか?
私はこの1Xで写真の審査を受けるようになってから、撮影中の被写体探しから構図作り、さらにはレタッチの技術がこれまで以上に総合的に上達してきました。
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