
デジタルカメラマガジン 2022年4月号[雑誌]
こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
私も普段から自分の写真のレベルを確認するのと、カメラ上達のために利用している写真投稿サイト「1X」は、世界レベルでサイトにPublish(公開)されるまでの審査が厳しいサイトの1つとされています。
そんな「1X」に写真を投稿し続けてきた経験から、投稿の方法とPublish(公開)されやすい写真の特徴をわかりやすく解説していきます。
フォトコンテストで入賞を目指したい、自分のカメラ・写真のレベルを知るための腕試しがしたい方は、ぜひ1Xに写真を投稿して自分のレベルと今度必要な課題を見つけていきましょう。
ちなみに世界レベルで審査が厳しいと写真投稿サイト1Xでは、投稿された写真のうちわずか5%ほどしかサイトにPublish(公開)されません。
そのため1Xで写真がPublishされることは、世界中のプロやハイアマチュアの方が撮る写真と同レベルであると言う強い自信につながります。
この他にも1Xで写真の投稿・審査を受けるメリットは「世界一評価が厳しい写真投稿サイト1X / 世界レベルのサイトで腕試しをしてみよう」にまとめてあるので、1Xをよく知らない方はまずそちらの記事を読んでください。
まず初めに、1Xに写真を投稿するためには1Xへの会員登録と有料会員へのアップグレードが必要となりるので、まだ会員登録をしていない方や有料会員でない方は登録を済ませておきましょう。
有料会員は最短3ヶ月からのプランがあるので、必要に応じてお好きなプランを選ぶようにしましょう。
≫ 1Xへの会員登録と有料会員へのアップグレード方法
有料会員費(2023 2月現在) | |
Yearly(1年分) | $5.99/月($71.88/1年) |
Quartely(3ヶ月分) | $7.99/月($23.97/3ヶ月) |
Monthly(1ヶ月分) | $9.99/月 |
まずは1ヶ月無料でお試しがおすすめ
いつまでこのキャンペーンが続くかは不明ですが、現在1Xでは有料会員への登録(アップグレード)で最初の1ヶ月は無料となっています。
まずはお試し期間として1ヶ月利用してみて、自分自身のカメラ上達に活かすことができると感じればそのまま利用を続けていき、自分には合わないと感じれば1ヶ月以内に有料会員の登録を解除すると良いでしょう。
UPLOAD
をクリックClick or drop here to upload
で写真の読み込みSend to curator
をクリックで審査開始「Title」に写真のタイトルの記入と、「Category」から写真のカテゴリーを選択します。
ちなみにタイトルは日本語でも入力が可能ですが、全世界の方に見てもらうのでぜひ英語で記入しましょう。
Google翻訳でタイトルを英語に直す
さらにこの写真を販売する場合には「For sale」にチェックを入れておきます。
記入と選択が完了したら、1番右のDetails
をクリックで次のステップに進みます。
写真の解説や撮影した時の設定、使用した機材などをできる限り詳細に記入して、最後にSaveをクリックで内容を保存
特に「Description」は写真を審査してもらう時に表示される部分なので、できる限り英語で詳細に記入することをオススメします。
Google翻訳で解説内容を英語に直す
Curation(審査)中の画面では、現在の進行状況と一緒にCurator(審査員)による審査のポイントやコメントを確認することも可能です。
特に審査のポイントとコメントには、写真の良い点と改善点を示す内容が含まれているので、Curation(審査)中にもこの画面をチェックして、次に審査に出す写真のレタッチに活かすようにすると良いでしょう。
Curationが完了すると「Published(公開)」「Not selected(却下)」に関わらず、アカウントに登録しているメールアドレスに結果が送られてきます。
アカウント上の写真一覧画面では、Status(状態)の欄にPublishedまたはNot selectedとして表示されるのでそちらでも確認が可能です。
1XでPublishされる写真の特徴には、まず大前提として芸術的・アート的な表現をされた写真が多いことを理解しておきましょう。
日本の写真コンクールで入賞するような、編集・レタッチをほとんど加えない見たままを写すような写真は、世界的な基準からすると評価がされづらいのが現実です。
これは1Xに投稿される写真が、風景写真に限らず抽象的や概念的な写真を含めいていることからも、写真を1つの芸術として捉えていることからもわかると思います。
これまで1XでPublishされた私の作品が見れるページのリンクも貼っておくので、実際にはどんな写真がPublishされているのかを確認してみてください。
1Xでは基本的な構図や被写体選びができている写真がPublishされています。
構図がしっかりとできていない写真は、無駄な被写体が写り込んでいたり写真が不自然に傾いたりで、それだけで写真を見る人に違和感を感じさせてしまうので、撮影の際に注意をしておきましょう。
また被写体選びはとても大切で、誰もが撮影している被写体や景色をただ撮影しただけの写真では、1XでPublishされることがほとんどありません。
例えば富士山は誰もが撮影するとても有名な被写体ですが、この富士山に珍しい笠雲がかかる瞬間を写真に撮れば、それはオリジナリティーのある写真に変わります。
撮影の参考にしたい記事
1Xでは、写真で伝えたいことや、写真の中で1番見せたい主題がハッキリとしている写真がPublishされています。
風景写真であれば、あなたが何に感動してシャッターを切ったのか、それがハッキリとわかる構図やレタッチをすることが重要になります。
構図作りでは、主題よりも目立つ被写体が写らないようにしたり、主題に目がいくようにリーディングラインを使った構図で撮影すると良いでしょう。
またレタッチでは主題の明るさや色が強調されるようにすることで、写真をさらに1段階上のレベルで仕上げることが可能になります。
レタッチの違い
この2枚の写真で比べると、左は写真の特徴である夕暮れの薄暗さ、夕焼けの綺麗な色、それを眺めるたった1人の孤独感を表現できるレタッチになっています。
逆に右の写真は全体を明るくして写真自体を見やすくしたため、夕暮れの薄暗さはなくなり、綺麗な夕焼けの色は薄れ、さらに孤独感も弱い表現になっています。
レタッチに使用したソフト
上の作例で紹介した写真は、DxOから販売されているNik collectionという、8つのレタッチソフトがセットになったパッケージを使用してレタッチをしてあります。
8つのレタッチソフトの中でも「Color Efex Pro 4」は、ローキーで重厚感や空気感の伝わる写真に仕上げることが、LightroomやPhotoshopよりも簡単におこなうことができます。
1Xでは写真のタイトルや説明が、しっかりと書かれている写真がPublishされやすいです。
審査に出す写真に対してどんなタイトルをつけるか、これはその写真に対するあなたの感情や考えが反映されるので、タイトルをしっかりとつけられる=仕上がりをイメージして撮影された写真ということになるのです。
また写真の詳細をしっかりと記入することで、その写真に対する考え方や撮影時やレタッチでのポイントを審査員にしっかりと伝えることができるのです。
世界一審査が厳しいとも言われている写真投稿サイト1Xへの写真の投稿の方法と、審査を通過してPublishされる写真の特徴をご紹介しました。
1Xでの写真の投稿は有料ですが、この写真投稿サイトで審査を受けることで、確実に自分の写真やカメラの技術の良い点と改善点が見えてきます。
また大前提として、写真の仕上がりはとても重要なので、下記のリンクを参考にレタッチやノイズ除去をしっかりとおこなって、審査を受けるようにしましょう。
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