冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!
【風景写真のレタッチ】写真家が1つの写真を完成させるまでの流れをご紹介!
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こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
デジタル一眼カメラで綺麗な風景を写真に撮っているみなさん、撮影した後の写真のレタッチでこんな悩みはありませんか?
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この記事では1人の風景写真家が、撮影した写真を作品に仕上げるまでの流れをご紹介していきます。
- レタッチ用写真の保存はRaw形式で
- 風景写真のレタッチの流れと使用するソフト
レタッチ用写真の保存はRaw形式で
まず大前提として、写真を1枚の作品として仕上げることを目標とする方は、デジタル一眼カメラでの写真の保存を必ずRaw形式にしておきましょう。
デジタル一眼カメラで撮影して保存しただけの状態では、Rawとjpegで画質に違いはありませんが、レタッチができる項目やレタッチでの変化・最終的な画質に大きな違いが出てきます。
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風景写真のレタッチの流れと使用するソフト
デジタル一眼カメラを使って綺麗な景色を撮影したら、いくつかのレタッチソフトを使用して、写真を1つの作品として仕上げていきます。
- Adobe Lightroom編 ~写真の読み込み~
- DxO PureRaw編 ~写真のノイズ除去~
- DxO Nik collection編 ~写真のレタッチ(メイン)~
- Adobe Lightroom編 ~写真のレタッチ(仕上げ)~
私は現在、上記の通り4段階のステップとそれぞれのソフトを使用して、写真を1枚の作品をして仕上げています。
今回は霧が立ち込めた谷間を撮影した写真を使って、1つの作品を仕上げるまでの流れを追っていきます。
1. Adobe Lightroom編 ~写真の読み込み~
撮影した写真はその後のレタッチや保存の管理がしやすいように、AdobeのLightroomに読み込みます。
≫ Lightroomでの写真の読み込み方法
Lightroomで写真を保存・管理するメリット
AdobeのLightroomは写真の管理と編集に特化したソフトなので、ソフト上で一度に数枚から週十枚以上の写真を一括で編集が可能なほか、写真をそれぞれのカテゴリーや種類に分けたフォルダーをLightroom内に作成することも可能です。
- AdobeのLightroomは複数の写真を一括で編集が可能
- AdobeのLightroomはソフト内に写真のカテゴリーや種類別に分けたフォルダの作成が可能
2. DxO PureRaw編 ~写真のノイズ除去~
Lightroomに読み込んだ写真の中で、ノイズが気になる写真がある場合にはDxOのPureRawを使って、写真のノイズ除去をおこないます。
≫ DxO PureRawでのノイズ除去方法
DxO PureRawはレタッチソフトではないため、残念ながらLightroomから直接ソフトを開くことができません。
DxO PureRawを個別で立ち上げてから、Lightroomで読み込んだ写真のあるパソコン上のフォルダから、対象となる写真をDxO PureRawへと読み込みましょう。
ノイズ除去が終了した写真は、オリジナルの写真とは別の写真として保存されるので、改めて Adobeの Lightroomに読み込んでおきましょう。
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DxO PureRawをノイズ除去に使用するメリット
DxO PureRawはとても強力で、綺麗に写真のノイズ除去が可能なので、高ISO感度での撮影が基本となる星景写真はもちろん、日中の低ISO感度撮影でもノイズの出やすい霧やかすみの出ている風景の写真にも効果を発揮してくれます。
星景写真をはじめ高ISO感度を使用して撮影した写真のノイズを、綺麗に除去することが可能なDxOのノイス除去ソフトPureRaw。
私も普段からPureRawを使って不必要な高感度ノイズなどを除去しながら作品を仕上げています。
PureRawの使用例
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またDxO PureRawでノイズ除去をすることで、写真内のシャープネスを上げることも可能なので、高解像度でノイズの無い写真を撮りたいと思っている方は、数10万円以上もする高級なレンズの購入前に、その効果を試してみると良いでしょう。
- DxO PureRawはレタッチソフトのノイズ除去機能よりも簡単で綺麗にノイズの除去が可能
- DxO PureRawでノイズ除去をおこなうと、写真の全体のシャープネスが上がる
- DxO PureRaw1つで、数10万円以上の高級レンズが必要なくなる
3. DxO Nik collection編 ~写真のレタッチ(メイン)~
DxOのPureRawでノイズ除去をしたものを含め、Lightroomに読み込んだ写真の中から作品として仕上げるものを選び、DxOのNik Collection(Color Efex Pro4)を使ってレタッチをおこなっていきます。
≫ Nik Collection(Color Efex Pro4)でのレタッチ方法
Nik Collection(Color Efex Pro4)の数あるレタッチ機能の中で、風景写真のレタッチには主に3つの機能を使用しています。
色かぶり除去
で写真を自然な色合いに調整、ローキー
で写真のコントラストを上げてカリッとしたメリハリのある状態して、最後にプロコントラスト
で明暗差と色の濃さの微調整をおこなっていきます。
DxO Nik Collection(Color Efex Pro4)をレタッチに使うメリット
DxOのNik Collection(Color Efex Pro4)は、AdobeのLightroomやPhotoshopでは膨大な知識と技術が必要なレタッチを、フィルターを貼り付けるかのような簡単さで、誰でもすぐにおこなことができるようになります。
これまでどんなにAdobeのLightroomやPhotoshopで試しても、実現できなかったような表現を、たったの数分で仕上げることができるようになります。
4. Adobe Lightroom編 ~写真のレタッチ(仕上げ)~
DxOのNik Collection(Color Efex Pro4)でメインとなるレタッチが完了した写真は、AdobeのLightroomで最終的な仕上げをおこないます。
AdobeのLightroomでの最終的な仕上げには、露光量
を使った全体の明るさ、切り抜き
と変形
を使った写真の傾きなどを微調整して作品を仕上げます。
レタッチの仕上がり
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まとめ
今回紹介したレタッチの流れの中でも、ノイズ除去に使用するDxO PureRawとメインのレタッチで使用するDxO Nik collectionは、私の作品を仕上げるのにとても大きな役割を持っています。
わかりやすい変化で言えば、DxO PureRawとDxO Nik collectionを使って作品を仕上げるようになってから、世界レベルで審査が厳しいとされる写真の共有サイトである1Xでの写真の掲載がで増えたり、プリント写真の販売数が伸びたことがあります。
どちらも30日間の無料体験版があるので、自分で撮った写真を1枚の作品として、今以上に綺麗に仕上げたいと思う方は、一度使用してみるといいでしょう。
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