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Tomo
風景写真家
カナダで山に登りながら数々の風景写真を撮影し着た経験を活かして、風景写真を綺麗に撮るためのテクニックなどを発信しています。

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【初心者必見!花を可愛く撮るなら逆光か曇りの日がオススメ!!

花の向きに余白がある写真

こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。

デジタル一眼カメラの最大の楽しみといえば、交換レンズを使って背景をボカした写真で、特に花の写真を撮る時には、背景をしっかりとボカして撮りたいですよね。

しかし花の写真をどんなに背景をボカして撮影しても、イマイチ納得のいかない写真になることはありませんか?

全体的に写真が暗い…
可愛い花が硬い印象になる…

よくある残念な写真

実はこれら残念な写真には同じ共通点があり、すべて太陽の光が関係しています。

カメラは光を記録する機械とも言われるくらい、太陽光や室内灯など光の影響で写真の印象が大きく変わるのです。

この記事では初心者の方が、入門機とキットズームレンズの組合せでも、可愛い花を簡単にそのイメージ通りのふんわり・柔らかい印象で撮影できる、光の使い方をご紹介していきます。

この記事の内容
  • 太陽の位置による写真の違いを理解する
  • 晴れの日と曇りの日の違い
  • 可愛い花を撮るには逆光か曇りの日を選ぶ
目次

太陽の位置による写真の違いを理解する

屋外でデジタル一眼カメラを使って撮影をする場合、基本的には次の3パターンの太陽の位置で撮影をおこなうことになります。

  • 順光
  • サイド光
  • 逆光

それぞれカメラのレンズの向きと、太陽の位置関係を意味しています。

そしてこのカメラのレンズと太陽の位置関係によって、撮影する写真にそれぞれ次のような特徴が生まれます。

撮影の状態 特徴
順光 被写体本来の色がでやすい  /  立体感がなくなりやすい
サイド光 被写体に陰影ができて立体感がでやすい
逆光 色のコントラストの弱い写真 ・ドラマティックな写真になりやすい

順光で撮る花の写真

順光では花の撮影する面全体に太陽光が当たるので、花本来の色が出やすくなります。

ただその反面で花自体がとても明るくなるので、カメラに露出(明るさ)の設定を任せると、写真全体を暗く写そうとしてしまいます。

また順光では花の背景が暗くなっている場合、明るい花と暗い背景の明暗差で写真に強いコントラストが生まれやすくなります。

順光のメリット・デメリット
  • 花の色が綺麗に写せる
  • コントラストが強い
  • 立体感がない

サイド光で撮る花の写真

サイド光では花の半分には太陽光があたり、反対側のもう半分は光のあたらない影となり、立体感のある写真を撮ることができます。

また日中の強い太陽光になればなるほど、陰影は強くなり花全体の明暗差と色のコントラストは強くなります。

サイド光のメリット・デメリット
  • 立体感がある
  • 明暗差が大きく色のコントラストが強くなりやすい

逆光で撮る花の写真

逆光では太陽を正面にしての撮影になるので、太陽光によって花ビラが少し透ける透明感のある写真を撮ることができます。

また逆光では色のコントラストは弱くなり、背景も明るくなりやすいので全体的に明るい印象の写真になります。

サイド光のメリット・デメリット
  • 花に透明感が生まれる
  • 全体的に明るい写真に撮れる
  • 露出補正や測光が上手く使えないと暗い写真になる

晴れの日と曇りの日に撮る花の写真の違い

太陽の位置によって撮影する花の印象が大きく変わる晴れの日と比べて、曇りの日には基本的にどの向きから花を撮影しても同じような写真を撮ることが可能です。

曇りの日は花をふんわりと柔らかい印象で撮影できる

曇りの日には太陽光が雲によってあちこちに拡散されるため、花のどこか一方からではなく全方向から万遍なく光があたるようになります。

このため太陽光自体は雲を通って柔らかくなり、柔らかくなった太陽光が花全体に万遍なく行き渡るので、花自体には陰影はなく背景との間にも明暗差の少ない写真に仕上がります。

可愛い花を撮るには逆光か曇りの日を選ぶ

可愛い花はそのイメージ通り、ふんわり・柔らかい印象で撮影できる逆光か曇りの日に撮るのがベストです。

逆光か曇りの日を選んで次の2つのポイントをしっかり抑えると、入門機とキットズームレンズでも十分に可愛い花の写真を撮ることが可能になります。

撮影時のポイント
  • 望遠レンズで背景をボカす
  • 測光モードをスポット1点に設定

望遠レンズで背景をボカす

キットズームレンズにも含まれる望遠ズームレンズを使うことで、花の背景をより綺麗にボカすことが可能になります。

ふだん広角ズームや標準ズームレンズを使って、頑張って花に近寄って撮影していたという人は、この機会に望遠ズームレンズを使って花を撮影してみましょう。

マクロレンズを購入しなくても、ビックリするくらい綺麗に背景がボケてくれますよ。

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測光モードをスポット測光に設定

スポット測光のイメージ

花にしっかりと露出(明るさ)を合わせるためにも、露出を決定する測光モードスポット測光に設定しておきましょう。

初期設定の評価測光(マルチパターン測光)のままでは、写真全体の露出を平気的な明るさに調整してしまうので、花が暗くなってしまう場合があります。

特に逆光での撮影では空や背景との明暗差が大きい分、その影響が大きくなります。

まとめ

  • 逆光は色のコントラストが弱くなる
  • 逆光は背景も明るい写真が撮れる
  • 曇りの日は全体に柔らかい光があたる
  • 可愛い花は逆光か曇りの日に撮る
  • 望遠レンズは背景をボカせる
  • 測光モードはスポット1点が花を明るく写せる

可愛い花をそのイメージ通りにふんわり・柔らかに撮るテクニックは、どれもお手持ちのカメラとレンズ で今すぐに試すことが可能です。

まずは身近に咲くで花でどんどん練習をしていきましょう。

花の向きに余白がある写真

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