冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!
背景を上手に整理すれば写真は上達できる
こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
カメラがなかなか上達しない、写真が思うように綺麗に撮れないという方、撮影する時に写真の背景に気をつけていますか?
良い写真には、主題がハッキリとわかりやすいという特徴があり、言い方を変えると背景が整理されていて、とても見やすい写真だと言うことです。
- 背景を整理することの重要性
- 背景の整理の仕方
- レタッチで背景を整理する方法
この記事を参考にして写真を撮ると、主題がハッキリとわかる良い写真を撮ることができるようになりますよ。
背景を整理することの重要性
写真を撮る際に、背景を整理することはとても重要で、背景が整理されていない写真は、主題がハッキリとしないどこを見れば良いかわからない写真になってしまいます。
背景が整理されてない写真
上の写真は森の中の切り株を撮影した写真ですが、背景が整理されていないため、ぱっと見では切り株に目がいきずらい写真になっています。
この場合主題となる切り株と背景となる木々の色が同じことで、切り株が背景と同化してしまっているのが1番大きな原因です。
背景が汚いと写真も汚い
背景がゴチャゴチャした写真は、写真全体もゴチャゴチャした印象になり、結果として綺麗な写真とは真逆の汚い写真になってしまいます。
それだけ背景は写真の見え方や印象に大きな影響を及ぼすので、風景写真に限らずどんな写真を撮影する場合にも、背景をきちんと整理することが重要になってくるのです。
背景の整理の仕方
写真の背景の整理の仕方には、さまざまな方法がありますが、初心者の方でも比較的簡単に取り入れることができる、次の3つを意識するとカメラの上達につながります。
- 撮影する向き・角度をかえる
- 背景をボカす
- 影または暗くする
撮影する向き・角度をかえる
上の写真は、同じ場所で撮影した2枚の写真の威比較ですが、カメラを向ける向きを少し右に変えるだけで、左側の不要な木の枝を写真から取り除いて、背景を整理することができています。
この他にも、カメラを構えるポジションやカメラのアングルを上下に変更するだけでも、不要な被写体を写真から取り除いて、背景を整理することが可能になります。
≫ カメラのポジションとアングルの違いはこちら
どうしても無理な時は被写体に近づく
カメラの向きや角度を変更しても、背景を綺麗に整理できない場合には、思い切って被写体に近づいて見ましょう。
主題となる被写体に近づくことで、写真に映り込む不要な背景の割合を減らすことができ、主題が迫力を持つようにもなりますよ。
望遠レンズを使うと便利
被写体によって撮影することで、写真に迫力が出るので、大きな被写体や存在感を強調したい被写体がある場合には、望遠レンズを使って撮影すると、遠くからでも簡単に被写体に近寄った、背景が整理されつつ迫力のある写真を撮ることができますよ。
≫ 望遠レンズで迫力のある写真を撮る方法はこちら
背景をボカす
上の写真は、同じ桜の枝を撮影した2枚の写真を比較したものですが、主題とする桜の枝以外をボカすことで、ゴチャゴチャとした背景を整理することができています。
背景だけでなく手前に映る前景も同じようにボカすことで、ゴチャゴチャ感を整理することができるだけでなく、ふんわりと優しい印象に撮ることができるようになります。
≫ どのレンズでもできるボケの作り方はこちら
ボケはマクロか望遠レンズがオススメ
どんなレンズでもボケを作ることが可能ですが、ボケ感が大きいほど背景や前景のゴチャゴチャ感を整理することが可能なので、被写界深度の浅いマクロレンズか、ボケを作りやすい望遠レンズを使用して撮影をして見ましょう。
影または暗くする
上の写真は、同じ場所で写真の明暗差が違う2枚の写真の比較ですが、明暗差をしっかりとつけて不要な人物たちを暗くすることで、上手く背景を整理できています。
逆光でや日陰があって明暗差が大きな場所で撮影する場合には、不要な被写体を影や暗い部分にいて撮影することで、写真を見る人から目立たないようにすることが可能になるのです。
明暗差は視線の誘導にもつながる
明暗さのある写真、特に額縁構図で撮影する写真は、暗い額縁部分から明るい主題の部分へと、写真を見る人の視線が自然と誘導される良い写真になります。
室内から外の景色を撮る時などは、窓枠を額縁構図の要素として取り入れた撮影をしてみると良いでしょう。
≫ 写真への視線誘導の入れ方はこちら
レタッチで背景を整理する方法
すでに撮影した写真でも、写真のレタッチソフトを使うことで背景の整理ができる可能性があるので、次の2つに当てはまる場合には、レタッチソフトを使った背景の整理を試して見ましょう。
- 不要な背景が端にある場合
- 不要な背景が小さい場合
不要な背景が端にある場合
上の写真のように、画面の上下左右どこかしらに不要な背景がある場合は、レタッチのクロップ機能を使って背景を整理することが可能です。
ただし不要な背景が大きすぎたり、不要な背景と主題が重なっている場合には、クロップをしても写真全体のバランスが崩れるので注意をしましょう。
不要な背景が小さい場合
不要な背景が小さい場合には、レタッチのスポット修正機能を使って、背景を整理することが可能です。
クロップでは対応できない画面中央付近不要な背景や、クロップでは写真の構図を崩してしまうという場合にスポット修正機能がオススメです。
ただし不要な’背景のサイズが大きい場合や、不要な背景と主題が重なる場合には、綺麗に仕上がらないことがあるので注意しましょう。
≫ Lightroomでのスポット修正の使い方はこちら
まとめ
初心者の方でも可能な、撮影での背景の整理の方法と、撮影後でも可能なレタッチでの背景の整理方法をご紹介しました。
背景を綺麗に整理するだけで、写真がグッと良くなりカメラの上達にもつながるので、この記事を参考にして見やすい綺麗な写真を撮影していきましょう。
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