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冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!

Tomo
風景写真家
カナダで山に登りながら数々の風景写真を撮影し着た経験を活かして、風景写真を綺麗に撮るためのテクニックなどを発信しています。

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手持ちと三脚でどう違う?夜景撮影の設定と違いをご紹介

※本ページはプロモーションが含まれています

こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。

デジタル一眼カメラを使い始めたばかりの人にとって、撮りたいけどもとても難しい夜景の撮影。昼間の撮影ではカメラ任せになんでも撮れても、光の少ない夜景撮影ではなかなか上手く撮れないことも多いですよね。

一見難しく感じる夜景撮影ですが、設定を覚えてじっくりと時間をかけるだけで、誰でも綺麗な夜景写真を撮れるようになります。

この記事の内容
  • 夜景撮影の方法
  • 手持ちでの夜景撮影の設定
  • 三脚を使った夜景撮影の設定
  • 夜景撮影での表現方法

この記事では誰でもお手持ちのカメラで夜景撮影が出来る方法から、三脚を使ったワンランク上の夜景撮影の方法をご紹介します。

目次

夜景撮影の方法

  • 手持ちでの撮影
  • 三脚を使っての撮影

夜景の撮影には、カメラだけを使った手持ちでの撮影と、カメラを三脚に固定する三脚での撮影の2つの方法があります。

手持ちと三脚での夜景撮影の違い

手持ちと三脚を使用てしての夜景撮影には、それぞれメリット・デメリットが存在します。夜景を撮影できる環境にあった方法を、その時々で選べるといいでしょう。

  手持ち 三脚
機動性
画質
表現力 ×

手持ちでの夜景撮影

手持ちでの夜景撮影は、普段から使用しているカメラだけを持ち運んで撮影ができるので、機動性にとても優れています。

また一部の展望台や人通りの多い場所では、そもそも三脚の使用が出来ない場合もあるので、手持ちでの夜景撮影の方法は覚えておくべきでしょう。

いっぽうで光の少ない中での夜景撮影は、手ブレを抑えるための設定が必要になり、画質を犠牲にしていまいます。また夜景撮影における表現方法もその幅は少なくなってしまというデメリットがあります。

手持ち撮影でのポイント
  • 機動性が高くてカメラ1つでどこでも夜景撮影が出来る
  • 画質と表現力の低い写真になりやすい

三脚を使用しての夜景撮影

三脚を使用した夜景撮影では、カメラを三脚に固定出来るので、手ブレが起こる心配がありません。

このため画質を保ったままの設定で、撮影が可能となります。また手ブレが起きる心配がないので、夜景撮影におけるさまざまなテクニックで、表現豊かな写真を撮ること可能になります。

いっぽうでカメラのほかに三脚を持ち歩く必要があるので、機動性は悪くなります。

また一部の展望台や人通りの多い場所では、そもそも三脚の使用が出来ない場合もあるので、三脚を使用した撮影自体が出来ないという可能性があるのがデメリットになります。

三脚の使用が可能か調べておかないと、せっかく持ってきた三脚がただのお荷物になってしまうことも

三脚撮影でのポイント
  • 高画質で表現豊かな夜景撮影が可能
  • 機動性が落ちる
  • 場合によっては三脚の使用そのものが出来ない

手持ちでの夜景撮影の方法

  • 夜景撮影モードを使って撮影
  • マニュアルで手ブレが起きない設定をして撮影

    最近のデジタル一眼カメラには、手持ちでも簡単・綺麗に夜景を撮影する事ができる、夜景撮影モードという機能が付いています。

    お使いのデジタル一眼カメラに、夜景撮影モードが付いている場合には、積極的に使用するといいでしょう。

    いっぽうで夜景撮影モードが付いていないデジタル一眼カメラを使用している場合は、手ブレが起きないための設定を行なって、夜景を撮影していきましょう。

    夜景撮影モードを使った夜景撮影

    各メーカーで呼び方はさまざまですが、夜景撮影モードでは3~5枚の写真を連続で撮影し、それらの画像をカメラ内で合成して1枚の写真にしています。

    通常の手持ち夜景撮影では、画質を優先して暗めの写真を撮るか、明るさを優先して画質を犠牲にした写真を撮るかの2択になりますが、夜景撮影モードを使用することで、画質と明るさのどちらも保ったまま夜景を撮影することが出来ます。

    夜景撮影モードで撮影した夜景

    夜景撮影モードも完璧ではない

    夜景撮影モードは設定を全てカメラに任せていますが、それでもシャッター速度が遅くなる場合には合成された写真にブレが生じたり、ISO感度が高く設定されている場合には画質が犠牲になる事もあります。

    またシャッター速度や絞りの設定全てをカメラに任せることになるので、この後でご紹介する夜景写真の表現テクニックが使用できない事があります。

    マニュアルで設定する手持ち夜景撮影

    お使いのデジタル一眼カメラに夜景撮影モードがない場合には、手持ちでも手ブレが起きない用に設定を変更する必要があります。

    手持ち夜景撮影の設定
    撮影モード Avモード(絞り優先モード)
    絞り F2.8~5.6
    ISO感度 1600前後
    シャッター速度 1/レンズ焦点距離 秒

    手持ちでの夜景撮影は、シャッター速度に合わせて他を設定

    手持ちでの夜景撮影では手ブレとの闘いになるため、設定の基準は手ブレをしないシャッター速度である、1/レンズ焦点距離 秒以上になるように設定をおこなう必要があります。

    1/レンズ焦点距離 秒とは

    一般的にカメラの撮影において、手ブレの起きるシャッター速度どそうでないシャッター速度の境目は、1/レンズ焦点距離 秒となっています。

    例えば、お持ちのレンズの焦点距離が、24mm(35mm換算で)の場合には、手ブレが起きないシャッター速度が1/24秒ということになります。

    フォトとも
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    撮影モードはAv(絞り優先)モードに

    シャッター速度が重要な夜景撮影でも、写真のピントの合う範囲を固定出来るAv(絞り優先)モードを使うことをオススメします。

    Tv (シャッター優先)モードでは、簡単に手ブレを起こさないシャッター速度の設定が可能ですが、明るさの調整のために露出補正を行うと、ピントの合う範囲を決定する絞りが変更されてしまいます。

    絞りが変わると、ピントから外れてしまう被写体も出てくる可能性があるので、写真のピント範囲を固定できるAv(絞り優先)モードを使用することが望ましいです。

    手持ちでの夜景撮影ではF値を絞り過ぎない

    F値を絞ることで、ピントの合う範囲を広げることが出来ますが、その分シャッター速度が遅くなるってしまうので、手持ちでの夜景撮影ではF値をF2.8~5.6程に設定して、シャッター速度を稼げるようにしましょう。

    広角レンズを使用する場合は、F値が小さくても広い範囲にピントを合わせることが可能

    手持ちでの夜景撮影ではISO感度をしっかりと上げる

    光が少ない夜景撮影では、ISO感度を上げることで、シャッター速度を稼ぐことが可能になります。

    ただしISO感度を上げすぎると、ノイズが入って画質が低下するので、上げすぎには注意しましょう。

    高ISO感度での画質の比較

    小さい画面でみる分にはどちらも大差がないように見えますが、部分的に拡大してみるとISO128000の方が多くのノイズが入り、細かい文字は読めなくなっています。

    拡大での比較
    タブの切り替えで比較可能

    画質を保てるISO感度の目安

    • エントリー機 : ISO 100-1600
    • ミドルクラス機 : ISO 100-6400
    • ハイアマチュア機 : ISO 100-12800

      カメラの種類によって、画質が保てるISO感度の範囲は異なります。実際に撮影した写真をチェックしながら、お手持ちのカメラで使用可能なISO感度を確認しましょう。

      ちなみにSNSなどスマホの小さな画面だけで写真を楽しむ場合は、画質の劣化が目立たないのでISO感度を上げても問題がありません。

      高感度ISOに強いデジタル一眼カメラ

      好みの明るさに合わせて露出補正を行う

      手持ちでの夜景撮影の設定が出来たら何枚か写真を撮って、シャッター速度が 1/レンズ焦点距離 秒以下にならないように注意をしながら、露出補正を行って写真が好みの明るさになるように調整をしましょう。

      この時Av(絞り優先)モードを使用していれば、F値が固定されているので、写真のピント範囲は変わらずに、明るさだけを変更することができます。

      三脚を使用した夜景撮影の方法

      三脚使用した撮影では、手持ちでの夜景撮影と比べて多くのメリットが存在するので、使用可能な場所であれば、積極的に三脚の使用を使用しましょう。

      夜景撮影に三脚を使うメリット
      • 手ブレを抑えられる
      • 画質の維持
      • スローシャッターでの表現が可能
      • F値を絞って光芒を出すことが可能

      三脚にカメラを固定することで、手ブレの心配がなくなること以外にも多くのメリットが存在するので、まだ三脚を持っていないという人は購入を考えてみては如何でしょうか。

      三脚を使用した夜景撮影の設定

      Image by Kiên Trịnh from Pixabay

      三脚を使用しての夜景撮影では手ブレの心配がないので、写真の表現を重視した設定を行うことが可能です。

      三脚を使用した夜景撮影の設定

      撮影モード Avモード(絞り優先モード)
      絞り F8.0-16
      ISO感度 100-800
      シャッター速度 1-30秒

      撮影モードはAv(絞り優先)モード

      三脚を使用した夜景撮影でも撮影モードはAv(絞り優先)モードがオススメです。

      F値を基準に他の設定を変更してくれるので、F値を絞り込んで写真の全体にピントを合わせた、シャープな印象の写真を撮ることが可能になります。

      絞りはF8以上で全体にピントを合わせる

      レンズにもよりますが、大抵のレンズでは絞りをF8以上にすることで、写真の全体にピントが合うパンフォーカスにすることが可能です。

      全体にピントが合うことで、シャープな印象の写真に仕上げることができます。

      ISO感度は低めで画質を保つ

      三脚にカメラを固定しているため手ブレの心配がないので、明るさや表現に合わせてISO感度を低めの100-800に調整することで、画質を保つことができます。

      画質の比較
      タブの切り替えで比較可能

      三脚を使用するとISO感度を低く設定できるので、ノイズが入ることもなく細部まで高画質で写真を撮影することができる。

      シャッター速度はお好みで

      夜景撮影において、シャッター速度は写真の表現にとって重要な要素となります。

      シャッター速度を1秒以上に設定することで、移動している車や船のライトを線のように表現する光跡を写しだすことが出来たり、動いている人物を写真に写さないということも可能です。

      夜景撮影をする場所やその場の状況に応じて、シャッター速度を調整してみましょう。

      三脚を使う時の注意点

      • カメラストラップ
      • シャッターを押す動作
      • 手ブレ補正機能

      基本的に三脚にカメラを固定することで手ブレを抑えることが可能ですが、それでもちょっとしたことが原因で写真がブレてしまうことがあります。

      三脚を使用しての撮影では上の3つの点に注意をしながら撮影をしていきましょう。

      カメラのストラップは外すか三脚に巻き付ける

      三脚を使用した撮影でも、カメラストラップが風で揺れると、その振動がカメラには伝わってしまいうので、結果として写真にブレが生まれます。

      簡単に取り外せる場合にはストラップは取り外し、無理な場合でも三脚に巻き付けるなどして、風で揺れないようにしておきましょう

      シャッターはレリーズかタイマーでブレを防止

      三脚にカメラを固定していても、指でシャッターを押す瞬間はどうしてもカメラが動いてしまいます。シャッター速度が速い設定であればブレは起きませんが、夜景撮影などのスローシャッターでの撮影には、シャッターを押すときの振動が写真のブレに影響します。

      このシャッター押しによるブレを防止するためには、シャッターを遠隔で操作できるレリーズを使うことでブレをを防ぐとこができます。

      カメラ用レリーズ

      各カメラメーカーの純正品から、社外品まで多くの種類が発売されています。お持ちのカメラに対応しているレリーズを購入しましょう。

      また最近では各カメラメーカーのスマホアプリと連動してリモートでシャッターを操作することも可能なので、そちらを利用するのも良いでしょう。

      各メーカー純正のカメラ用レリーズは『カメラのレリーズって何?!あると便利なレリーズを使った撮影方法』の記事の中でご紹介しています。

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      カメラのレリーズとは?!あると便利なレリーズを使った撮影方法 みなさんは夜景の撮影や三脚を使用しての撮影で、ケーブルやワイヤレスのレリーズを使用することがありますか? 一般的にレリーズと一言でまとめて呼ばれている、「ケー...

      レリーズもスマホアプリもない場合にはタイマー

      レリーズもスマホアプリも使えないという場合には、カメラのデフォルト機能であるタイマーを使ってシャッターを切るといいでしょう。

      シャッターボタンを押してから、最大10秒後にシャッターが下りるようになるので、シャッター押しによるカメラの振動がおさまってからシャッターを切ることが出来るようになります。

      三脚を使用する撮影では手ブレ補正機能をオフに

      普段は手持ち撮影での手ブレを抑えてくれる強い味方である手ブレ補正機能は、カメラを三脚に固定しての撮影では、逆に誤作動を起こす可能性があります。

      手ブレ補正機能が誤作動を起こすと、写真にブレが生じてしまうので、三脚を使用する撮影では手ブレ補正機能をオフにしておきましょう

      手ブレ補正機能の誤作動

      三脚にカメラを固定したにも関わらず、手ブレ補正の誤作動によって写真がブレてしまっています。

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      夜景撮影での表現を増やすテクニック

      夜景撮影では三脚を使用することで、通常の手持ち撮影では表現することが難しい、さまざまな表現を写真に組み込むことが可能です。

      絞りを絞って光芒を出す

      レンズの絞りをF8以上に設定すると、点光源である街灯や車のライトなどの光の光芒を出すことが可能になります。

      レンズの絞り羽の隙間から溢れる光が光芒となって現れるので、F値を絞り込むほどくっきりとした光芒を写すことができるようになります。

      ここに見出し各F値の光芒の違い
      タブの切り替えで比較可能

      スローシャッターで車や船の光跡を表現

      車通りの多い道路を含んだ夜景や、船の往来がある海辺での夜景撮影では、スローシャッターで撮影をすることで、光跡を写すことが可能になります。

      手持ち撮影では、手ブレを気にしてスローシャッターでの撮影が難しいですが、三脚を使用する場合にはちょうど良い具合に光跡が撮れるように、シャッター速度を調整しながら撮影をしてみましょう。

      ここに見出しシャッター速度での比較
      タブの切り替えで比較可能

      スローシャッターで動いている人を消す

      スローシャッターを使うことで、動いている人物を写真に写さないようにすることが可能です。

      カメラは光を捉えて写真にするので、シャッターが開いている間前に画面から外れるモノを写すことは出来ません。

      止まっている人物では不可能ですが、人の入れ替わりが多い場所で無人の状態での写真を撮りたい方は、三脚を使用したスローシャッターを試してみては如何でしょうか。

      撮影中に人が目の前を通り過ぎましたが、シャッター速度よりも早く通り抜けたので、写真には写っていない

      スローシャッターでも光っているものは消せない

      スローシャッターで消すことが可能なのは、あくまでも光を発していない人物や物だけです。光を写し出すカメラの特性上、例え動いていたとしても車や自転車の光、スマホのあかりなどは光跡として写真に残ってしまうので注意して下さい。

      まとめ

      カメラを始めたばかりの人にとって、夜景撮影が難しいと感じる1番の理由は手ブレの問題です。手ブレを起こしてしまっては、どんなに素敵な景色でも綺麗に写真に写すことが出来ません。

      可能あれば三脚を使ってカメラを固定して手ブレを抑えて確実に写真を撮るようにし、三脚が使え場合には手ブレが起きないようにカメラを設定することで、綺麗に夜景を撮影することが可能になります。

      次の記事→「【初心者必見】三脚の選び方と人気のオススメ5選

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