冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!
シンプルだからこそ美しい!ミニマル写真の魅力と撮り方のポイント
こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
みなさんは「ミニマル写真」という、シンプルさを極めた写真のジャンルを知っていますか?
写真を撮影する時には、余計な被写体が入らないようにして、引き算の考えで構図をつくることが良いとされていますが、「ミニマル写真」はその引き算を極限まで極めた写真のジャンルです。
ミニマル写真の作例
ミニマル写真は、一般的にテーブルフォトやストリートフォトなどとも相性が良いですが、風景とも相性は良いので、ミニマルで撮る風景写真の魅力と撮り方のポイントをご紹介していきます。
- ミニマル写真の魅力
- 風景をミニマルで撮る時の4つのポイント
ミニマル写真の魅力
ミニマル写真のミニマル(minimal)とは、「最小限の」「最も少ない」という意味で、限りなく少ない要素で構成された写真のことを指しています。
このため、ミニマル写真は構図がとてもシンプルになるので、主に2つの大きな魅力がある写真と言えます。
- 主題がハッキリする
- 鑑賞しやすい
ミニマル写真では、基本的に主題となる被写体以外はシンプルな背景のみで構成されるので、結果的に主題がハッキリとしてどこを見ればよいかが分かりやすい写真に仕上がります。
また余計な要素(情報)が少ないミニマル写真は、長く鑑賞していても目が疲れることがないので、プリントして部屋に飾るなど、鑑賞用の写真にも向いています。
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風景をミニマルで撮る時の4つのポイント
シンプルな構図で撮るミニマル写真ですが、単純に主題と無地の背景で写真を撮るだけではなく、次の4つのポイントを意識して撮影をすると、より魅力的なミニマル写真が撮れるようになるはずです。
- 余白を大きく
- 模様やパターンを撮る
- 色を1色か2色にしぼる
- スケール感を撮る
余白を大きく
ミニマル写真では、一般的には失敗写真とされる「大きな余白」を意図的に取り入れて撮影することで、シンプルで鑑賞しやすいミニマル写真を撮ることができます。
ただし、ただ単純に大きな余白を入れるのではなく、大きな余白によって写真にストーリーが生まれるようにするのが重要です。
- 印象的な空模様を入れる
- 被写体の向いている方向に余白をつくる
- 被写体の進行方向と反対に余白をつくる
朝焼けや夕焼けの時間帯にミニマル写真を撮るときは、綺麗に染まっている空を余白として使ったり、特徴的な雲を余白に入れることで、撮影した時間帯やその時の雰囲気が伝わる写真になります。
また人物や動物を主題としている場合には、被写体が向いている方向に余白をつくると、被写体と同じ方向に景色を見る一体感が生まれ、動いている被写体の進行方向とは逆に余白をつくると、これまで動いてきた道のりが伝わるミニマル写真になりますよ。
模様やパターンを撮る
ミニマル写真では、自然風景が創り出す綺麗な模様や、整然と立ち並ぶ木々や波のパターンを撮ることで、抽象的な印象のアート風なミニマル写真を撮ることができます。
広角レンズよりも、狭い特定の範囲だけを切り取れる望遠レンズを使うことで、景色の中に隠れている綺麗な模様やパターンを切り取ることが可能になります。
- 森林や並木
- 湖や水溜りの氷
- 海の波や川の流れ
- 田んぼや畑
木々が立ち並ぶ森林や並木は、景色の中で見つけることができる代表的なパターンの1つで、パターンの中に1つだけ違う形が入るとさらに印象的なミニマル写真になります。
また冬の湖や水溜りの氷にも、マーブル模様やバブル模様が浮き上がることがあるので、その一部分だけを切り取ることで、抽象的な印象のアート風なミニマル写真が撮れます。
色を1つか2つにしぼる
ミニマル写真は、色の系統を1つか2つに絞って撮影することで、仮に複雑な背景で撮影した写真でも、色情報が少なくてシンプルになるので、主題がハッキリとするミニマル写真に撮ることができます。
特に2色にしぼって撮影をする時には、色の補色関係を意識すると色の違い(コントラスト)がハッキリとした印象的なミニマル写真に仕上がります。
- 森林と青空
- 紅葉と常緑樹の葉
新緑が綺麗な春から夏にかけては、芝生や森林と青空をシンプルに切り取ることで、「明るい緑色」と「青色」のコントラストが綺麗なミニマル写真が撮影できます。
また紅葉の季節には、紅葉とシダ植物などの常緑植物を一緒に撮ることで、「赤色」と「濃い緑色」のコントラストがあるミニマル写真になるので、ぜひ季節感のある景色の中で補色関係を意識したミニマル写真にチャレンジしてみましょう。
困ったらモノクロもあり
色をしぼるのが難しい場合には、白色と黒色の2色になるモノクロ写真に仕上げるのもオススメです。
白色と黒色も補色関係と同じような関係になるので、シンプルながらも色の違い(コントラスト)のある印象的なミニマル写真に仕上がるはずです。
スケール感を撮る
シンプルで広大な景色に、人物や動物を入れて撮影することで、その景色の広大さが伝わるミニマル写真に撮ることができます。
特に大きさの目安がわかる人物を入れて撮影すると、写真を見る人により一層景色の広大さが伝わりやすくなります。
スケール感を撮るには、広角レンズで広い範囲を撮る方法の他に、望遠レンズの圧縮効果を使って、大きな山や落差のある滝と人物や動物を一緒に撮る方法もあるので、チャレンジしてみましょう。
まとめ
シンプルで鑑賞に向いているミニマル写真の魅力と、ミニマル写真の撮り方の4つのポイントをご紹介しました。
ミニマル写真を撮ることで、自然と綺麗な構図の組み立て方や色の選び方など、カメラの上達に必要な要素を磨き上げることができるので、カメラの上達やこれまでとは一味違う写真を撮影してみたいという方は、ぜひミニマル写真にチャレンジしてみましょう。
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