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Tomo
風景写真家
カナダで山に登りながら数々の風景写真を撮影し着た経験を活かして、風景写真を綺麗に撮るためのテクニックなどを発信しています。

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【初心者必見!】同じ場所で繰り返し撮影を続けると写真が上手くなる!?

こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。

デジタル一眼カメラを手に入れるとあちこち撮影しに行きたくなりますが、みなさんはさまざまな場所に撮影に出かけてカメラが上達していますか?

実はなかなか上達できていない…
毎回違う景色や被写体を撮るから設定や撮り方がわからない…

頻繁に写真を撮っているのになかなか上達できない方や、有名な撮影スポットを渡り歩いているけど上手く撮れないという方は、まずはどこか同じ場所に繰り返し通って撮影をしてみましょう。

この記事の内容
  • 写真が上達できない人の特徴
  • 同じ場所で何度も撮影をするメリット
  • 同じ場所で撮影する際のポイント

私はさまざまな場所に撮影に出かけていますが、その中には年に何度も繰り返し撮影に行っている場所がいくつかあり、その場所に通って撮影をするたびにそこで撮る写真のレベルは向上し続けています。

カメラの上達に悩んでいる方は、この記事を参考にして同じ場所で撮影を繰り返すことで、写真をもっと上手く撮ることができるようになっていきますよ。

目次

そもそも写真が上達できない人の特徴

そもそもいつも同じような写真を撮ってしまったり、有名な写真スポットでもSNSのような綺麗な写真が撮れないといった写真がなかなか上達できない方には上記のような特徴があります。

この中で1つでも特徴が当てはまるという方は、なぜその特徴がダメなのかを理解しておくと、この後で紹介する同じ場所で繰り返し撮ることの重要性がよく分かるようになりますよ。

いつも立ったまま正面にカメラ構えて撮っている

いつもカメラを構える位置やアングルを変化させずに同じ目線で撮影をしていると、構図に大きな変化がないのでどの写真も同じ印象になってしまいます。

上の比較写真のように、立った状態で撮影するよりも屈んで撮影をする方が、凍結した湖面のひび割れが強調されてより印象的な写真になることもあります。

特に広角レンズを使った撮影では、カメラを構える高さや向けるアングルを少し変化させるだけでも、カメラを通して見えてくる景色には大きな違いが現れるので、いつも立ったまま正面にカメラ構えて撮っていると写真は上達しないのです。

露出(明るさ)をカメラ任せで撮っている

写真の露出(明るさ)を完全にカメラ任せで撮るフルオートモードや、絞り優先やプログラムオードモードでも露出補正をしていないという方は、写真の露出を自分のイメージに合わせられないので印象の薄い写真になりがちです。

カメラに露出を任せると、「標準露出」という目の前の環境となるべく同じ明るさになるようにカメラが露出を決定するので、撮影者本人がイメージする露出(明るさ)で撮影をすることができないのです。

1枚撮って満足してしまう

せっかくだからとさまざまな景色を写真に撮りたくなりますが、1つの景色を1枚撮っただけで満足してまた次の景色を撮影、というようことを繰り返しているとただの観光写真を撮っているのと同じになってしまいます。

どんなに素晴らしい写真を撮れるプロの写真家の方でも、たった1回シャッターを切っただけで満足のいく写真が撮れることはほとんどなく、撮影した写真をチャックしながら少しずつ自分のイメージする写真が撮れるように構図やカメラの設定を調整していくのです。

初歩的なミスの防止にもつながる

撮影した写真をその場でチェックする習慣がないと、家に帰って写真を見返してみたら虫や人が写り込んでいたり、主題にピントが合っていないといったミスを発見することになります。

このような初歩的なミスは、撮影している現場ですぐに写真をチェックすることで回避できるので、こういったミスの防止と写真の上達のためにも1枚撮ったら写真をチェックするという習慣をつけていきましょう。

同じ場所で何度も撮影をするメリット

同じ場所に繰り返し通って撮影を続けていると、同じ景色や被写体でも撮影の回数を増すごとに印象的な写真に撮ることができるようになります。

これは同じ景色や被写体を何度も撮影することで、これまでに撮影した写真の残念な点や改善するべき点が明確になっていき、それを修正しながら撮影をすることができるからなのです。

ただ漠然と撮影を繰り返すだけでは意味がないので、撮影でのポイントをしっかりと理解しましょう。

それぞれの景色や被写体に最適な構図が身につく

同じ場所に繰り返し通って何度も撮影するということは、同じ景色や被写体に対してさまざまな構図を試すことが可能になるということです。

同じ場所からの撮影でも、広角や望遠など焦点距離が違うレンズで撮影をしてみたり、カメラを構えるポジション(高さ)やアングル(角度)、撮影位置を変えるだけでも違う印象の写真を撮ることが可能になります。

広角レンズや望遠レンズを使い分ける

同じ景色や被写体を撮る場合でも、広角レンズで広大な景色全体を撮るのか、望遠レンズで強調したい一部分を切り取るかで写真の印象は大きく変わります。

たった一度の撮影では持ち運べるレンズ数の問題や、撮影できる時間の関係で焦点距離の違うレンズでの撮影が試せなくても、また同じ場所に行くことで以前とは違う焦点距離のレンズでの撮影を試すことができるのです。

レンズ別での印象の違い

上の作例はそれぞれ別の焦点距離のレンズを使って撮影した写真の比較で、同じ景色でも広角レンズと望遠レンズでは違う印象の写真に仕上がっています。

1回目に撮影した写真の方では広角レンズを使用しているので、湖を含めた景色全体の雰囲気は撮れていますが背景の大きな山は小さく写り、大きいはずの湖も広い青空のせいで存在感が薄くなっています。

そこで2回目の撮影では望遠レンズを使用することで、湖畔と背後の山を大きく切り取ることができ、さらには圧縮効果によって湖と山のどちらも存在感を強調した構図で写真を撮ることができました。

リーディングラインで視線を誘導

ちなみに2回目の望遠レンズを使って撮影した写真では、湖と森林の境目がリーディングラインの役割を果たしているので、写真を見る人の視線を手前の景色から奥の景色へと自然に誘導することができています。

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ポジション、アングルや撮影位置を変える

1つの景色を同じレンズ・焦点距離で撮影する場合でも、カメラを構えるポジション(高さ)やカメラを向けるアングル(角度)、撮影位置を変えて撮影をすることで構図に変化が生じます。

1度撮影しただけでは気づくことができなかった被写体や構図も、同じ場所に繰り返し通って少しずつポジションやアングル、撮影位置を変えながら撮影をすることで、最適な構図を見つけ出すことが可能になるのです。

撮影位置での印象の違い

上の作例は同じ広角レンズを使用して撮影位置を変えた時の、それぞれの写真の印象を比較したものです。

1回目の撮影では、とにかくシンプルな構図を意識しすぎて前景を入れていないので、構図の約半分が湖面という少し退屈な印象の写真になっています。

そこで2回目の撮影では前景に花を入れて撮影したことで、手前から「花」「湖」「岩山」「青空」と均等にバランスの良い配置が取れた構図になったうえに、この写真を撮っている場所の臨場感が伝わる写真に仕上がっています。

1回目の写真は湖を主題とする点では良い写真ですが、2回目の写真のような構図で撮る方法もあるということです。
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印象的な露出やボケ感になるようにカメラを設定できる

同じ場所に繰り返し通って何度も撮影をするということは、同じ景色や被写体に対してさまざまなカメラの設定を試すことが可能になるということです。

写真を撮るときの露出(明るさ)は写真に対する「暖かさ」や「冷たさ」といった温度感や、「柔らかさ」や「古さ」といった印象を強調することが可能です。

また絞り(F値)の違いによって写真の中のボケの有無やボケ感をコントロールすることで、写真を見る人の目を主題となる被写体や写真の隅々に誘導することができるのです。

露出補正で写真の明るさを調整

同じ景色を撮影する場合でも、露出(明るさ)の違いによって写真から受ける印象は変化するので、カメラが決める「標準露出」ではなく、露出補正を上手く使いながら自分が思う「適正露出」で撮影ができるようになりましょう。

たった1度の撮影では気づくことができなくても、何度も繰り返し同じ景色と向き合うことで、その景色に最適な露出(明るさ)が分かるようになってきます。

露出別の印象の違い

上の作例はカラ松の紅葉をそれぞれ別の露出(明るさ)で撮影した写真の比較となっています。

1回目に撮影した方は、カメラに露出決定を任せたので全体的に少し暗く、逆光に照らされている紅葉の透明感と輝きが感じられませんでした。

そこで2回目の方では露出補正で明るめに調整をして撮影することで、逆光に照らされるカラ松の紅葉の透明感と輝きを表現できる写真に仕上がりました。

微妙な違いではりますが、印象的な写真を撮るためにはこのわずかな露出の差にもこだわるべきなのです。
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絞り(F値)でボケの有無やボケ感を調整

同じ景色や被写体を撮る場合でも、絞り(F値)の違いでボケの有無をコントロールしたり、ボケ感を強くしたり弱くしたりと調整することで、写真を見る人の視線を上手に誘導することができます。

同じ場所に繰り返し通って撮影をすることで、単純にパンフォーカスで撮影をする以外にも、背景ボケや前ボケを上手く使った撮影方法が見つかるかもしれませんよ。

ボケの有無での違い

上の作例はどちらも同じ景色をF16まで絞ったパンフォーカスと、このレンズの絞り開放F4で前ボケを入れて撮影した写真の比較になります。

1回目に撮影をした写真では、パンフォーカスによって景色全体にピントは合っていますが、同じような景色が広がっていてこの写真を見るときに焦点が定りにくい印象でした。

そこで2回目の撮影では、絞りを開放にして前ボケをつくることで簡易的な額縁構図ができあがり、構図の中央へと視線を誘導できる写真に仕上げることができています。

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時間帯、天候、季節を意識して撮影できるようになる

同じ自然風景や街並みでも撮影する時間帯や天候、季節によっては、いつも以上に魅力的な写真を撮ることが可能になります。

風景を撮影する時には、「もしも夕焼けと一緒に撮影したら」「もしもこの景色に霧が立ち込めたら」といった想像をしながら撮影をおこない、次回以降に来る時には時間帯や天候、季節を選んで撮影をしてみましょう。

時間帯を選んで景色全体の色の違いを撮る

同じ撮影場所でも昼間とは違う時間帯を選んで撮影することで、普段とはまた違う色味でその風景を写真に撮ることが可能になります。

特にマジックアワーと呼ばれる時間帯には、上の作例写真のように朝焼けや夕焼け空の色が景色全体に反射した、とても印象的な写真を撮ることが可能になります。

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天候を選んで写真でムードやドラマを表現

日中に同じ景色や被写体を撮影する場合でも、天候が変わると写真にムードやドラマが生まれて印象的な写真に仕上がることがあります。

例えば上の作例のように同じ植物を撮影する場合には、晴れている日に撮影をすると陰影によってメリハリのある写真になりますが、曇りの日には柔らかい光が全体に当たってムードのある写真に仕上がっています。

この他にも霧の日や雨の日にもそれぞれムードやドラマが生まれるので、同じ場所に繰り返し通って撮影する時には色々な天候の中で写真を撮ってみましょう。

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季節を選んで限定的な写真を撮影

同じ景色や被写体でも季節ごとに桜や紅葉、雪景色といった、その季節でしか見ることができない限定な景色を写真に撮ることが可能です。

日中にしか撮影に出かけられない方でも、1年を通してそれぞれの季節に同じ場所で撮影をすることで、普段とはまた違う写真を撮ることができるので、ぜひ季節感も意識しながら撮影をしてみましょう。

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まとめ

同じ場所で繰り返し撮影をすることで、その景色をより綺麗に撮るための構図や露出、カメラの設定などを繰り返し試しながら撮影をすることが可能になります。

どんな景色や被写体でも上手に写真に撮れるようになるためには、まずは1つの景色を何度も試行錯誤をしながら撮影して、自分のイメージに合った写真が撮れるようになっていきましょう。

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