冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!
風景写真の撮影に三脚がおすすめな5つの理由
こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
私は普段から、風景写真の撮影に三脚を持ち歩いているのですが、みなさんは星の写真や夜景の写真を撮るとき以外でも三脚を使っていますか?
風景写真にも三脚って必要なの?
風景写真を撮るのに三脚を使うメリットがあるの?
三脚を使って風景写真を撮って、手持ちで撮るのと違いはあるの?
基本的に明るい日中の撮影では、手ブレの心配がほとんどないので、三脚は不要に感じますが、失敗写真を減らしたり、写真の表現の広げるためには三脚を使った撮影もオススメです。
- 風景写真の撮影に三脚がおすすめな理由
- 風景写真の撮影で三脚を使用する時の注意点
- 風景写真にオススメの三脚
私自身、風景写真の撮影に三脚を使用するようになってからは、写真のレベルが大きく上がりました。
風景写真をもっと上手に撮りたいという人は、ぜひこの記事を参考にして、風景写真での三脚の必要性を考えてみてください。
風景写真の撮影に三脚がオススメな理由
目に写る全てのモノが被写体になり得る風景写真は、気軽に写真を撮りに行くことができるので、デジタル一眼カメラ初心者の方にも人気のジャンルです。
そんな気軽に撮影できる風景写真も、三脚を使用して撮影することで、もっと上手に印象的な風景写真を撮れるようになりますよ。
三脚を使って手ブレを抑えた風景写真の撮影が可能
こんなシチュエーションで三脚がオススメ
- 望遠レンズを使った撮影
- 森の中など薄暗い場所での撮影
- 朝焼けや夕焼けの薄暗い時間帯
風景写真の撮影の中でも、焦点距離の長い望遠レンズを使った撮影や、薄暗い場所や時間帯での撮影は、手ブレのリスクが高くなるので、三脚を使うことで手ブレを抑えた撮影が可能になります。
特に風景写真の撮影では、絞りをF8-16まで絞って、景色全体にピントを合わせる撮影が基本なので、手ブレのリスクがあるシチュエーションでは、三脚を使う方が良いでしょう。
野生動物の撮影にも三脚があると便利
焦点距離が500mmを超えるような超望遠レンズを使って、野生動物を撮影する場合にも、三脚があると手ブレを抑えられるので便利です。
特に撮影場所が決まっていてる場合には、三脚にカメラを固定しておくことで、シャッターチャンスを持つことと、ピント合わせに集中できるので撮れる写真の質も向上しますよ。
三脚を使って高画質で風景写真の撮影が可能
こんなシチュエーションで三脚がオススメ
- 望遠レンズを使った撮影
- 森の中など薄暗い場所での撮影
- 朝焼けや夕焼けの薄暗い時間帯
「三脚を使って手ブレを抑えた風景写真の撮影が可能」と同じで、望遠レンズを使った撮影や、薄暗い場所や時間帯での撮影では、三脚を使うことで高画質な写真を撮ることが可能です。
基本的に手ブレを抑えるためにISO感度をあげると、その反面で写真にノイズが発生するので、当然画質も低下してしまいます。
画質にもこだわって撮影をしたい場合には、三脚を使用して、ISO感をなるべく低くした設定で、撮影をすると良いでしょう。
三脚を使って構図にこだわった風景写真が撮影可能
こんなシチュエーションで三脚がオススメ
- ローポジションやハイポジションから撮影
- ローアングルやハイアングルで撮影
- 被写体が多くて複雑な景色を撮影
普段とは違う体勢での撮影になる場合や、被写体が多くて構図を作るのには複雑な景色を撮る場合でも、三脚があると構図にこだわった撮影が可能です。
普段とは違う、カメラを低く構えた体制で撮影する場合には、体がブレたり構図を正確に作れないことが多く、複数の被写体を構図に綺麗にまとめるのも、手持ちでは体が動くので微調整が難しいことがあります。
構図にもこだわって写真を撮りたい人は、細かい微調整ができる、三脚を使った撮影をすると良いでしょう。
三脚を使って同じ構図で複数の風景写真が撮影可能
こんなシチュエーションで三脚がオススメ
- 空模様が変わりやすい朝焼けや夕焼け
- 人通りや動物の出入りがある景色
空模様が変わりやすい朝焼けや夕焼けでの撮影や、構図の中に人や動物の出入りがある撮影シーンでは、三脚を使うと同じ構図でもパターンの違う複数の写真を撮ることが可能です。
朝焼けや夕焼けでは、数分の間いに空の色や雲の形が変化するので、同じ構図でも色や雲の形が違う写真を撮ることができます。
また人や動物の出入りがある景色では、三脚を使って構図を固定しておき、さまざまなシャッターチャンスで写真を撮ると良いでしょう。
三脚を使うと風景写真の表現の幅が広がる
こんなシチュエーションで三脚がオススメ
- 滝や渓流の水の流れを撮影
- 雲海の雲の動きを撮影
- HDR合成や被写界深度合成用の撮影
三脚を使うと、長時間露光で滝の水や雲の動きを写真に撮ることや、同じ構図で複数の写真が必要な、HDR合成や被写界深度合成用の写真を撮ることが可能になります。
これらの撮影方法は、通常のカメラの設定では撮れない写真だったり、私たち人間の目では見ることができない、特別感のある写真が撮れるので、三脚を使って風景を撮影すると写真の表現を広げることができますよ。
長時間露光撮影にオススメのNDフィルターについてはこちら
風景写真で三脚を使う時の注意点
- 使用禁止や人の迷惑になる場所では三脚を使用しない
- 三脚自体の水平を確認して使用
- レンズの手ブレ補正機能をオフに
- 大まかな撮影位置は三脚を使わずに決める
撮影マナーやカメラの上達に直接関わることなので、風景写真の撮影で三脚を使用する時には、これらの点に注意するようにしましょう。
使用禁止や人の迷惑になる場所では三脚を使わない
三脚の使用が禁止されている場所ではもちろんですが、人通りの多い歩道や道路上など周りの人の迷惑になる場所では、三脚を使用しないようにしましょう。
無理矢理に三脚を使用することで、その場所での撮影自体が禁止になったり、周りの人に危害を与える原因となることがあるので、マナーを守って使用するようにしましょう。
どうしても使用したい時は早朝や深夜の人がいない時間を狙う
観光地では、日中になると多くの人で溢れかえるので、三脚を使用して撮影をしたい時には、観光客の邪魔にならない早朝や深夜を狙うといいかもしれません。
三脚自体の水平をしっかりと取って使用する
三脚は設置の方法を間違えると、カメラとレンズの重さで転倒することがあります。
三脚の転倒を防ぐためには、三脚の足の長さや開く角度を調整して、カメラをのせる前に三脚自体の水平をしっかりと取るようにしましょう。
事前に三脚自体の水平を取ることで、カメラの重心がしっかりと三脚の真ん中にきて、安定するようになります。
三脚の脚の長さを調節して水平を取っているので、カメラを載せた時の重心が安定する
三脚使用時にはレンズの手ブレ補正機能をオフにする
手持ちでの撮影には便利な手ブレ補正機能ですが、三脚に固定した撮影では、誤作動によって逆にブレが起きてしまうことがあります。
三脚を使っての撮影では、必ず手ブレ補正機能をオフにするようにしましょう。
風景写真の大まかな構図は三脚を設置前に決める
風景写真の撮影において、三脚の使用目的ははあくまでも手ブレの防止や構図の微調整です。
大まかな構図位置は自分の足で動いて、カメラのファインダーを覗きながら決めてから、その位置に合わせるように三脚を立てるようにしましょう。
三脚は一度設置すると場所の移動がしづらくなるので注意
風景写真にオススメの三脚
これまで私が使用してきた三脚も含めて、風景写真にオススメの三脚を、撮影するレベルやシチュエーション別にご紹介します。
三脚を使って、風景写真をもっと上手に撮りたいとういう人は、ぜひ購入の参考にしてみて下さい。
とにかく手ブレを抑えたい人にオススメの三脚
本体重量が1kgを切っていて、三脚を折りたたんだ時の長さも29.5cmとコンパクトなので、旅行など移動の多い場面で持ち運びやすい三脚です。
ただしコンパクトで軽量な分、耐荷重は1.5kgと少ないので、マイクロフォーサーズカメラでの使用が基本となっています。
APS-Cサイズのカメラで使用する場合には、なるべく軽量なレンズを使用することと、三脚を正しく使用するとように心がけましょう。
メーカー | Velbon |
雲台 | 自由雲台 |
カメラ取り付け | クイックリリース [アルカスイス互換] |
耐荷重量 | 1.5kg |
最大高 | 1,355mm |
最低高 | 360mm |
収納高 | 295mm |
重量 | 786g |
脚部の段数 | 5段 |
パイプ径 | 21mm |
ローポジションや俯瞰での撮影をしたい人にオススメの三脚
90°センターポール機構の採用によって、センターポールを左右の横方向に伸ばせるので、被写体を真上から撮ることも可能です。
また最低高5.5cmでのローアングル撮影と、最大高175.5cmの高さからの撮影ができるので、ほとんどの撮影シーンで使用できるのが大きな特徴です。
メーカー | Manfrotto |
雲台 | 3way 雲台 |
カメラ取り付け | クイックリリース |
耐荷重量 | 4kg |
最大高 | 1,755mm |
最低高 | 550mm |
収納高 | 740mm |
重量 | 2,590g |
脚部の段数 | 3段 |
パイプ径 | 不明 |
長時間露光の撮影をしたい人にオススメの三脚
地面が平らではない、自然の中でも安定してカメラを支えることができる、カーボン製の三脚なので、多少の風があってもブレることなく長時間露光での撮影を楽しむことができます。
また最低高が170mmと、とても低いところからの撮影にも対応しているので、「手ブレ」「ローポジションからの撮影」「長時間露光の撮影」のすべてに対応できる三脚となっています。
メーカー | Leofoto |
雲台 | 自由雲台 |
カメラ取り付け | アルカスイス |
耐荷重量 | 15kg |
最大高 | 1,710mm |
最低高 | 170mm |
収納高 | 570mm |
重量 | 1930g |
脚部の段数 | 4段 |
パイプ径 | 32mm |
私が実際に使用してみてのレビューはこちら
まとめ
気軽に撮影ができる風景写真は、デジタル一眼カメラ1つでも様々な写真を撮ることが可能です。
しかし、今よりもさらにカメラを上達させたい、これまでとは違う写真が撮ってみたいという方は、ぜひ三脚を使ってワンランク上の風景写真の撮影をしていきましょう。
三脚の選び方はこちらから
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