冬にしか撮れない、雪景色のカメラでの綺麗な撮り方を学びましょう!
フルサイズカメラにオススメ!たった一本で風景を撮りつくせる24-105mm ズームレンズ
こんにちは、カナダ在住の風景写真家Tomo(@Tomo|カナダの風景写真)です。
デジタル一眼カメラで写真を撮り続けていると必ず欲しくなるのが新しい交換レンズですが、実際に購入を考えると広角や望遠、標準域など種類も多くて選ぶにとても悩むところです。
普段から風景写真を撮影していてそろそろ交換レンズを購入したいという方には、広角から中望遠までたった1本で撮影可能な、24-105mmの高倍率ズームレンズをオススメします。
- 24-105mmズームレンズの魅力
- 風景写真でズームレンズを使うメリット
- メーカー別の24-105mmズームレンズ
私は風景写真の撮影にはズームレンズの使用を強くオススメしていて、数あるズームレンズの中でも「24-105mmズームレンズ」を普段から使用して、山を登りながらの撮影を中心に数多くの写真を撮ってきています。
私が実際に撮影した写真を使って「24-105mmズームレンズ」の魅力を解説していくので、交換レンズの購入で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
24-105mmズームレンズの魅力
- 広角から中望遠まで1本のレンズで撮れる
- 最小F値がF4で固定のレンズが存在する
- 風景以外のジャンルの撮影でもそつなくこなせる
24-105mmズームレンズは、使用できる焦点距離の幅他広い高倍率ズームの1つで、その名の通り広角から中望遠までの焦点距離をこれ1本で撮影できるのが大きな特徴です。
焦点距離別の作例
上の作例は24-105mmズームレンズの「広角域」「標準域」「望遠域」のそれぞれで撮影した写真で、このように1本のレンズで広角から中望遠までを撮影できるのです。
さらには通常は焦点距離を変更するのに合わせて、最小F値が大きくなってしまうズームレンズですが、24-105mmズームレンズの中には最小F値がF4で固定されているのものあるので、撮影の幅がとても広いです。
センサーサイズに注意
今回紹介してい24-105mmズームレンズは、フルサイズのイメージセンサーを採用しているカメラに限定してる話なので、35mm換算すると焦点距離が変わってしまうAPS-Cで使用する場合には広角側での撮影ができないので注意しましょう。
ちなみに24-105mmズームレンズをAPS-C機で使用すると、焦点距離は35mm換算で36-157mm相当になるので、広角での撮影ができない代わりに望遠側の範囲を広く使えるメリットはあります。
風景写真でズームレンズを使うメリット
風景写真では上記のようなメリットから、単焦点レンズよりもズームレンズの使用がとてもオススメで、そんな数あるズームレンズの中でも広角から中望遠までを撮ることが可能な24-105mmズームレンズは、初めて購入する風景写真用の交換レンズとして最適だと言えるでしょう。
構図の調整がしやすい
風景の中には構図に入れたくない被写体も数多く存在しているので、ズームレンズであれば構図の端に写り込んでしまうような邪魔な被写体を、簡単に構図から除去して撮影をすることが可能になります。
また湖面や海岸線沿い、展望台や高台での撮影では物理的に景色に近づけないことも多いので、こんな場面にもズームレンズがあると単焦点レンズよりも正確に構図を作ることが可能になります。
トリミングをすると画質が劣化
ちなみに単焦点レンズを使っての撮影でも、撮影した写真をレタッチの段階で最適な構図になるようにトリミングすることは可能ですが、これは単純に構図の中の一部を拡大しているだけなので画質・解像度は劣化してしまいます。
画質や解像度にこだわる方や写真を大きなサイズで印刷したいという方は、トリミングをしなくても正確な構図の調整が可能なズームレンズを風景写真の撮影に使用するのがオススメです。
シャッターチャンスを逃さない
24-105mmズームレンズは撮影中にレンズ交換の必要がなくなるので、シャッターチャンスを逃すことなく風景写真を撮影することが可能になります。
上の作例では直前までは広角域を使って海側の景色を撮影していたのですが、ふと後ろを振り返ると雲の隙間から太陽の光が降り注いでいたので、そのまま望遠域までズームをしてこの景色を切り撮ることができました。
色の変化が速いマジックアワーに最適
上のようなシャッターチャンスは滅多に訪れませんが、空の色の変化が速いマジックアワーの撮影でもズームレンズを使用することで、広角域の写真と望遠域の写真をテンポ良く撮影することが可能です。
荷物が減る
24-105mmズームレンズが1本あれば広角から中望遠までを撮影できるので、交換レンズを持ち歩く必要がなくなります。
撮影時間が短いとそこまで負担にはなりませんが、通常は1,2時間歩き回りながらさまざまな風景を撮影をするので、荷物が少ない(荷物が軽い)と手ブレのリスクが減ったり撮影に集中できるなどの効果も期待できます。
特に絶景といえるような景色は、車で簡単に行けるような場所には存在していないことが多いので、長距離や不安定な場所を歩く時に交換レンズを1本でも減らせるというのは、とても大きなメリットになります。
他のアイテムを持ち運べる
24-105mmズームレンズが1本あれば他の交換レンズを持ち歩く必要がなくなるので、その分三脚やC-PLフィルター、NDフィルターなどをのアイテムを持ち運ぶためのスペースや余裕が生まれます。
特にこだわって撮影をする方にとって三脚やC-PLフィルター、NDフィルターは必須ともいえるアイテムなので、写真の表現を重要視する上でも24-105mmズームレンズのような高倍率ズームレンズがあると便利です。
メーカー別の24-105mmズームレンズ
24-105mmズームレンズは各カメラメーカーから販売されているので、自分の使用しているカメラメーカーから販売されているレンズのラインナップをチェックしましょう。
また交換レンズはそれぞれに取り付けが可能なレンズマウントが異なるので、自分が使用しているレンズマウントも合わせて確認をしておきましょう。
キャノンの24-105mmズームレンズ
キャノンからは、通常の24-105mmズームレンズと高級レンズラインナップであるLシリーズの24-105mmが、フルサイズ一眼レフ機用のEFマウントとフルサイズミラーレス一眼機用のRFマウントそれぞれから販売されています。
Canon EF24-105mm F3.5-.5.6 IS STM
レンズ・マウント | EF / EF-S [フルサイズ一眼 レフ/ APS-Cサイズ一眼レフ] |
開放F値 | F3.5-5.6 |
フィルター径 | 77mm |
手ブレ補正 | 約4段分 |
重量 | 525g |
キャノンのEFマウント用の24-105mmズームレンズで、Lシリーズにも引けを取らないほどの解像度と色のりが売りのレンズ。
SNSでの投稿やL2サイズまでの写真プリントであれば、Lシリーズと比べても画質に大きな違いはなく値段も半額近いので、用途を限定して使用すればとてもコストパフォーマンスの良いレンズです。
Canon EF24-105mm F4L IS USM
レンズ・マウント | EF / EF-S [フルサイズ一眼 レフ/ APS-Cサイズ一眼レフ] |
開放F値 | F4 |
フィルター径 | 77mm |
手ブレ補正 | 約3段分 |
重量 | 670g |
キャノンの高級レンズLシリーズから出ている24-105mmズームレンズ。Lシリーズならではの解像感とUSMシステムによる静かで正確なピント合わせの速さで、高画質な写真を撮ることが可能。
このLシリーズでは、後継機となるⅡ型のCanon EF24-105mm F4L IS II USM
Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STM
レンズ・マウント | RF [フルサイズミラーレス一眼] |
開放F値 | F4-7.1 |
フィルター径 | 67mm |
手ブレ補正 | 約5段分 |
重量 | 395g |
フルサイズミラーレス一眼のRFマウント用に開発された24-105mmズームレンズ。EOS Rシリーズのボディーの性能と合わせて、最大約5段分の強力な手振れ補正を実現しながらもその重さは395gと超軽量。
また最大投影倍率は0.5倍ながらも、レンズの先端から3cm以内まで近づくことを可能にしたマクロ機のまでついているレンズ。この24-105mmズームレンズ一本で広角レンズ・標準レンズ・中望遠レンズに加えてマクロレンズまでカバーできるコストパフォーマンスのとても良いレンズです。
Canon RF24-105mm F4 IS USM
レンズ・マウント | RF [フルサイズミラーレス一眼] |
開放F値 | F4 |
フィルター径 | 77mm |
手ブレ補正 | 約5段分 |
重量 | 700g |
フルサイズミラーレス一眼のRFマウント用に開発された24-105mmズームレンズのLシリーズ版。
高級レンズシリーズならではの高解像度とUSMシステムによる最速0.05秒でのピント合わせで、どんなシャッターチャンスも逃すことがありません。また約5段分の強力な手振れ補正は、手持ちでの夜景撮影にも大きく役立ちます。
私はEOS R6とこのCanon RF24-105mm F4 IS USMの組み合わせで、幅広いジャンルの風景写真を高解像度で綺麗な写真に撮ることができています。
広角から中望遠+星も撮れる
上の作例はRF24-105mm F4 IS USMで撮影した写真で、すべて1泊2日の山登り中に撮影しています。
このように広角から中望遠までだけでなく、大自然の中で見る星空や星景も撮ることができるのが、このRF24-105mm F4 IS USMの大きな魅力となっています。
レンズのレビューはこちら
ニコン用24-120mmズームレンズ
ニコンからは、24-105mmズームレンの代わりに、24-120mmと望遠側が少し長いズームレンズが販売されています。
NIKON AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
レンズ・マウント | F [フルサイズ一眼レフ] |
開放F値 | F4 |
フィルター径 | 77mm |
手ブレ補正 | 約3.5段分 |
重量 | 710g |
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
レンズ・マウント | Z [フルサイズミラーレス一眼] |
開放F値 | F4 |
フィルター径 | 77mm |
手ブレ補正 | なし |
重量 | 630g |
Nikonのフルサイズミラーレス一眼用の高倍率ズームレンズで、手ブレ補正機能をZシリーズに搭載されたカメラボディ内手ブレ補正に任せることで軽量化を実現したレンズです。
24-120mmまでをカバーしている上に、最大等倍率0.39倍のマクロ機能も備わっているので、撮影の幅がとても広がるレンズとっています。
ソニーの24-105mmズームレンズ
ソニーからはαシリーズ用のEマウントから24-105mmズームレンズが一本販売されています。
Sony FE 24-105mm F4 G OSS
レンズ・マウント | E [フルサイズミラーレス一眼] |
開放F値 | F4 |
フィルター径 | 77mm |
手ブレ補正 | あり [段数不明] |
重量 | 663g |
D(特殊低分散)ガラスを採用していて写真の四隅まで色収差を補正できるので、写真全体でシャープな描写を実現したレンズです。
またズームレンズながら円形絞りによる美しく綺麗なボケ感が楽しめる、シャープ感とボケ感を両立させているレンズとなっています。
まとめ
- 24-105mmズームレンズは風景撮影にオススメ
- 構図の調整が簡単
- シャッターチャンスを逃さない
- 持ち歩く荷物が減って撮影に集中できる
- 三脚やC-PLフィルターを持ち運ぶスペースができる
風景写真の撮影では、いかにシャッターチャンスを逃さないようにするかがとても重要になってきます。
24-105mmズームレンズという広角・標準・中望遠までをカバーできるレンズで、風景の中に生まれるシャッターチャンスを上手に切り取っていきましょう。
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